「下柳の五島うどん長崎ちゃんぽん風」 vs 「球児カツオのタタキステーキ丼」
下「球児、このごろウチ、点がはいんねえよなあ」
球「そーっすねえ」
下「ソースは入ってねえっつうの、五島うどんには」
球「ええっ?何ですって?」
下「あごでダシ取ってっから、五島うどんは」
球「あご?何ですのんそれ?」
下「あご知らねえんだ。トビウオだよトビウオ。いいダシ取れるの」
球「そ、そうなんすか」
下「それにしてもサヨナラ勝ちでしか勝てねえよなあ」
球「そーっすねえ」
下「だからソースは使ってねえって言ってんだろ」
球「何々?オレ何か言いました?」
下「どおりで先発投手に勝ちつかねえはずだわ」
球「そーっすねえ」
下「そんなにソースが好きなんだ。カレーに必ずソースかける奴か?」
球「ヘルメスソース持ち歩いてますもん」
下「エルメス?ソースも出してんの?」
球「エルメスやのうてヘルメスです」
下「よう分からんね。そういやあクボタはどうした?」
球「肩の張りがあるとかで二軍でしばらく調整らしいっす」
下「ほー肩の張りねえ…」
球「肩の張りねえ…」
下「肩のねえ…」
球「肩のねえ…」
下「肩ねえ…」
球「肩ねえ…」
下「勝てねえ…」
球「勝てねえ…」
下「やっぱりそれかあ…」
球「やっぱりそこかあ…」
下「おい!」
球「はい!」
下「球児!」
球「好児!」
下「誰だ?」
球「青空!」
下「曇りだぞ今日は」
球「すんません」
下「おい球児、おまえの肩は大丈夫なの?」
球「北京の疲れはまだ残ってますよ」
下「だろうなあ。まあ少々疲れてるほうが余計な力が抜けていいんじゃねえか」
球「そーっす…ね…あ…い…や…」
下「どうした?」
球「…いやそのまあしょうがない…」
下「だから生姜は入ってねえんだよ」
球「…(汗)」
下「さつま揚げ食うか?」
球「はい、いただきます」
下「“前後”と“裁断”どっちがいい?」
球「は?何ですって?」
下「だからさつま揚げを半分に割って“前後”と“裁断”どっちがいいかって聞いてんの」
球「あ、半分ごっこね(汗)。じゃあ“前後”のほうを…」
下「んんん、“前後”でいいのか?」
球「ええ…」
下「“裁断”じゃいけないのか?」
球「別に…」
下「“前後”が良くて“裁断”が受け入れられないのは何故なんだ?“裁断”のどこに瑕疵があるというんだ?」
球「そ、そんな別に深い意味なんか…」
下「“裁断”のほうが画数多いぞ」
球「じゃあ、その“裁断”をいただきます」
下「あっ、オレの“裁断”もってっちゃうの?」
球「オレやっぱりさつま揚げいいです…」
下「さつま揚げは田舎くさくて食いたかねえってえのか?」
球「分かりました。“前後”ください。オレどうしても“前後”が食べたいの」
下「そうかよしよし。矢野も“前後”を持ってったな」
球「矢野さんとも半分ごっこしてるんですか?」
下「声がでかいって。じゃあ、さつま揚げ半分に割るからね」
球「お~~“前後裁断”」
ライ麦畑でつかまえて~