【実録】会計事務所(公認会計士・税理士)の経理・税金・経営相談

大阪市北区の築山公認会計士事務所(築山哲税理士事務所)です。
身近な疑問の解説と役立つ情報の提供をさせていただきます。

振込手数料を計上するタイミング

2012-06-26 17:00:00 | 勘定科目と仕訳
振込手数料を計上するタイミングで悩む人がいます。どういうことかというと、「買掛金あるいは未払金を計上する時点」と「銀行で振込んだ時点」のいずれに費用計上するかということです。

前者の考えだと次のような仕訳になります。振込手数料は負担するとします。

≪借方≫仕入+支払手数料(振込手数料)≪貸方≫買掛金

実際に振込んだ際の仕訳は次のとおりです。

≪借方≫買掛金≪貸方≫現金あるいは預金

預金通帳は仕入代金(相手先が受け取る金額)と振込手数料の2行になります。

理論的にはこの仕訳が正しいように思えます。振込で支払う予定の仕入代金を買掛金計上する時点で「見込まれる」振込手数料も一緒に計上するからです。

しかし、振込手数料は振込んだ時点で計上するのが一般的です(税務署はこの方法しか認めないと思います)。現実に振込むまでは、振込手数料が発生するかは確定しないからです。仕訳は次のとおりです。

≪借方≫仕入≪貸方≫買掛金

実際に振込んだ際の仕訳は次のとおりです。

≪借方≫買掛金+支払手数料(振込手数料)≪貸方≫現金あるいは預金

振込手数料は負担するとします。