まい・だいありー・ばい・えむ ~都わすれ~

振り返れば、まんざらでもない日々をめざす雑記帳。

傍から見たら

2022-07-16 23:06:33 | 日々
そんな言葉が浮かんだ。

今、夫は私の買い物に付き合ってくれる。
1人でゆっくり見れないし、夫が迷子にならないように(笑)
どこにいるか把握しながらスーパーの中を歩くので正直疲れる。
だけど、この暑い中、炎天下にバイクで行動するのは辛い。
荷物を載せるにも限界があるので、車での移動は本当に助かる。

夫は亭主関白の塊だった。否、我儘の塊?(´Д`)
私の母は、昭和5年生まれのひとだったので、「男の人をたてるのは当然」
の考えだったから、夫のそのような態度も致し方ないと長いこと諦めていた。
夫よりも先に寝ること後から起きることも許されず、
当初は、お風呂から上がったら体まで拭かされ服も着させていた・・・何時代よ?
兎に角、夫が絶対だった。
友達にも「殿様じゃねぇー良く耐えられるねー」と言われていた。
夫の車に乗せてもらえるのは、年に数回。車検ごとに車を乗り替えるから
いま、何に乗っているのか分からない。なんて感じだった。

母の介護が始まっても態度は同じで、いや、同じどころかパワーアップした。
淋しさの裏返し?
更年期の真っただ中で愛犬の介護看取りもあり、肉体的にも精神的にも
疲れ果てた私には、夫が悪魔に見えた。
それでも仕事をやめて母の介護ができるのは夫がいてくれるからだった。
介護は9年間だったけど、母が亡くなる1年くらい前から優しくなった。
私が入院をして手術を受けるなどしたせいもあるのか
雨の日には時間が合えば母の病院まで乗せて行ってくれるようになった。

一昨年、母が亡くなったとき葬儀の段取りもすべて夫がしてくれた。
じっとしていられない、何でも自分でしないと気が済まない私は鳴りを潜め
泣いて泣いて腑抜けになった私をどうにかしようと夫は必死だったように思う。

今年4月に再々雇用期間も終了し完全退職となった夫。
今、亭主関白の夫はいなくなった。
逆転、かかあ天下となった(笑)

ネギの1本も持たなかった夫が、率先して
重たい大きなレジかごバッグをヒョイと肩にかけて
両手にもエコバッグを持ち、前をスタスタ歩いていく。
私は後ろからテクテクついて行く。

傍から見ると、何十年も昔から大事にされた奥さんに見えるのだろうか。
来月、母の三回忌。
母は、きっと夫に「有難うね」と思っていることだろう。



母が、一番好きだった曲。

Tennessee Waltz-Chiemi Eri






コメント (8)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする