Heart Beat

草なぎ剛くんのこと、読書記録など・・・気ままに更新♪(コメント&TBは承認制となっています)

『おしどり探偵』

2008-12-10 00:43:18 | 読書

2008 No.26  12/6~12/7

作者:アガサ・クリスティー(早川書房クリスティー文庫)

評価・・・★★★★ 4.0


トミー&タペンスのシリーズ2作目で、連絡短編集。


クリスティー作品といえば、灰色の脳細胞と口ひげでおなじみのポアロや、編み物のイメージがよく似合うミス・マープルといった探偵たちが人気ですが、ほかにも若干シリーズ作品があるキャラクターがいます。その中の“1組”がトミーとタペンスです。
幼なじみで夫婦のトミーとタペンスの2人は若く活動的なため、作風もコミカルで明るいイメージかな。私は特にこの2人がお気に入りというわけではなかったのですが、それでも2人がちょっと好きになってしまいました。
この作品で2人は当時の欧米で人気だったと思われるあらゆる作品の名探偵たちのまねをして見せるのですが、ホームズとポアロ以外の名探偵たちを全く知らないため、そのあたりが楽しめなくて残念でした。
短編集としては、いろんなジャンルの事件を解決しているので、飽きずに楽しめると思います。中にはわざと読者が「なんじゃそりゃ~」と叫んじゃうようなお話も混じっており、それはこの2人の探偵ぶりを楽しむ材料となっていて、クリスティーの茶目っ気に思わずニンマリしてしまいました。



『ヘラクレスの冒険』

2008-12-07 13:10:05 | 読書

2008 No.25  11/30~12/6

作者:アガサ・クリスティー(早川書房クリスティー文庫)

評価・・・★★★★ 4.0



いよいよクリスマスシーズンですね。
ということで・・・クリスマスにはクリスティーを!
今月は私のクリスティー月間ということで、クリスティーの作品をできるだけ読みまくりたいと思います。
この作品は、ポアロシリーズで、短編集となっています。
ポアロのファーストネーム「エルキュール」を英語読みすると、あのギリシャ神話の人気ヒーローであるヘラクレスになるそうです。そのヘラクレスにちなんだ12の事件にポアロが挑みます!


昔読んでいるのですが、全く記憶に残っていなかったため、てっきりおもしろい作品ではなかったんだと思い込んでいたのですが、なかなかおもしろかったです。ジャンルも殺人事件だけじゃなく、詐欺事件や麻薬犯罪など幅広く、飽きることなく読めました。
『スチュムパロスの鳥』と『クレタ島の雄牛』が意外性のある結末で特におもしろかったです。

巻末近くで、2カ所も「乱丁・落丁」と言うべき箇所を発見してしまいました。具体的に言うと、針などとがったもので引っ掻くようにページが破れている箇所があったんです。クリスティーシリーズは私にとっては永久保存ものなので、週明けに出版社に郵送して取り替えてもらうつもりです。
以前に、雑誌やコミックなどで3回製本ミスがあり、そのうち2回は我慢できる範囲だったのでそのままにしておいたのですが、コミックで10ページほどページが抜けていたときはさすがに交換してもらいました。交換分が送られてきたとき、密かにお詫びとしてちょっとしたプレゼントが入っていることを期待したのですが、中には新しいコミックと送料分の切手が入ってるだけでした。しかも切手は80円以上の額の大きい切手と、端数の10円切手だったので、一般家庭ではなかなか使う機会がなく、困った思い出があります。