Heart Beat

草なぎ剛くんのこと、読書記録など・・・気ままに更新♪(コメント&TBは承認制となっています)

『死の猟犬』

2007-12-15 22:25:53 | 読書

2007 No.15 11/3~12/14

作者:アガサ・クリスティー(早川書房クリスティー文庫)



総合評価・・・★★★★★ 5.0

ハヤカワ文庫の旧シリーズを含めて、読むのは今回で4回目くらい。短編集です。
作品によって完成度にばらつきはありますが、おもしろい作品がたくさんあり、何度読んでも楽しめます。


怪奇的な作品がほとんどで、普通のミステリ作品は映画や舞台でも知られる『検察側の証人』くらいかな。
表題作は、何度読んでもあまり面白く感じないのですが(^_^;)、クリスティーがどこからヒントを得てこの作品を書いたのかが気になる。ネタをふくらませれば、ファンタジーができそうな作品です。
『赤信号』はサイコ的な作品で、あっと驚く展開でおもしろい。
怪奇的な作品の中では
『ランプ』『最後の降霊会』がお気に入り。
『ランプ』は切ない物悲しいお話。
『最後の降霊会』は背筋が思わず寒くなる作品。特に終わりから5行目の一文が・・・
異色作のオンパレードですが、クリスティーの意外な一面を垣間見るようで、ちょっとお得な気分になれる1冊です。