Heart Beat

草なぎ剛くんのこと、読書記録など・・・気ままに更新♪(コメント&TBは承認制となっています)

『終りなき夜に生れつく』

2006-09-03 20:42:00 | 読書

2006 No.8   7/18-9/3



作者:アガサ・クリスティー(早川書房 クリスティー文庫 720円



評価・・・★★★★★ 5.0

<あらすじ>
呪われた土地と噂される“ジプシーが丘”で、マイクはアメリカの富豪の娘・エリーと出会い運命的な恋に落ちる。
やがて二人は結婚し、“ジプシーが丘”にマイクの友人サントニックスが設計する屋敷を建て、暮らし始める。
しかし、幸せなときは長く続かず、エリーが落馬して亡くなるという悲劇が起こる。
果たしてそれは“ジプシーが丘”の呪いのせいなのか?
それとも・・・


この作品はミステリとしては異色作といえますが、作者クリスティーのお気に入りの作品10本のうちの1作で、私にとってもお気に入りの作品です。
全体に悲劇的な雰囲気が漂っていて、中にはメロドラマ調に感じる人がいるかもしれませんが、切なさがこみ上げてくるこの作品が私は大好きです。

この作品でクリスティーは、ミステリよりも、愛と幸福の難しさについて描きたかったのではないかな。
すぐそばに真実の愛と幸福を得るチャンスがあるのに、それに気づかなかったら・・・それってすごく不幸なことだと思う。でも、そういうようなことは現実にはよくあることなのかもしれない。そう思うとすごく怖いけど、だからこそ愛する人にめぐり会えるということの尊さを感じる。

この作品のもう一つのテーマは異常な心理について。
クリスティーは異常心理について描いた作品が他にもいくつかあるけど、そういう作品を昔から書いていた(ちなみにこの作品は1967年の出版)というところが結構時代の先を行ってるように感じるのは、クリスティーファンの欲目かな(^^;)

思いっきり切ない気分にひたりたい&ビックリしたいという人にはオススメの作品です。



『タッチ』(実写版)

2006-09-03 20:18:00 | 映画

9/2  TV(録画)にて鑑賞。

評価・・・★★★☆ 3.5

原作に思い入れがあるため、どうしても原作と比べてしまいました・・・

!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!ネタばれ注意!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


原作では達也と南のそれぞれの想いについてのエピソードがたっぷりあるので、それと比べると物足りなく思えるけど、それなりにうまくまとまってるのかな、と思います。
原作と若干違うところもあったけど、作品をまとめるためには仕方なかったんだろうな。十分許容範囲でした。
もうちょっと達也と南のドキドキするエピソードがほしかったような気もします。



甲子園出場を懸けた試合での最後の投球の解釈は、原作よりもよかったと思いました。原作では“和也と一緒に投げた”というような表現だったけど、やっぱり達也自身の力で投げたと私は思いたかったので。



『いま、会いにゆきます』

2006-09-03 00:31:00 | 映画


8/29  DVDにて鑑賞。

評価・・・★★★★★ 5.0

久々に5つ星をつけてしまいました。

 !!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!ネタばれ注意!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


ちょっとこの映画を侮っていました。
わりと最初の段階からウルウルきてしまいました。
そしてラストの数十分ではほとんど号泣状態。
澪の視点から見た巧との出逢いからひまわり畑までのシーンまでは、久しぶりに大泣きしてしまいました。
最後に澪がいなくなるシーンでは、水たまりに映った姿と波紋を使うところがウマイと思いました。

死んだはずの澪が戻ってきたのには、そういう意味があったのか~
この映画はファンタジーだったんだ。
恋愛ものとしたらありえへんけど、ファンタジーだったら受け入れられるから不思議。

私、こういう時間が交差する話って大好きなんです!
たとえば、ロバート・A・ハインラインのSF小説『夏への扉』とか、映画では『スライディング・ドア』『劇場版うる星やつら2 ビューティフル・ドリーマー』とか。
いろんな伏線のつじつまがあったとき、推理小説の謎解きに通じる快感があるからなんだと思います。

またお気に入りの映画が一つ増えました♪



『私の頭の中の消しゴム』

2006-09-03 00:13:00 | 映画

8/26  DVDにて鑑賞。

評価・・・★★★★☆ 4.5


切ない話でした・・・
かなり泣けました。
若年性アルツハイマーで記憶を無くしていく妻を支えようとする夫の愛が痛々しかったし、夫の元を去って一人専門病院へ入院する妻も悲しかった。
最後に、再び妻の記憶は戻ったけど、でも一時的なことなんだよね・・・
映画は幸せそうな二人の姿で終わってたけど、その後のことを想像するとまた泣けました。