Heart Beat

草なぎ剛くんのこと、読書記録など・・・気ままに更新♪(コメント&TBは承認制となっています)

茨木のり子詩集 わたしが一番きれいだったとき

2010-12-31 11:32:48 | 読書
2010 No.27  7/8~12/31

著者:茨木のり子

評価:★★★★ 4.0

茨木のり子さんの詩にすごくインパクトを覚えたのは、たしか「自分の感受性くらい」という作品がドラマ・金八先生に取り上げられたときでした。次の日、職場でも結構話題になっていて、あの詩ってどこで読めるんだろうと皆で話したものでした。その詩に再会できてうれしかった。

「わたしが一番きれいだったとき」という作品も印象に残るものでした。一番きれいだった10代が戦争時代だった著者・・・同じ状況だった人がたくさんいるわけで、生き延びた人もいれば、命を落としてしまった人もいる。生き延びても、その後も生きるだけで精一杯で青春を謳歌できなかった人もたくさんいるわけで・・・そう考えると、すごく切ないですね。

『初恋温泉』

2010-12-18 20:29:53 | 読書
2010 No.26  9/19~10/17

作者:吉田修一(集英社文庫)

評価:★★☆ 2.5

話題の映画『悪人』の作者の作品ということで手に取った作品ですが、今になっては感想がまったく思い出せない
これを読んで、話題の『悪人』って、そんなにすごい小説なのか全く想像できなくなってしまった。きっと、全く正反対のテイストの作品なんだろうな・・・

『ネバーランド』

2010-12-18 11:27:52 | 読書
2010 No.25 9/17~9/18

作者:恩田陸(集英社文庫)

評価:★★★☆ 3.5

冬休みを学生寮で過ごすことにした4人の少年達・・・という設定を聞いただけでわくわくしてしまいました。
こういう小説は、学生の頃に読みたかったな~  

『蛇行する川のほとり』

2010-12-10 11:25:50 | 読書
2010 No.24  8/31~9/4

作者:恩田陸(集英社文庫)

評価:★★★★ 4.0

夏休みに、美術部員の先輩・後輩が一軒家に集まって、舞台装置の背景を描く計画を立てる。でも、その裏には別の思惑も潜んでいて・・・
“謎”が何なのか気になって読み進めましたが、登場人物達のキラキラした夏の日々がなんだか愛おしく感じられました。
こういう小説を読むと、いつも学生時代に読んでみたかったな~、と思います。
学生時代、特に何かに打ち込むこともなく、何となく過ごしてしまったことが、今になって悔やまれてしまいます

『東京島』

2010-12-06 11:23:34 | 読書
2010 No.23  8/29~8/30

作者:桐野夏生(新潮文庫)

評価:★★★★★ 5.0

すごい女のパワーがあふれる作品でした。
木村多江さん主演の映画公開で興味を持った作品だったのですが、原作の主人公はもっと見かけは普通の中年女性だったのでビックリ。
しかも、これって現実にあった“事件”を下敷きに描かれた作品だったと知ってもっとビックリでした。