鶴川落語会 スタッフ日記

鶴川落語会新米席亭の日記。ときどきスタッフも現れます。鶴川落語会のお知らせ、スタッフや席亭の落語な日々を書いていきます。

鶴川落語会は下座にも注目です!

2014-02-11 08:27:27 | らくご@鶴川
お席亭に代わり、ボランティア・スタッフが、呼ばれて飛び出てじゃじゃじゃじゃーん!

今日は高座の裏側のお話しをします。

最近のあちらこちらの落語会ではCD出しなどの多い下座ですが、鶴川落語会のお囃子は、CDやテープ出しではなく生の下座です(キッパリ)

毎回、下座のお師匠さんにお越しいただき、出囃子をお願いしておりますし、一番二番の太鼓、追い出しなどは、出演者や前座さんで
手の空いている人が、太鼓を叩いています(エッヘン)

だからこそ落語の世界が広がっていきます。

例えば、第一回の志ん輔さんの七段目では、落げ近くの部分で、となりのお師匠さんのお稽古の音として三味線が登場、
落げへ繫がるクライマックスの一助になっておりました。

前回の第七回では、歌自慢の市馬さん(日本歌手協会所属)ですから、生の下座があるとより一層引き立ちます!
ステキな相撲甚句でしたね~!!

また、前々回の正蔵さんの「蜆売り」でも、三味線が噺の中の冬景色をより鮮やかなモノにしてくれましたし、
この日、実は喬太郎さんの誕生日。ということで二席目の出囃子は、ハッピーバースデーで登場でした。ご本人は照れまくりでしたけれど(笑)
これも下座のお師匠さんの機転でできたサプライズです。
ちなみに、翌日は正蔵さんの誕生日でした。一歳違いのお二人です。この日だけは同い年でした。余談でした。

たまに登場の色物さんも生下座だとテンションアップです。前回の二楽さんの紙切りの際には、「スターウォーズ」というリクエスト。
切り始めのわずかな時間で、ボランティア・スタッフに「こんな感じですよね?」と試し弾きをするお師匠さん!
そして切り始めた途端に流れたのは「ダースベーダーのテーマ」!会場がわいたことはいうまでもありません。

生の下座があることで、落語の効果も絶大です。今度は上方の落語家もよびたいですね、お席亭!

さて、客席からはわからない、舞台袖にいるからこそ拝見できる下座の風景があります。
なんせ、予算のない落語会ですから、先にも書きましたが、全ての太鼓を出演者と前座さんでまかなっています。
一番太鼓はともかく、二番太鼓・中入りは最低二人はいないといけません。(本当は笛も含め三人ですが)
そうすると前座さんだけでは、足りません。師匠連の登場です!
これまでも、志ん輔、権太楼、市馬などの師匠連も撥を持って太鼓を叩いていました!
しかしながら、これらはしばしば見られる光景です。

第七回ではとても珍しいことがおきました。二番と中入りの締太鼓を、なんと二楽さんが務めていました!
これぞ激レアの光景です。

鶴川落語会にお越し下さいましたら、この太鼓は誰が叩いているのかを想像しながら、という楽しみ方もありますよ。
ぜひお越し下さい。





追伸:でもね、太鼓は和光大学ポプリホール鶴川には、備品としてないため、毎回しかるべき所からお借りしてます。
   何とかして、ポプリホール!(>_<)
   あと、お席亭、できればドラと付け板もお願いします<(_ _)>