旅するウメボシイソギンチャク

アートと自然を私なりの視線で紹介します。虫眼鏡を持って歩くも好し。深い海を夢想するも好し。

寸又峡にゴー

2021-05-10 18:41:26 | 日記
新緑の眩しい季節です。ウメボシ一家は大井川上流を初訪問。
目指したのは寸又峡にある夢の吊り橋です。
なんと😲 渡るのにまさかの2時間半待ち!
大変な人気です。

まあ~待ち時間も転石をルーペで観察したり、
枝の先に擬態した小さなナナフシをみつけたり、
多彩なコケや地衣類に見入ったり、
もちろん大間ダムの堰止め湖がつくった美しい色彩も楽しみました。
光が入る方向でエメラルドグリーンにみえたり、
コバルトブルーに見えたりと、夢のよう😍 


















スマホ落としそうなくらいに揺れる😂 






渡りきった後は急坂を上り尾崎坂展望台に向かうと、
千頭国有林や森林鉄道についての案内板がありました。

「千頭の山は古くから天領となっていて、良質な木材が産出され、江戸時代は駿府城、寛永寺、江戸城などの建築用資材に使われていました。(中略)
その後明治4年廃藩置県により、官林千頭営林署が管理経営することとなり、現在に至っています。ヒノキ、ツガ、ケヤキなどの天然材やヒノキなどの良質材を産出することから、昭和30年代には総延長約48㎞に及ぶ森林鉄道、1321mの天然索道などが活躍し木材を搬出しました」
「もともと大井川流域の電源開発のため、敷設された資材運搬用の軌道を利用しています」
「『エンジン』の愛称で親しまれ、結婚式のおよめさんや急病人もお世話になったそうです」
「森林鉄道は昭和44年に廃止。現在は林道がこれに代わっています。寸又峡プロムナードは森林鉄道の跡地を利用しています」





飛龍橋からみた急峻な谷は、ところどころ崩れていました。
ちなみにこのあたりは中央構造線と糸魚川-静岡構造線にはさまれた特異な場所です。

狩野謙一・伊藤圭太による「南アルプス南部、大井川上流部のジオサイト・ジオツアーガイド(2015年)」より抜粋しました。
「寸又川層群:砂岩泥岩互層を主体とする、層理面が比較的良く保存された整然相である。級化成層や底痕などの乱泥流堆積物(タービタイト)特有の堆積構造を観察できる。メランジュとともに、整然相のタービタイトも付加体を代表する地層である」





転石をニコンのファーブルでじっくり観察してみると、どれもかなりのガラス質😲
大間ダムがせき止めてできた湖がなぜチンダル湖とまで呼ばれるのか?
少しだけわかったような気もしますが…
溶け込んだわずかな微粒子とはシリカコロイドでしょうか。
「球形シリカ粒子は高いアルカリ領域で、加水分解により合成されるので、地下深部で高アルカリ高温で生成したものと推測される」という講義録を別に読んだことがありました。

頭も疲れたので、古民家カフェ「晴耕雨読」でお茶しましょうか。








ガラスにうつる風景もよいかな😍 
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