銀河のサンマ

何でもあり

肺魚

2020-06-21 | わたしごと

 

 

 

 

 

 

 

朝起きて隣の部屋にリュックが置いてある。

暫らく眺め、やっと思いだす。

数日前の夕方に警報がけたたましく鳴る。

火の消し忘れ? 何か煙でも?

確認しても鳴りやまないのでガス警報器、火災報知器の電源を抜こうとしてみたりする。

違うらしく鳴る先を探し続け、鳴る場所は台所に置いたスマホからだった。

スマホをもって初めて防災メールの通知だったので、音の大きさと驚きで非難の準備をはじめた。

子供たちのチュール、ジュレ、缶詰、カリカリ、水、母の米に味噌汁に、トイレは一緒の猫の砂ね。

リュックに詰めるだけ詰め込み、先に風呂、そして着替えて、ベッドへ行き子供と一緒に居ようね、と撫でていた。

私は多分、お風呂へ入った頃から薄っすらした防災認識になり、ベッドで子供を撫でる頃、平常心に戻り何事もなかった様に眠った気がする。

朝、気持ちよく起きている。

子供とベランダで燕が行き交うのを眺め、朝食の支度を始める。

そしてリュックに気づく。

リュックがある意味がわからないほど私は気持ち良く眠りこんだ。

さて、このリュックを隅の方に置いておこうと、からごうとした。

非難準備とは、とても難しい、手強いものだ。

私の頭の中の想像図では背中にリュック、右手に1匹、左手に1匹を持つ計画。

ところが背中のリュックがからげない。

荷物が重い。

うんもすんもない。 

こりゃ非難しようっちゃ無理やわ、と呆れ、計画変更をした。

既に眠りこんだ私の朝、ベッドの周りが既に水面だったらと考えた。

3匹、いや3人で急遽、肺魚に進化するしかないよね、と頭は進化する計画に切り変え、私は料理をつづけた。

浅知恵だろうが数日前の計画。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


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