ねえお前さん
何だいお前
アタシはお前さんと何年一緒に居りますか
さあ何年・・・なん十年は経ったろ
では何十年一緒に居ますかね
細かくは忘れたよお前
そうですか
何だいお前今頃わたしが嫌になったのか
そんなの遠に過ぎました
そうかいそうかい
お前さんはアタシをどう思います?
どうったってもうこんな年だしな
ですよね
まあ老いってのは避けられないものだね
そのようですね
猛禽類ってのに夜が最近眠くてな
そのようですねお前さん
今日は何するんだお前
今日はお前さんが狩りに行ってくださいな
私も夜が最近眠くて昼が冴えますの
月が出てるのに怠いよなぁ狩りなんて
そうですね
それよりお前に寄りかかってる方が気持ちが良い
アタシもお前さんの背中を感じてる方良いですね
じゃ今日はこのまま夜を明かそうか
それはいけませんよ猛禽類ですよ夜に狩りを
わかってるわかってる
もうお前さんたら
ところでお前何か可笑しくないか
はい・・・
何で樹の上に居なくて草の上に居るんだい
それは作者に言ってくださいな
天然か
噂によるとそのようで
何ぼ梟が強いとて老夫婦が地面にボーッと居たら食べられる
その旨伝えておきますねお前さん
※ ぺん・水彩