夕方、小部屋(キャットハウス)から虎松が起きてきて第一段階の夕食を済ませ、炬燵へ。
何か心地悪い、と訴えていたので、何でしょう?ときいてみると
母の膝になんかかってゴロンしたいと。
あいあい、と私は股に虎松を挟みこんで甘える時間をつくる。
これは私の甘くも苦い我慢時間だ。
長時間は足が痺れて感覚がなくなってゆく。
うぅっ、母の心を射抜く顔するーっ。
可愛すぎるじゃないかっ。
足を抜こうに抜けなくなるやん。。。
ねえ、お母さん知ってる?
何で僕がこんなに甘えていいわけ?
それはね、ずっと苦労してきたからなんだよ。
極上の御機嫌とりして寝かしつけて。
僕のクリームパン。
僕の手の全て肉球は通常の倍ほどの厚さで、肉球のうえに肉が盛りあがり、できたものなんだ。
爪は盛りあがった肉球のうえからピョンと上に飛びだすようついてる。
僕は、何年もひっかいてひっかいて、逃げて指だけが分厚くなったんだ。
お母さんは、これを見てたまに泣く。
言わなきゃ良かったと思う。
その時は知ってほしくて僕はお母さんに言ってしまってね。
口がモゴモゴしてしまうから欠伸をすると、お母さんは笑う。
体重がまた少し増えたねって、お母さんの顔ユルユル。