平凡な日常に嫌気がさした
いや、つまらない僕に嫌気がさした
強くて優しくて更に目立ちたくてスーパーヒーローになろうと決めた
1分30秒の瞬足で君のところに到着するよう筋トレに励んだ
会ったとき驚いて一目惚れしてもらおうとロボットダンスを覚えてみた
何だか自信ついて いざ君のもとへ
筋トレの効果あって1分30秒の息切れ無しで君のもとへ
ネクタイ整え君に会う
キレッキレのロボットダンスに驚いた顔した
イケると思った
キレッキレのロボットダンスを披露した後
僕は肝心な事を忘れていた
君に告白をするセリフの練習を忘れていたのだ
沈黙の「魔」の緊張感につつまれた
僕の後ろ姿はきっと切なく映っているに違いない
1分30秒で去りたかったが
そこまで強いスーパーヒーローで無かった
時が経ちふり返れば
つまらない僕は僕の
つまらない僕から抜けてスーパーヒーローになれたから
僕は君に会えたんだ
君の元まで1分30秒・・・笑えるほど瞬足だった
キレッキレのロボットダンス出来た姿の欠片もないけれど
つまらない僕はつまらなくなくなったんだ