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銀河のサンマ

何でもあり

3匹の猫

2020-04-01 | ものかたり

 

 

 

何する?ボクあっちに行ってみようかな。

日向ぼっこ気持ち良いね。

美味しいもの今日は見つかりそう。

ほら昔お母さんが言ってた「言い伝え」の意味なんだろう。

さあ?カラスエンドウが弾けるころにはわかるかも。

カラスエンドウが弾けるころ何してるだろう。

ボクはシロクロ模様だから噂にきく大きい牛になるかも。

そりゃすごい。

でっかくなれても草ばかり食べられるかなぁ。

ワタシ三毛だから噂に聞く縁起良い招き猫かも。

素敵な場所で御飯食べられるね。

昼行燈だけど大丈夫かなぁ。

アタシは男を侍らせる女になって子だくさん。

うわぁ皆で楽しく遊ぶんだぁ。

ネズミとトカゲたくさん食べさせてあげられるかなぁ。

何の話してたんだっけ。

そうそう、昔お母さんが言ってた「言い伝え」の意味なんだろう。

猫も木から落ちる。

猫の耳に栗金団。

立てばシャム座ればペルシャ歩く姿はリビアヤマネコ。

さあ、カラスエンドウが弾けるころわかるって話じゃない?

そっか、そっか。

そだった、そだった。

あったかいね。

あったかい。

美味しいもの見つかりそうだぁ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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菜虫化蝶

2020-03-15 | ものかたり

 

 

 

 

 

 

害虫とよばれる青虫は這って白菜を齧りながら私に言った。

私ね、ヒラヒラ可憐な白い蝶になるため今を乗り越えるの。

やがて青虫は蛹になった。

蛹の中は液体のように溶けていると聞いたことがある。

季節は過ぎ、少しずつ淡い緑が萌えはじめる。

蛹から目が覚めた蝶は立派で可憐な姿の蝶だった。

おはよう、ひさしぶり。お目覚めいかが?とたずねると

蝶が蛹の殻からフッと離れ、私に言う。

あら、おはよう。私は蝶。あなたは誰?と不思議そうな目をした。

私の周りに春がいっぱい、とくに黄色い菜花が好きだわ。と蝶は嬉しそうに去っていく。

蛹の中で青虫が溶けて液体の様になるとき、害虫よばれの白菜を這い齧る青虫時代や蝶を夢みた記憶も溶けて無くなってしまったようだ。

蝶は今を謳歌し可憐さは輝かしくもみえる。

無事孵化した仲間と合流しヒラヒラ舞う姿を私は見届ける。

ただ潜在的に残る記憶もあるのだろう、白菜も今きみが好きな黄色い菜花もアブラナ科じゃないか、と突っ込みたくもなった。

少し肌寒くポケットに手を突っ込み家の中へもどる。

さて16団子をつくる用意でもしようか、台所へ向かう。

 

 

 

 

※ 写真と文は関係なし

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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受話器の向こうの星たち

2020-02-26 | ものかたり

 

 

たっぷり詰まった故郷の声が来ると電話をつけた

来ないとわかって星をたくさん探すようになった

「もしもし、こんばんは」今夜も、受話器をもつ

深い夜空の音の聴き、星たちと話す

受話器は今きらきら光る星たちと繋がっている

  

 

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クシャミ

2019-12-08 | ものかたり
 
 
 
 
今日は、と声がする
 
勿忘菫の空の何処か
 
柿の木を見てごらん
 
僅か残る代赭色の実
 
幹は繊細な網目模様
 
枝は墨で描いたよう
 
冬は、素敵でしょう
 
ふぅーっと首が冷い
 
私はようやく気づく
 
あっ!北風さんだっ
 
悪戯だっ!意地悪だ
 
北風が、そっと言う
 
私を忘れるんだもの
 
空く首に不意打ちよ
 
北風は、冷かし去る
 
落葉が、音を立てる
 
もっ!うぅ寒しっ!
 
小走りで家へ向かう
 
翌朝クシュンッ!!
 
やっぱり風邪ひいた
 
 
 
 
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モミジの恋遍歴

2019-11-18 | ものかたり

 

山のおおらかさに恋し

秋空の澄んだ青に恋し

鳥のさえずりに恋し

風の柔らかさに恋し

水入らずな恋もした

モミジの色づく恋は秋深く

俄雨の誘いに淑やかに赤は濡れ

うっかり舞い落ちる

受けとめた湿る土の香に恋をし

やがて土と朽ちとけあう

モミジの恋遍歴

どこかの恋の子孫のこした

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