私の「認識台湾」

個人的な旅行(写真)の記録を主眼としつつも、実態は単なる「電子落書き帳」・・・・

Editorial: The man who sold Taiwan, twice

2005年01月10日 | 記事
◆Editorial: The man who sold Taiwan, twice(Taipei Times)

社説:台湾を二度売った男

中国国民党(KMT)の連戦(連戰)前主席が二度目の訪中を終えた。この嘆かわしく油断ならぬ人物が幾ばくかの政治的な遺産の類を得る一助となったこと以外に、今回の訪中が具体的な成果を収めたとはおよそ言い難い。

中国の胡錦濤国家主席が提唱した「1つの中国」原則に基づく対談の申し入れは、この6年テーブルの上に置かれていた腐りかけの生産物を包装し直したにだけに過ぎない。胡氏は民主進歩党(DPP)政府が即座に拒絶することを見越して先の提案を行った。陳水扁総統は両岸の架け橋の破壊者であると中国のメディアでは中傷されており、李登輝前総統の引退後は敵の筆頭である。したがって、陳総統が受け入れる見込みが一寸でもあれば、胡氏がそうした提案をすることはなかったであろう。中国が本当に陳総統との対話に関心があるのであれば、それはとっくの昔に実現していたはずである。

それ以外にも、共産主義者らはテーブルの上に2、3切れのパンくずを投げつけ、台湾の漁師、農民その他のグループを援助しようと見せかけているが、これはDPPの支持基盤を侵食しようという露骨な思惑によるものである。連氏の訪中が何のポジティブな成果も収めていないのは疑う余地がない。そもそも裏切り者の野党が800基ものミサイルを差し向けている国と交わした協定に敬意を払う政府がいったいどこにあるのか?

もっとも、連氏の訪中は台湾の不安定な民主制の核心に更なる杭を打ち込むという成果をもたらした。表面下の激しい分裂は台湾社会を長く悩ませつづけてきたが、昨年の連氏の初訪中以降こうした亀裂が再びひどく際立つようになった。民主主義を信奉する台湾人に敵対する台湾海峡対岸の独裁政権と宥和することで、連氏はこの国に計り知れない痛手をもたらしたのである。氏が民主主義という政治制度への敬意のかけらすら持っていないことは全く明白で、これが自称「民主主義の故郷」の最高学府で政治学を学び、教鞭を執ってきた男であるとはおよそ信じ難い。

なぜ、氏はまさに中国のKMT ― 1940年代にKMTから分裂した国民党革命委員会 ― の党員資格を申し込み、中国の人民代表者会議の席に座ろうとしないのであろうか? 未だに一党独裁の権威主義を採用している中国は、人心を頼る必要も無かったKMT支配下の台湾という古き良き時代を思い起こさせ、いっそうくつろげるであろう。

一度ならず二度までも台湾の人々に拒絶されたにも関わらず、連氏は自らの魂を悪魔に売り渡すことを決意し、唯一氏を赤じゅうたんで迎え入れてくれる場所へと足を向けた。何百人もの著名な実業家が居並ぶ経済フォーラムのレセプションの写真には誰もが印象付けられるかもしれないが、彼らの多くは脅され、強制され、出席するよう圧力をかけられたのであった。

自らの虚栄心を満たそうとする企てにおいて、連氏とKMTは単に中国共産党の「統一戦線」キャンペーンの駒と化したに過ぎない。連氏はハーメルンの笛吹きで、氏が咥えている統一志向メディアというパイプは、台湾の民主主義を北京の暗い洞穴へ導くものである。問題は「台湾の人々は彼の後を追うのか?」ということだ。

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