私の「認識台湾」

個人的な旅行(写真)の記録を主眼としつつも、実態は単なる「電子落書き帳」・・・・

中国の〝イメージ戦略〟の行間に潜む謀略

2007年01月23日 | 極東情勢(日本とその周辺)
大学全入時代の余波で、ウチの近所にある私大が今年度からの募集を停止するのだそうですが、最近は私大専願の受験生でも「センター試験」が登竜門となっているようですね。実態に即して「共通一次」の名称を復活させたらどうでしょうか・・・・

◆<中国>北京五輪に向け対外宣伝活動 文化でイメージアップ(毎日)

北京五輪を控えた中国は、「こわもてイメージ」を払拭すべく対外宣伝活動を強力に推進する方針なのだそうですが、核戦略、海洋戦略、宇宙戦略という三大戦略を着々と進めつつある現状をマスキングしようとしても、「頭かくして尻隠さず」という諺の通りだと思います。五輪に関して言えば、完全な報道の自由が保障されるという前提で〝大過〟なく大会がフィナーレを迎えるという光景はおよそ想像しがたいように思いますが・・・・
記事中にある『文化や芸術の「ソフトパワー」を活用したイメージアップ戦略』という件では、中国関連の報道を注視している多くの方が何かしら引っかかるところがあったのではないでしょうか。私自身この件を読んで真っ先に想起しましたのは、昨年来聞きかじった「反日史観映画」の制作を巡る動きでした。中国共産党監修の制作で、そこら辺で上映される分には〝蛙の面に水〟といったところでしょうが、合衆国が〝主戦場〟となっているところは看過できないものがあります。
その昔「謙譲語というのは自らがへりくだることで相手が相対的に上がり、それによって敬意を云々・・・・」と受験生に教えたことがありますが、中国が意図するところの「イメージアップ戦略」というのは、日本を「歴史カード」で「叩く」ことで、自らの〝相対的な〟道義的優位性を確保せんとする思惑と不可分であると言っても過言ではありません。海に出たい中国にとって、日本は地勢学上も「目の上のタンコブ」に位置しておりますし、合衆国での「反日プロパガンダ」は、日米関係に楔を打ち込むという中共の戦略の成否にも直結するものです。

南京における日中両国の戦闘から今年は70年という節目の年ではありますが、これに向けた〝伏線〟は、一昨年にも記念館とやらの拡充といった報道がなされていたように記憶しております。「反日暴動が吹き荒れた小泉政権の当時と比べて、安倍政権になってからの日中関係は改善しており云々・・・・」というのは、中共がしつらえた遠大なる「ロードマップ」が視野に入っていない皮相な見解と言うべきでしょう。安倍首相が提唱する「日本版NSC」の進捗状況は寡聞にして存じません(補佐官だか何だかも何やってんのやら・・・・)が、謀略戦略に対する日本側のディフェンスはあまりに脇が甘すぎると改めて痛感する次第です。
それどころか中国国内に五つもの支局を持っていると豪語する我らが国営放送・NHKは、テロ容疑で合衆国に拘束された容疑者への人権や処遇に対する疑義は呈しても、同じ報道番組中での中国ネタは「樹から落ちたパンダ」(正月のチベット青蔵鉄道も酷かった・・・・)で終わりですから、中共という土匪の片棒担ぎもいいところです。国民の血税で五つもの支局を開設しているのであれば、その優位性を活かして農民の暴動等のスクープ映像もバンバン撮れそうな気がする(私は見たことない・・・・)のですが、それが禍して自縄自縛な状況に陥っているというのがNHKの現状ではないでしょうか。受信料云々の経営改革に付随して、そこら辺の「費用対効果」に対する明確な説明(中国に支局が五箇所あることがどのように日本の国益に資するのか)も求めたいところです。

合衆国を舞台とした「中国の反日プロパガンダ」として日本人が顧るべき存在の筆頭は宋美麗でしょう。真に歴史の反省がなされているのか?こうした局面において「歴史は繰り返す」のではたまったものではありません・・・・

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3 コメント

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この写真は何? (ボッケニャンドリ)
2007-01-30 21:07:03
 この写真は何でしょうか?
手前は「念」という字ですかね。新車の展示ってわけでも無さそうですね。向こうの方には「愛」とか「和平」ってあるようです。何かの主張?
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Unknown (宜蘭人)
2007-02-01 23:44:11
こんばんは。

>この写真は何? (ボッケニャンドリ)

ボッケニャンドリ様横レス失礼。
これは以前の「倒扁運動(赤い服が目印)」の折に、「赤い色」は民進党支持派から目の敵にされていたんですが、ちょうどその折に陳水扁総統のお膝元台南でたまたま倒扁運動の近くを走っていた小姐のこの「赤い車」が民進党DQN支持者にボコボコにされるという事件があり、その車がYAHOOオークションで高値(新車価格以上!)で倒扁派に落札されたもので、それを記念に展示しているものと思われます。

例えるならば、阪神巨人戦で阪神がボロ負けした甲子園球場の駐車場で巨人カラー或いは巨人のマークをペイントした車が虎ファンにどういう目に合うか?と考えればお分かりになるかと。
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分かり易い喩え話でした (ボッケニャンドリ)
2007-02-02 08:11:49
宜蘭人 さん、ありがとうございます。

某大臣は機械に喩えて大変な目にあってますが、これは分かり易い話でした。
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