PDAのひとりごと

黄昏時、携帯情報端末は薄闇の向こうに何を見るのか

いまさらWILLCOM 03

2009-01-12 09:50:21 | PDA
半年ほど前の記事ですが、読めば読むほどあきれます。

開発陣に聞く「WILLCOM 03」 前編:W-ZERO3から「WILLCOM 03」へ――ブランド名変更に隠された狙いとは

ここに
「従来のW-ZERO3シリーズは“端末で何をしたいのか”を重視し、必要な機能を搭載したあとに、サイズや重さ、デザインを固めてきた。」
とありますが、これこそW-ZERO3シリーズの”良さ”だったのではないでしょうか?
それを
「WILLCOM 03でウィルコムスマートフォンのアイデンティティをしっかりと立てることを目指した。」
ということで、わざわざ間違った目標を設定してしまった結果がWILLCOM 03ということになります。

「端末としてのインパクトを求めて、デザインを重視し、限界に挑んだ小型化。その代償が、専用部品の採用によるコストの上昇だ。」
こんなことをユーザーが望んでいると思っているのでしょうか?
「従来は汎用部品を採用して徹底したコスト管理を行ってきた。」
という点から見ても、やはりW-ZERO3シリーズの目標の方が正しいということになります。

「『端末開発の規模が、もう携帯電話と同じくらいになりました。我々も泥縄の世界に足を踏み入れたわけです』(須永氏)」
「泥縄」って・・・つまり、将来的な展望もなく現状を見ながら次を作るってことですか?
戦略を捨てたっていう宣言ですね。

開発陣に聞く「WILLCOM 03」 中編:発表前日にギリギリ完成――イルミネーションキーへのこだわり

「『新しい技術を見せられるとどうしても使ってみたくなるんです』(須永氏)」

それ自体は良いのですが、それの良し悪しは検討されたのか甚だ疑問です。
わざわざイルミネーションキーを使ったのは単に新しい技術を使ってみたかっただけだったのでしょうか。いっそ全面タッチパネルの方が使いやすいように思います。

余談になりますが以下の記事でも
前機種よりはかなりマシ? ただ、画質が同クラスのケータイより劣るのは悲しい──「WILLCOM 03」 (1/3)
「ただカメラを使用する上では、ボタンとしての凹凸がないので、きちんと目で見て操作しなければならないのが難点。」
「このイルミネーションキーは昼間の屋外だとかなり見づらく、操作しにくい。」
という記述を見てもイルミネーションキーが他のインタフェースに優れていると思えません。

Windows Mobileへのこだわりはないが、期待はしている――WILLCOM 03の今後

結局私が心配しているのは
「集大成であるWILLCOM 03を持って、ウィルコムはスマートフォン開発のペースを落としてしまうのだろうか。」
に尽きます。

「WILLCOM 03の“集大成”とは“完結”を意味するものではなく、新しいスタートを切るためのものです。」

とされていますが、そうなると次はWILLCOM 03の発展形ということになるのでしょうか?
結局のところ、adesに[es]のキーボードがあればそれで良いのですが・・・。
adesのキーボードはサイテーです。





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