PDAのひとりごと

黄昏時、携帯情報端末は薄闇の向こうに何を見るのか

日本語で書かれた英語の本

2004-11-11 00:27:40 | Weblog
「日本人の英語」という本を借りたので読んでいるのだが、
どうも難しい。

まず、英語の例文が難しい。
『これがおかしい』『これならおかしくない』という例文が
あるのだが、違いが良くわからない。

まぁ、英語が良くわからないからこの本読んでるんだけどね。

しかしこの著者、日本語の文章の作成能力に満足していないらしく、
最初のほうでそれを告白してしまっている。もちろんそれは、
英文作成になれるための逆の例を示しただけなのだが、実際
日本語文章が読みにくいので、読み手に悪影響を与えている気がする。

日本語の『なさすぎる』を論理的におかしいと感じていながら、
この言葉が日本語としても正しくないことまでは気づいていない
ようだし。

そう思ってネットを検索すると・・・あれ?使われてる使われてる、
ここまで使われると誤用ではないのか?と思ってしまうくらい。

「死にざま」に対する「生きざま」と同じで、「ありすぎる」の反対として
「なさすぎる」が使われるようになったのではないかと思うのだが・・・。

まあ、言葉は生き物ですしね。
「全然」みたいに用法が変わってきたものもあることだし、いいのかな。

それにしても、日本の「ない」は「ゼロ」ではない、という説明は的を射ている。
「少ない」状態も「ない」って表現するものね。
「少なすぎる」状態が「なさすぎる」と意味的に同じと思うと
違和感が薄らぐかもしれない。

あと、読みやすさ、読みにくさというのは、文章のリズムにあると
思うんですよね。無理にこしらえた文は、読みにくくなる傾向があります。