これはだめだ!

自信喪失、無気力な日本に”喝!”、反日、侮日に反撃、一矢を報いる。

民主党、普天間移設先を「県内に決めた」が沖縄から逃げ大敗

2010-07-14 | 沖縄・尖閣諸島

鳩山前首相の大罪が隠され 
  
沖縄から逃げた民主党
  7月11日の参議院選挙で沖縄選挙区は自民党現職が当選した。鳩山前首相は「最低でも県外」を公約しながら迷走の末に公約を破棄し、5月8日に辺野古とその隣接水域への県内移設の日米共同声明に合意し、辞任した。選挙直前、菅首相が消費税アップを言及したことで政治家の語る言葉は「うそ」、選挙公約は「破られるもの」との前例を残した鳩山前首相の大罪が隠された。 
 民主党は米軍普天間飛行場の県内移設を決めたが、それが正しいと思うのなら県民の審判を仰ぐべきだ。それを回避したの政権政党としてあまりに無責任である。沖縄選挙区でも消費税増税も関心が極めて高かったが、どの候補とも増税反対で一致し、議論が深まらなかった。主要な争点で同じなら、有権者には選びようがない。いずれも具体策が見えにくかった。
 このため有権者の関心がそがれ沖縄選挙区は投票率が52・4%と全国最低となった。政権与党は候補者を立てなかったことで普天間問題で鳩山が辞任したにもかかわらず、沖縄県民は政権を審判する機会が失われた。沖縄県では全国で唯一、政権政党が候補者を立てられなかった。閣僚らの來県もなかった。民主党は沖縄から逃げた

その民主党、普天間返還・移設問題の
  日米共同声明をどう決着させるのか
 沖縄県議会は7月9日、普天間返還・移設問題に関する日米共同声明の見直しを求める意見書を決議した。意見書案には「民主主義を踏みにじる暴挙」「県民を愚弄するもの」など政府批判の文言が並ぶ。県議会は今年2月にも、普天間飛行場の早期閉鎖・返還と県内移設反対を求める意見書を全会一致で可決したが、県民総意を体現した県議会決議は鳩山前首相に完全にほごにされた。
 県議会の怒りは鳩山氏の無責任な「日米合意」を無節操に継承した菅直人首相にも向けられている。菅首相は6月の所信表明演説で「普天間基地の移設・返還と一部海兵隊のグアム移転の実現」を強調した。慰霊の日の沖縄全戦没者追悼式での菅首相の「沖縄の基地負担に陳謝とお礼」表明にも県議会は「県民の思いを全く理解していない行為」と抗議している。
 過重な基地負担を強いられる県民に新たな基地を押し付けるのが当の菅首相。謝るくらいなら押し付けをやめるのが筋というのが沖縄県民の総意であろう。

四面楚歌の菅政権、墓穴を掘るのだろうか 
  菅首相は7月10日、福井県での街頭演説で「確かに政治とカネとか、普天間のことで少し心配をお掛けしたが、それもクリアをして、いよいよ時計の針を進めようという時の選挙だ」と発言した。クリアした?果たしてそうだろうか。
 普天間問題では沖縄県議会が7月9日に辺野古移設の「日米合意」撤回を求める意見書を全会一致で決議したばかりだ。普天間を「クリアした」とする認識は幻想に過ぎない。政治とカネの問題も、鳩山前首相、小沢前幹事長らの政治資金問題も手付かずで、十分な説明がは果たされていない。 
 普天間移設に関するオバマ大統領との合意の実現は焦眉の急、待ったなしである。「沖縄の人たちは民主党が裏切ったという感情が強かったんじゃないか」とは落選した沖縄の民主党県連代表・喜納昌吉氏の言葉である。当選した自民党の候補も「県内移設反対」を訴えて当選した。沖縄県内には民主党政権の日米合意を支持する勢力は存在しない。
  菅首相は先の施政方針演説で「強い経済、強い財政、強い社会保障」を実現すると宣言したが、民意に背き招いた「ねじれ」国会の中で、政権の真価が厳しく問われる。野党時代の無責任な言動で四面楚歌の菅政権は、墓穴を掘るのではないか。
  
選挙大敗でぐらつく菅首相は国家の意思が形成できるのか、これが日本の深刻な危機
  冷戦崩壊後、各国は自国の意志を実現すべくシノギを削っている。その最たるものが唯一の超大国のアメリカであった。アメリカン・スタンダードをグローバルスタンダードとして普遍させようという強い意思があった。幸か不幸かリーマンショックでそれが挫折し、非米・反米国家の力の伸展とともに世界の多極化、流動化が起こった。
 日本はアメリカに対抗する智慧も有るはずであったが、国家的な主張をしようとする意思が無かった。意思を持つべき政治家が何時までも安易な保身に諾々となっている。日本人の内向きの感情と国際関係における甘えの体質とあいまって世界における日本の存在感がますます希薄になってしまった。その元凶は、政治家に政治哲学が見られないことだ。
  政治家が軽薄で哲学が無いのは、日本や世界の歴史を知らないことから来ているのだろう。民族の体質や思考様式は2、3百年は変わらない。中国人やロシア人の体質がどういう働き方をするかは歴史書を読めばある程度分かる。歴史を知ることによって日本はどういう国家なのか、どういう政治を変革するのか、国民をどう導くか、外国とどのような関係を築くべきかという哲学が形成される。

  リーダーに政治哲学が有れば、国民が漠然と考えている精神を汲み取り、自分の言葉で国民に「投げ返し」をすることが出来る。変革はそのようにして起こる。はたして菅首相に政治哲学があるのか、リーダーとしての資質があるのか。支持率の急落でぐらつき迷走するようでは、資産家の坊ちゃんで政治的資質が欠落した鳩山由紀夫の再来に過ぎない。
  8月末までに日米で合意した「普天間移設」について結論を出さなければならない。菅首相が日本のリーダーに相応しい人物か、その真贋はすぐ明らかになる。小沢一郎のご機嫌取りに汲々する程度では、お先真っ暗である。菅首相は日本のリーダーとして国家の意思を形成できるのかどうか。菅首相だけに限らず与野党を問われているのはこのことだ。
  「失われた10年」とか「失われた20年」と言われるが、日本の衰退・没落を招いた大きな要因となっているのが政治の貧困だ。これが日本が抱える深刻な危機なのだろう。

        民主党は創価学会や みんな と手を組むのだろうか?
     


この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 暴力団の罠に堕ちた大相撲、... | トップ | 「自ら防衛する国を助ける」... »
最新の画像もっと見る

沖縄・尖閣諸島」カテゴリの最新記事