これはだめだ!

自信喪失、無気力な日本に”喝!”、反日、侮日に反撃、一矢を報いる。

菅直人政権が6月18日、「拉致問題への取組」3項目を確認

2010-06-22 | 朝鮮半島

菅直人政権が「拉致問題への取組」3項目を確認
         救う会全国協議会ニュース(2010.06.22)
  6月18日、菅直人政権が拉致問題対策本部の第2回会合を開き「拉致問題への取組」3項目を確認した。
  政府の対策本部は平成18年、安倍政権が全閣僚をメンバーとして発足させたが、昨年9月成立の民主党政権はメンバーを首相、外相、官房長官、拉致担当大臣の4人に限定している。

拉致対策本部事務局は同会議の状況について、次のように報告している。
  6月18日午後9時45分から官邸で拉致問題対策本部の本部会合(新内閣として初)を開催しました。 
 冒頭、総理からは先日(10日)家族会の代表から要請を受けたことに触れながら、政府一体として取り組んでいくとの決意が述べられました。中井大臣からは、昨年10月の新内閣発足以来の取組等についての説明と引き続き突破口を開くべく取り組んで参りたい旨発言があり、下記の内容について確認されました。

  同会議で確認された「拉致問題への取組」の全文は
   以下の通り。 

拉致問題への取組
平成22年6月18日
拉致問題対策本部

1.北朝鮮による拉致問題は我が国の国家主権及び国民の生命と安全に関わる重大な問題であり、国の責任において、拉致問題の解決に取り組み、すべての拉致被害者の一刻も早い帰国に向けて全力を尽くす。特に、次の項目に重点的に取り組む。
 ・生存者の即時帰国に向けた施策
 ・安否不明の拉致被害者に関する真相究明

2.そのため、徹底した情報の収集・分析、韓国・米国を始めとする関係各国との緊密な連携などに努める。

3.拉致問題の解決なくしては北朝鮮との国交正常化はあり得ないとの方針を堅持する。

●西岡力・救う会会長コメント
  項目を絞ったためもあろうが、「対話と圧力」の原則と制裁、厳格な法執行の項目がなく、「特定失踪者」に関する言及もない。
  菅総理は冒頭のあいさつで6月10日の家族会代表との面会に触れている。そのとき家族会代表が持参した要請書では、拉致を理由とした全面制裁の発動を強く求めており、その場では総理も「今後は、北朝鮮に対する圧力を強めていく方向であり、さらなる制裁措置を強める状況である。今回の要請に関しては、皆様のお気持ちを受け取り、関係閣僚と話し合っていく。」と述べていた。要請書の内容に関する真摯な検討を望みたい。

産経新聞平成22年6月18日に掲載された
   西岡力救う会会長の論説を全文転載します。

■産経新聞平成22年6月18日 
   【正論】拉致対応にみる菅首相の二面性 
                    西岡力
  菅直人総理は所信表明で北朝鮮の拉致について「国の責任において、すべての拉致被害者の一刻も早い帰国に向けて全力を尽くす」と述べた。しかし、総理の過去の北に対する取り組みからは、二つの相反する評価をすべき事例が思い浮かぶ。それを記して、改めて新政権の対北姿勢を問いたい。

≪拉致問題のタブー化に影響≫  
  まず、国会の代表質問にもあったが、菅総理が1989(平成元)年、拉致実行犯の釈放を求める韓国大統領宛の「要望書」に署名したことだ。同年7月14日付で、当時の盧泰愚韓国大統領に提出された要望書は、拉致実行犯の辛光洙(シン・ガンス)を含む29人について「日本における合法的な生活、交友の中の一言動を理由として罪に問われている」と無罪を主張していた。
  署名した国会議員は、村山富市元総理、土井たか子元衆院議長らを含む133人だった。大阪の中華料理店のコックをしていた原敕晁(ただあき)さんは1980年、宮崎県青島海岸から辛を含む北朝鮮工作員らにより拉致された。辛は原さんに成りすまして日本旅券をとり、1985年韓国に入国して逮捕された。1988年3月、参院予算委員会で故梶山静六・国家公安委員長が、原さんを含む8人の被害者を取り上げて「北朝鮮による拉致の疑いが十分濃厚である」という歴史的答弁を行った。 
 菅総理は署名について、リストを確認せず不注意だったと詫びている。当時、拉致問題をめぐってはタブーが存在した。梶山答弁を朝日、読売、毎日各紙、NHKなどの主要メディアは一切報じなかった。要望書提出の翌年である1990年、金日成(当時の主席)と会談した金丸信自民党元副総裁も拉致に言及しなかった。

≪民主党工作を強める金政権≫  
  筆者は1991年の『諸君!』誌で拉致問題について論文を書いたものの、政界や言論界からは無視された。一方で、公安関係者らからは「身の危険はないか」と囁かれた。当時の雰囲気をわかってもらえるだろうが、強調したいのは国会議員の「不注意さ」を利用する勢力がいまも懸命に活動を続けていることだ。
  北朝鮮にとって辛は時限爆弾のような存在だった。原さんだけでなく、地村保志・富貴恵さんと横田めぐみさん拉致の実行犯、曽我ひとみさんの教育係でもあったからだ。辛は原さん拉致については自白したが、地村夫婦と横田さん、曽我さんについては自白せず無期懲役で韓国刑務所に収監された。北朝鮮からすればなんとしても辛の身柄を確保したかった。そのための工作の一つが日本国会議員の署名集めだった。
  その後も執拗(しつよう)に努力を続け、2000年6月、金正日総書記が直接、金大中大統領との首脳会談で辛を含む元北朝鮮工作員らの送還を要求した。筆者は家族会の横田めぐみさんの両親らと韓国大使館に出向き、拉致実行犯を北朝鮮に送らず日本に送れと要求した。 
  しかし、河野洋平外相らはまったく動かず同年9月、辛は北朝鮮に送られ英雄として称(たた)えられた。地村夫婦と横田さん、曽我さん拉致について秘密を守り抜いたことが高く評価されたのだ。日本政府と菅総理を含む国会議員らが隠蔽(いんぺい)工作に乗らず、自国民を守るために行動していれば、拉致に関する決定的証言を1980年代か90年代に取れた可能性がある。 
  現在の金正日政権は昨年7月以降、朝鮮総連に対し、「民主党政権への政治工作を強めて拉致問題を棚上げにした形での制裁解除と国交正常化の雰囲気作りをせよ」との指令を下した。
 菅総理は拉致問題対策本部長に就任した現時点で、北朝鮮の対日工作に一度乗ってしまった「不注意さ」をあらためて猛省してほしい。

≪一党独裁反対発言は評価≫  
  しかし、菅総理を見直した言動もある。2003年10月、北朝鮮中央通信から「われわれの最高首脳部(金正日総書記)を冒涜(ぼうとく)した」と非難された。これは当時、民主党代表だった菅総理が大阪での街頭演説で「(イラクの)フセインやスターリンの銅像が倒れた歴史の中で、いつの日か、北朝鮮のあの大きな銅像も倒れる日がくると確信している。できることなら、北朝鮮の民衆自らの手でやってほしい」と述べたことによる。 
  一党独裁に反対する社会民主主義者として、社会党を脱党した江田三郎氏らに合流して政治家となった菅総理の思想的原点を示す発言だろう。この原点を忘れることなく、金正日政権に対して毅然たる姿勢を貫いてほしいのだ。 
  菅総理は就任3日目の6月10日、炎天下に集まった千人のデモ隊の代表として官邸を訪れた飯塚繁雄家族会代表らと面会し、「韓国の哨戒艦沈没の原因が北朝鮮によるものと判明し、改めて韓国と連携し、拉致問題を含めて解決していく。今後は、北朝鮮に対する圧力を強めていく方向であり、さらなる制裁措置を強める状況である」と述べた。
  菅総理が、拉致を理由に明示した制裁強化・送金と渡航の全面停止に踏み切れるかに注目したい。 
       (にしおか つとむ)

(参考)拉致実行犯の辛光洙釈放嘆願書         
       
署名した議員

日本社会党
 衆議院
  
阿部未喜男、五十嵐広三、池端清一、石橋大吉、
  石橋政嗣、 伊藤茂、  伊藤忠治、稲葉誠一、
  井上泉、  井上一成、 井上普方、岩垂寿喜男、
  上田哲、  上田利正、 上原康助、大原亨、
  大出俊、  緒方克陽、 岡田利春、小川国彦、
  奥野一雄、 小澤克介、 加藤万吉、角田堅次郎、
  河上民雄、 河野正、  川崎寛治、川俣健二郎、
  木間章、  上坂昇、  小林恒人、左近正男、
  佐藤観樹、 佐藤敬治、 佐藤徳雄、沢田広、
  沢藤礼次郎、渋沢利久、 嶋崎譲、 清水勇、
  城地豊司、 新村勝雄、 新盛辰雄、関山信之、
  高沢寅男、 田口健二、 竹内猛、 田中恒利、
  田邊誠、  田並胤明、 辻一彦、 土井たか子
  戸田菊雄、 永井孝信、 中沢健次、中西績介、
  中村茂、  中村正男、 野口幸一、野坂浩賢、
  馬場昇、  早川勝、  広瀬秀吉、細谷治通、
  堀昌雄、  前島秀行、 松前仰、 水田稔、
  三野優美、 武藤山治、 村山喜一、村山富市
  安田雄三、 山口鶴男、 山下八洲夫、山花貞夫、
  吉原栄治、 渡部行雄

 参議院
  
青木薪次、 赤桐操、  穐山篤、 秋山長造、
  一井淳治、 糸久八重子、稲村稔夫、及川一夫、
  大木正吾、 大森昭、  小川仁一、小野明、
  梶原敬義、 粕谷照美、 久保亘、 久保田早苗、
  小山一平、 佐藤三吾、 志苫裕、 菅野久光、
  鈴木和美、 高杉延恵、 千葉景子、対馬孝且、
   中村哲、    野田哲、    浜本万三、福間知之、
   渕上貞雄、  松前達郎、  松本英一、丸谷金保、
   
  村沢牧、    本岡昭次、  八百板正、安恒良一、
   安永英雄、  矢田部理、  山口哲夫、山本正和、
   渡辺四郎
 
公明党
  衆議院:小川新一郎、鳥居一雄、西中清
  
参議院:猪熊重二、塩出啓典、和田教美 
社会民主連合 
  
衆議院:江田五月菅直人
  
参議院:田英夫
無所属
  
衆議院:安井吉典(社会党系)
  
参議院:青島幸男、宇都宮徳馬、喜屋武眞榮、
      山田耕三郎 


(参考) 獅子身中の虫 拉致事件実行犯の釈放を嘆願した売国の男と女 菅直人と法務大臣千葉景子 2009年09月24日

■菅首相にメール・葉書を
  首相官邸のホームページに「ご意見募集」があります。
  下記をクリックして、ご意見を送ってください。
  
http://www.kantei.go.jp/jp/forms/goiken.html
   葉書は、〒100-8968 千代田区永田町2-3-1 
               内閣総理大臣 菅 直人殿


この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 野球賭博の大関琴光喜 恐喝容... | トップ | 拉致された日本人を救う会、... »
最新の画像もっと見る

朝鮮半島」カテゴリの最新記事