Graceful Distortion

ゲイの管理人が発信する平々凡々な日々の出来事&映画その他興味のある事

手作りの感動

2008-10-24 23:16:04 | Weblog
ミシェル・ゴンドリー監督の「僕らのミライへ逆回転」。

物語は…

貧しい地区でいまだにビデオテープだけで営業している
レンタルビデオ屋。老主人のフレッチャーは旅に出るため
店番を店員のマイクに任せる。マイクの親友ジェリーは
発電所に忍び込んだときに強い電磁波を浴び全身磁気まみれで
ビデオ店に行ってしまったため、店内のビデオは全て
消去されてしまう。こまった2人は苦肉の策として、2人で
手づくりのセットと小道具で映画のリメイクを始める…。

…まあこんなことろです。

お話は物凄くナンセンスなんですが、単なるおバカ映画になってなく、
どこか人情的な味わいがあります。この辺はフランス人監督が
アメリカンコメディから一線を画しているスタンスがよく分かります。

主演はジャック・ブラック。いい役者ですね。「キング・コング」や
「ホリディ」のようにシリアスな演技もできるし、本作や
「スクール・オブ・ロック」や「ナチョ・リブレ」などのコメディでも
良い味出してます。その他、ダニー・グローヴァーやシガニー・ウィーバーも
顔を出しています。この作品は「ゴースト・バスターズ」のリメイクを
することから始まる話なので、監督はシガニー・ウィーバーにラブコールを
送っていたようです。

この作品、ラストにちょっとしたマジックがあります。

映画を作るにはお金ではなく心だよ、という監督からのメッセージが
ストレートに伝わってきます。

最初ゲラゲラ、中盤ニコニコ、ラストはホロっとさせる作品です。