あらためて、購入の経緯
4年前に、前のクルマ(トヨタ 旧々型ノア)の故障で、止むを得ず買い替える事態となった。
一応トヨタでノアの見積りを取ったが、中間グレードでも何と400万円也!
このところクルマ趣味に飽きていてクルマに大金を使う気になれなかった。
お金もないし。
クルマは完全に趣味で、通勤買い物などは電車で事足りる。でもスキー場への足は必要。
そこで、今回思い切って安価な軽自動車がいいと考えた。
スキー場への足はともかく、案外こういう人って最近多いのではないか?

もう一台あるビートのおかげでMT以外考えられなくなっていたので、4WDもあるワゴンRがいいと思った。
(残念ながらホンダN-ONEは、4WD仕様がなかった)
何かに媚びた今どきの軽自動車らしからぬ、フィアット・ウーノなど昔の欧州車の様に子供っぽくない「ちゃんとした」スタイルも気に入っていた。

ワゴンRは、ディスプレイオーディオと高音質SPのオプション込みで乗り出し総額140万円ほどで購入出来た。昔でいうフル装備状態でこの価格は安い。
資金は金利が安い(2%)銀行から10年ローンで120万を調達。そのうち退職金で一括返済してもいいかな?
3万5千キロ走行して
乗り始めてかれこれ4年弱、これまでトラブルなし。
スキー場の往復は、ワゴンRでは役不足かも?と思ったりしたが、実際行ってみてまあまあ問題なし。

3人と2泊全員分のスキー荷物満載では、高速合流などで加速力が不足すること、リヤサスが沈んで乗り心地に難が出ること、タイヤが小さいため雪が深くなるとハンドルを取られやすいことぐらい。
ただし、今は3人乗車することは殆どない。
普通に使う分には、全く問題ない。
定価たった100万ちょっとのクルマなのに、荷物満載で夜中に結構な吹雪の三国峠もスイスイ走れるし、中は暖かいし、、、大したものである。
これ以上何を望むの?と思った。

前形式と違いロングストロークとなったR06Dと称するこのエンジンは、意外とよく回る。
動力性能は、高負荷時を除いてNAでも問題ない。と言うか普段はビートと変わらないくらい。
155サイズと太くないタイヤだがハンドリングも問題ないどころかキビキビ走る。
高速道路でもハンドルは意外とビシッとしている、横風が吹いていても普通車同様に走る。これはフロントにスタビライザーが付いた4WDモデルだからかも知れない。
シートは500キロ走っても疲れない、と言うかそんなことで疲れるクルマ今どきないだろう。

80年代の欧州小型車、エンジンをブン回して走るものと徳大寺巨匠が仰っていたが、その様な感じで走ると非常に楽しい、と言うか自然にそうなる。
購入時に思っていたクルマ通りだと思った。
実は、幌を上げた状態のビートだったら、このワゴンRの方が楽しいぐらい。
自分の場合、自宅近く以外、殆ど市街地は走らないこともあり、
結構ブン回しているつもりだが、遅い前車に引っ掛かると高いギヤで粘ったりしているためか、買ってからリセットしていない燃費計は、23.7キロを表示している。

おかげでガソリン代は、気にならない。
軽なので、安全性や室内の狭さ、作りの安っぽさなど、本当のところどうなのか?多少不安はあったが、多くの面で杞憂であった。
ただし、自分の場合は、始めから諦めていたので、その分を差し引いて欲しい。
実は、今の軽の車体の大きさは70年代の1200ccクラスと同等の大きさで、ホイールベースは当時のミドルセダン並みに長い。

室内は、昔のマークⅡより広いし、静粛性も問題ない。
内装は、通常目にする部分は普通のクルマに見劣りしないし、しっかりしている。
ただ、屋根の鉄板からモロに伝わる雨音や所々見える鉄板むき出しの内装は、安っぽさを感じるが、それは仕方がない、だって100万円ちょっとだもの。
ひとつ言っておきたいのは、ワゴンRは重たいスライドドアがないこともあり、きわめて車重が軽いこと。
スライドドアのクルマは、ワゴンRより大人1〜2人分重いような感じ。
これは、動力性能、燃費、ハンドリング、ブレーキすべてに良い影響をもたらしていると考えている。
前車ノアから今回普通のヒンジドア(もはや普通でない?)に戻ったが、意外と不便に感じない。
と言うか短気な自分は、開け閉めに時間の掛かる電動スライドドアは嫌い。
なお、忌まわしきアイドリングストップ機構が付かなかったのは幸いだった。
今になって注目され始めた?
最近YouTubeなどでMTワゴンRのコンテンツが増えた様な気がする。
だいたい同年代と思われる方がアップされていて、皆面白かったし、参考になった(ありがとうございます)。
若かった頃乗った小型MT車に、また乗りたくなったんだと思う。

特に有名ユーチューバーのウナ丼さんが何故か最近になってMTワゴンRをレポートしていて、そこまで言うか?と言うほどベタ褒めだったのは、ビックリであった。
自分の選択が誤っていなかったことが証明された感じで、とてもうれしかった。
今回は以上です。