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1920-1960年代のモダン建築を中心に写真をアップ

増田清と東京女子医大-1

2007-08-16 00:19:23 | 増田清
東京女子医科大学の近代建築といえば、バス通りに面した一号館だけだと思っていた。が、良く見ると、南側にアールのついた建物があり、西側にはギザギザのついた建物がある。狭い敷地に建物がひしめき合って建っていて全容がまったく見えないが、配置図を見て納得した。


スクラッチタイルの本館(現一号館)


1937年当時の配置図。道路側から見ると、こうなる

屋上がモダンな第二病棟(現二号館)
側面が波状にデザインされた臨床講堂


配置図を見ると、一号館の後ろに付属する二号館があり、一号館のすぐ横に臨床講堂がある。さらに、少し離れたところには寄宿舎もあった。これら全ての設計をしたのが、増田建築事務所の増田清だ。増田は広島と大阪を中心に活躍した建築家で、東京ではあまり有名ではない。っていうか、作品の数に反して建築家としての名前が前面に出てこないのだ。現存する中でメジャーなのは大阪の三木楽器だろうか。広島での作品を検索すると、「大正屋呉服店」(下記サイト)のように、とてもモダンでかっこいい建物を設計していた。
http://www3.famille.ne.jp/~kodayo/genbaku/taishoya.htm

しかも、この建物のデザインは二号館とちょっと似ている。いいぞ、増田清。増田の建築に興味が出てきた。



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