やっぱりモダニズムが好き!

1920-1960年代のモダン建築を中心に写真をアップ

東女とノエミ・レーモンド

2009-04-30 13:42:46 | N・レーモンド

東京女子大礼拝堂の祭壇のデザインを担当したのはノエミ・レーモンド。
樫、ユリ、葦をデザイン化したもの。


本館の2~3階にオープンした「新渡戸記念室」の展示では、
本館(旧図書館)を彩る様々なデザインもノエミによるものである事が
紹介されている。


東女が建つ以前(大正末期)、このあたりは赤松林だったという。
そのため、松、松かさ、ススキをモチーフにしたデザインが繰り返し使われている。







ラジエーターカバー

屋根の上の飾りも松かさとススキ



東寮を壊して建設された新棟でも、本館ステンドグラスのデザインが
踏襲された。


新棟1階に再現された東寮の暖炉


東寮パーラー(談話室)にあったときの暖炉


新棟から見た本館。この角度はちょっと新鮮だ。



ある日、突然なくなる

2009-04-29 23:23:23 | 遠藤新
西荻窪から東京女子大に向かう細い道がある。
その道を隔てて、西荻側に2軒、吉祥寺側に2軒、
計4軒もの遠藤新作品があったが、その中の一軒が無くなっていた。


洋裁のアトリエだったらしく、表にはマネキンが。
玄関ポーチの柱は大谷石。玄関扉には六角形の窓。
いかにも遠藤新の住宅、という外観だった。




大谷石の門柱だけが寂しく残る。門はフラワーベースを兼ねている。

他の3軒についても触れておこう。
一軒は、ほぼ完璧な状態で住まわれている。
もう一軒は、改築はされているものの、水平軒であったり、
遠藤ファンが見れば、それとわかる外観に保たれている。
もう一軒は、外観からは伺いしれない小住宅。

川崎国際ゴルフ場

2009-04-20 02:04:01 | 土浦亀城


都民のためのゴルフ場があるなら、川崎市民のためゴルフ場もある。
川崎生田緑地ゴルフ場。
土浦亀城の作品であるはずのこのクラブハウス、
よく見れば、モダンだったんだろうな、と匂わせる。
老朽化のため建て直しの計画があるという。
ここに限らず、老朽化と言う前に、メンテナンスはきちんとやっていたのか?
と疑問に思うものも少なくない。


旧川崎国際カントリークラブ・クラブハウス 1951年

↓クラブハウスの正面。わかりづらい写真ですみません。
気になる方は、行ってみて下さい。専修大前バス停近くにあり。

都民ゴルフ場

2009-04-18 02:33:47 | 山下寿郎

東京都民ゴルフ場クラブハウス 1955年 山下寿郎建築設計事務所

山下達郎ならよく知っているが、山下寿郎は、実はよく知らない。
戦前の丸石ビルと、戦後の霞ヶ関ビルが結びつかないのだ。
たまたまブログ「yokohama.monaurail」を見て、
こんな戦後モダニズムがあるのを知り、早速、行ってみた。


最寄駅は南北線の王子神谷。荒川の土手からよく見える。


軽いけど、堅固なかんじがするのは、この時代の特徴か。


ここからはおまけ。
ゴルフ場の近く新田2丁目界隈には、昔からの工場が残っている。



そんな工場の敷地内に、上げ下げ窓のついた洋館があった。









自衛隊中央病院

2009-04-12 00:19:55 | 山田守

旧防衛庁東京中央病院 1955年

なんとなく山田守の三連打である。
世田谷公園の隣にある自衛隊中央病院。
防衛省の敷地内にあるので遠巻きにしか見られないのが残念だが、
平面プランX型の独特な形が垣間見れる。
敷地内には既に新病院舎が建築され、機能も移されたようで、
この建物の行く末が気になる。

その後、取り壊されたそうです。


八角形の中心塔は、ぐるりとスロープで回る形に


アールを帯びた非常階段

横浜中央病院

2009-04-11 20:49:46 | 山田守
1960年

横浜スタジアムの少し先(石川町方向)に社会保険横浜中央病院がある。 
スロープを上がると、マッシュルーム型というか、朝顔型の玄関庇。
最上階にはプリズムガラスと、山田守らしいモチーフが見える。
平面プランは、両サイドに出っばりのある、いわゆるH型。