米国時間 3月11日 Twitterが「ルールとポリシー」を改定しました。
「嫌がらせ行為に関するポリシー」が明確にされました。
ただ、ここに記載されている内容は撮る側としては知っていなければならないことです。
それが明確にされたということになります。
このブログでも(撮る側として知っていなければならない)「肖像権」について何度か記しています。
そのいちばん最初の記事
「スナップショットのメモ」改題 自戒のためにも以下に加筆再掲載。
まちでのスナップショットではいかに被写体に気付かれずに撮るか。
これは カメラを意識しない瞬間を狙うから。
ただ、現代は注意をしなければならないことがあります。
・パプリックスベースで撮ること
・カメラを隠さないこと被写体に気付かれずに撮るか、
カメラを意識しない瞬間を撮ることと反するようですが、現代では「暗示の承諾」は必須です。
・人格権に配慮すること
これは肖像権の中のひとつで、これを侵害した場合に告訴される場合があります。
また、財産(パブリシティ)権のあるものがあります。これは撮影や発表に制限があります。
・「表現」したものであること
(芸術的・ジャーナリズム的)撮られたものは その時代風景を伝えるものにもなります。
これらは常に意識しなければならないことになっています。
参考文献 報道写真を撮る 若林邦三 著ダビット社 1982年12月1日初版発行
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(肖像権)
日本ではドイツ法にならって取り扱われているようである。
ドイツ法によれば、同意あるいは承諾を必要としない場合として次の項目があげられる。
(1)現代史の領域に属するもの
(2)人物が単に風景、またはなんらかの場所の付属物として写されたもの
(3)当人が参加した集会、デモなど(註; 仮装行列、盆踊りなども集会)
公開の場においては、プライバシーは一応放棄していると見ていいが、
撮影する側から見るとなかなかむずかしい。
とくに、マスコミの場合は、撮るということは公表につながってくる。
写したものがどのような形で公表されるか、
公表されたら、その人がどのような迷惑をうけるか、
その人にとって名誉毀損になるかならないかを、
カメラマンは判断をし、その人の身になって公表することが大切である。
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(暗示の承諾)東京温泉撮影事件 昭和28年6月23日
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ストリート・ボートレートを撮るならば大きな一眼レフとレンズ。
撮られる方がきれいに撮ってもらえると思えるよう、
そう このひとは写真がうまいのだと思わせるように。
スナップ・ショットにはどんなカメラ?
使い慣れたものならばどれでも良いはずですが
「被写体に気付かれずに撮るか」
「いつ撮られたかわからないように撮るか」と、考えると
シャッター音は小さなほうが良いかも。
「カメラを意識しない瞬間」と考えるとあまり大きくない方が良いかも。
でも「カメラを隠さない」ことが必要だから、小さすぎないことも必要。
スナップ・ショットにはレンジファインダーカメラが多く使われていたようです。
シャッター音が小さい
タイムラグが小さい。
概ね同サイズのフィルムを使う一眼レフカメラよりも小さい。
それと、一眼レフのマット面でのピント合わせより
レンジファインダーの二線合致識別の方が早くあわせられる。
広角レンズでは一眼レフより精度を得やすいとか色々な理由が挙げられていましたね。
実際には使い慣れたカメラ
・・・タイムラグの度合いとピント合わせの操作に慣れたものならなにを使っても良いのです。
ただ、ズームレンズを使用して
構えてからズームしてフレーミングをするのでは撮り逃がすことが。
使うときにはズーム位置を覚えておく方が良いかもしれません。