散歩 ◆新潟市のあたり

日々綴り 新潟市のあたりから

April

2009-03-27 20:53:14 | Story 1
 いつもの喫茶店。
 いつもとは違う時間帯に来たので、顔ぶれも少し違うのです。いつもの席も今日は先客がいるので、別のテーブルへ座る。

「いらっしゃい」「いつものでいいね」
「うん」
「相席お願いしてもいい ?」「ちょっとぉ・・・」
 目が指す方向で、後から入ってきた女の子にカウンターのサラリーマンが、自分の隣の席を勧めているところだったのです。そこで自分でも珍しい一言を
「ここも空いていますよ」

「Tomoさんよ」
「え! あの面白い文を書く」
「初対面でそれは失礼でしょう。」「あなたの文章もとてもへんよ」
「え!? 知ってるの ?」
「それはそうよ。いつもいるでしょ ここに」
「・・・まぁ・・・」



 不思議と初対面から話が合った。あのノートで間接的にプロフィールを お互い捉まえられていたからだろうか。そのためか、いつも一歩先を彼女にとられることにはなっていたが。

「明日もここへ来る ?」
「気が向いたらね」
「いつも来てるから」
「知ってる (笑)」

March

2009-03-27 20:51:18 | Story 1
 いつも来ているコーヒーの香りと落ち着ける店。
 実家から下宿へ戻る前によってみる。帰ってきた という感じがする。

「戻ってきたの ?」
「少し早いけどね。こっちの方が落ち着くんだ。」
「今年で卒業ね。単位は大丈夫だったよね」
「卒業研究とあと少しだけ。」

「はいコーヒー」
「あれ ? 少し違うよ 」
「これ 入れたの」
「いいねぇ 」

「かよさん」「この Tomoさんてどんなひと ? 」
「坂の上の学校の女の子」
「ふ~ん おもしろいこと書くね」



 いつも来ている坂の途中にあるお店。カウンター右の壁際がいつもの席で、かよさんの入れてくれるコーヒーでひとときを過ごす場所。
 そこには、来たひとが自由に閲覧書き込みの出来るノートが置いてありました。それを眺めて、時に書き込むことが、ここでのもうひとつの楽しみでした。