豊川高校探Q部

豊川高校探Q部は、楽しいこと、面白いことを探求し、その真理を探究する部活動です。どんな新しい出会いがあるかな?

日本で一番宇宙に近い場所 - JAXA相模原キャンパス感想文- 

2015-09-03 22:49:29 | 日記
1年生 Kさん
 今回、細田さんの案内でJAXAの中を見学して、今の私では無謀なことだと解っていますが、JAXAに入りたいと思いました。細田さんと先生の会話は何を言っているのか解らないことの方が多かったけど、面白かったです。
 私は今までも宇宙に関わる仕事がしたいと思っていましたが、小さな子どもが七夕の短冊に書くような夢で、現実味のないことだと思っていました。しかし今回、JAXAに行き、イオンエンジンや高速での衝突実験などたくさんの機器を見たり、お話を伺って、宇宙は夢物語ではなく、現実のことなんだと改めて認識しました。そして、JAXAで宇宙に行ける機械を造りたいという目標をもつことができました。
 大学生がJAXAで実験を行っていることにも驚きました。大学生のうちからJAXAで実験に来られるようになりたいと思いました。
 細田さんのお話の中で最も印象に残っているのが、好きなことを仕事にしているから、苦しくても頑張れるとおっしゃっていたことです。細田さんは本当に好きなことを仕事にしているから、本当に楽しそうに見えるんだと思いました。私もそう思えるものを手に入れたいと思いました。


1年生 Yさん
 JAXAで作っているものは、高度すぎて私には分からないこともあったけど、今まで見たこともない実験や装置を見ることができて良い経験になりました。中でも小さなプラスチックの玉に速度を加えて、厚い金属を貫いてしまうのには驚きました。
 誰も知らないこと、分からないことを分かるように研究をしているということに強く感動しました。私が今、高校で学んでいることは誰もが知っていることで、答えがあることです。
 細田さんは「その今学んでいることは、やりたいことの延長線上だから・・・と言っていました。私はまだやりたいことが見つかっていません。だからこそ、どの教科も真剣に取り組みたいと思いました。細田さんはやりたいことが仕事にできて、とても輝いて見えました。自分もいつかそうなれると信じて、今を頑張りたいと思います。

1年生 Sさん
 このツアーでいろんな刺激を受けました。
 ますイオンエンジンの開発中の実物を見せてもらった時、改良の苦労を語ってくださいました。その時の表情を見て、好きなことを仕事している人ってかっこいいなぁと思いました。イオンエンジンの推進力を生み出すところの開発はすごいと思いました。宇宙で使えるように何度も何度も実験し、結果を分析し、改良していく点がすごいと思いました。
 小さい頃から宇宙が好きでしたが、どうせ無理と半分くらい諦めていました。でも今回の見学で、宇宙に関わる仕事に就きたいと本当に思いました。数学は苦手だし、物理もよく分からないけど、がんばろうと思います。
 細田さんと一緒に仕事できることを夢見て一生懸命頑張ります。


1年生 Mさん
 小学5年生のときに母に連れられて「はやぶさ」の展示物を見に行きました。よく分かりませんでしたが、地球の外で調べて帰ってきたのはすごいなぁと思ったのを思い出しました。そんな感覚で参加を決めました。
 私が驚いたのは、人工衛星は地球の周りをまわっていれば人工衛星と呼べるということです。もっと細かい定義があると思っていたのでびっくりしました。
 私には難しくてよく分からない部分もあったけど、普段冷静な先生たちがとても興奮しているのを見て、面白いモノなのかなと興味がわきました。宇宙旅行も夢ではないという話を聞いたことがありますが、その夢を叶えるために研究している人がいることを知りました。
 ツアー中、細田さんはとても生き生きしていたので、自分のやりたい職に就いて働くことが大事だということも学べました。

1年生 Kさん
 昔、「はやぶさ」展にいったことあったので、今回も同じような感じかなと思っていたけど、全く違い、「はやぶさ」が作るまでの過程、日本の宇宙開発の歴史を説明していただけたので、私でも理解することができました。「はやぶさ」に込めた思いや実験の積み重ねが大切だということもよく分かりました。
 日本は海外よりもスタートが遅かったけど、それでも海外に認められるので、日本の技術はすごいんだと改めて分かりました。
 細田さんの姿を見て、好きなことを職業にする大切さも学べました。普段入れないところまで案内していただき、忘れられない思い出になりました。

1年生 Kさん
 わたしは、もともと宇宙に興味がありました。宇宙に関する本を読んだり、暇があると天体望遠鏡で月を見たりしています。今回、JAXAに行くと聞いた時から楽しみにしていました。
しかも、普段は入れないところに特別に案内していただき、とても良い経験になりました。
 「はやぶさ」は映画で見ていたので、イトカワでのトラブルがどんなものかわかっていました。今回、お話を聞き、「はやぶさ」の帰還がどれだけ大変だったか、想像することができ、改めて日本の技術の高さに感心しました。
 宇宙で起こっていることは、私の頭では考えられないことばかりでびっくりしました。そのスケールの大きな宇宙を相手に想像力を膨らませ、実験したり、研究開発したりいる姿に感動しました。「はやぶさ2」が小惑星にたどり着き、2020年に無事に戻ってくることを願っています。


1年生 Kさん
 私が一番驚いたのが、はやぶさのイオンエンジンが鼻息ぐらいの力しかないことです。それでもずっと一定に加速すると時速7000キロにもなるらしいです。とにかく燃費が良く、すごい装置であることは分かりました。
 細田さんは、母の同級生と聞いていたので、細田さんに母のことを聞いてみました。覚えていないんじゃないかと思っていたが、細田さんは覚えていてくれました。なんかとてもうれしく思いました。
 今回の見学は普段見られない貴重なものを見ることができました。JAXAが行っている取り組みも知ることができました。そして、宇宙に関わる仕事は大変そうだけど、楽しそうだなと思いました。


 

日本で一番宇宙に近い場所-JAXA相模原キャンパス訪問記 -⑪

2015-09-03 20:45:43 | 日記
一路、豊川を目指し、JAXAより出発した。
門まで先輩が見送りに来てくださった。
「ありがとうございました」

帰宅が8時を過ぎる可能性があるので、少々早いが休憩と食事もかねて、東名高速道路足柄SAに立ち寄った。

上りでも足柄SAでは「行列のできる法律相談所」とタイアップしていた。

実は、下りで立ち寄る予定はなかったがマニアな生徒がどうしても懇願するので立ち寄ることに決めた。
その理由がこれだ。

「新世紀エヴァンゲリオン」である。

進撃の巨人もエヴァンゲリオンも区別がつかない筆者には響かなかったが
我が探Q部は、どんなことでも探究するので

は、「探Q魂」に通ずると思った。
また、これも浅からぬ縁を感じた。



 ところで、高速道路SAが変化していることに驚いている。
 巨大なオブジェでは多くの人が写真を撮っていた。
 SA中がエヴァンゲリオン一色で至る所に、
 キャラクターの看板や人形があった。
 
 エヴァと言えば、「だん吉」としか発想しない筆者には思いも寄らないが、
 うちのマニアな生徒だけではなく、多くの人がこれ目当てで来ているのだろう。
 
 商業が変わり始めている。
 経済にはとんと疎い筆者なので、経済人の皆様からは何を今さらと思われるかもしれないが、

 既存の名所旧跡で人を呼ぶというよりも、
 テレビや映画や様々な媒体を利用し、人を呼ぶ戦略が進んでいる。

 そこには緻密なリサーチや集団心理をはじめとする心理学など様々な学問的な要素が詰まっている。

 JAXAの帰路に良い収穫があった。

 次は「商業」。書店のPOPから商業戦略を学ぶ。

 新シリーズに乞うご期待!

 次号は、JAXA感想文。


日本で一番宇宙に近い場所 - JAXA相模原キャンパス訪問記 -⑩

2015-09-03 11:31:53 | 日記
 

 つづいて「飛翔体環境実験棟」上段左側へ。
 そこでは、近々宇宙へ向かう人工衛星の最終確認をしていた。
 2階からこっそり覗く。下では映画で見るような白い服で作業する人がいる。
 アルミ箔みたいなシートに包まれた機体が見える。
 最終調整の段階、窓越しからでも緊張感が伝わってきた。
 つづいて飛ぶ前の機体に様々な負荷をかけ

 耐久性や性能を確かめる実験室を覗いた。
 ここはクリーンルームで防塵性が極めて高いらしい。 
 実際、十年以上経つのに内側の窓枠には塵が積もっていない。
 
 高速回転する台や上下振動する台など様々な設備があった。
 ここで完成した機体を一度壊し、限界を見極めるそうだ。
 なんで折角作った大事な機体を・・・。
 宇宙では誰も助けられない。打ち上げたら後は任せるしかない。
 だから、限界を知り、対策を立てる。
 地上でできることはすべてやりきる。
 壊すことが次への対策となる。
 傷つくことを恐れて何もしなかったら、成長することはできない。
 予想もつかない宇宙に出るからこそ、ここでできる限りのことを経験させる。

 獅子が我が子を育てるのに千尋の谷から突き落とすというが、
 まさにそれに似た深い愛情と自分の仕事への責任と誇りを感じた。

 最後に、「特殊実験棟」に戻り、
 衝突実験の後を見させてもらった。

 特殊な装置でBB弾を打ち込み、どうなるかを検証していた。
 
 厚さ2cmほどのアルミニウムの板に大きな穴があいていた。

 この実験は、いわゆる宇宙ゴミや宇宙空間での様々な障害物に対する機体の耐性に活用するために
行われている。
 宇宙空間にある宇宙ゴミは高速で移動し、宇宙船に甚大な被害を与える可能性があるのだ。
 

 その対象となる大きさの幅はあまり広くない。
 申し訳ない具体的な数字を忘れてしまった…。
 あまり小さいのは対象外、そして大きすぎるのも対象外。
 あまり小さいのは外壁に当たっても支障がないから、
 大きすぎるのは、どうしようもないので観念するしかないからである。

私たちは日常のゴミ処理、産業廃棄物、核廃棄物などゴミ問題は地上でも山積しているが、
宇宙でも「ゴミ」が大きなネックとなっているとは…。
未来に続く「今」をどう考えるか、課題をもらった。

 1時から始まった見学ツアー。気が付いたら、4時30分を回っている。
あっという間の3時間半。
 お別れの時間だ。

 細田さんは後輩たちに
「今、やっている宇宙開発は答えがないこと。でも、それがやりたいことだから頑張れる。
 どんなに徹夜したって頑張れる。
 最初からやりたいことをもっている人もいるけど、
 ぼくが宇宙に行きたいという希望を明確に持ったのは、高校3年生春。
 突然言い出して担任の先生を驚かせたな。
 みんなもぜひやりたいことを見つけてください。
 宇宙はとても魅力的な仕事、やりがいのある仕事です。
 できれば、この中の誰かと一緒に仕事ができることを期待しています。」
 とメッセージをくださった。 

夢は無限の彼方へ

2020年の「はやぶさ2」の帰還と「人の想像力」と「人の可能性」を信じ、帰路についた。

ありがとう!先輩。ありがとう!はやぶさ。


                                                   つづく