豊川高校探Q部

豊川高校探Q部は、楽しいこと、面白いことを探求し、その真理を探究する部活動です。どんな新しい出会いがあるかな?

探Q部初陣 挑戦!ディベート甲子園3

2015-07-23 15:37:10 | 日記
 いよいよ始まったディベート。相手は昨年度王者東海高校である。その王者に挑むのは、自称今年度のゴールデンルーキー豊川高校探Q部である。

 立論は、練習通り5分30秒ぐらいで言い終え、30秒はアピールで使った。落ち着いていて堂々とできた。
 つづく質疑で王者から鋭い質問も飛ぶが、わからないことは「わかりません」と言い切り、答えられることは明快に応対していた。
 東海高校は、流れるように裁判員制度の有用性を主張してくる。ここにその立論から第2反駁までの流れを書き出したいが、相手は今後全国大会に出るチーム。ご迷惑はかけられないので、記載はしないでおく。ただ呆気にとられるとはこのことであった。もしもボクシングならば、レフリーはスタンディングノックダウンを宣告していただろう。しかし、探Q部員は諦めなかった。最後まで己の立論を押し通しつづけた。「数や確率の問題ではなく、国の設けた制度で一人でも苦しんでいる人がいるならば、廃止すべき」と主張を貫いた。
 結果は、0-3。一方的なスコアだったが、コミュニケーション点では、質疑が東海高校に1ポイントと肉薄する点をもらった。
 試合終了後、「どうだったか」と聞かれたが、確かに差はあるが、結構堂々と戦えていたと思うとコメントした。
 つづく、第2回戦は「青山高校」。男子だけの3人編成だが、2年生が混じっている。青山が肯定。うちは否定側である。相手の立論。うちの肯定側立論と大きく異なる点はない。今回のテーマは立論というよりも反駁でどれだけ相手の主張をそぎ落とすかがポイントだったように思う。つづく、否定側立論。練習したとおり、時間内にしっかり収まる聞き取りやすい立論であった。事実、コミュニケーション点は11点と相手を上回る数字をいただいた。一進一退の展開で、第一反駁を行ったのがきっと相手のエースなのだろう。うちがディフェンスしきれない場所を見事にクリーンヒットを数発入れてきた。コミュニケーション点は45点のイーブン。結果は0-3。試合後の講評では、反駁を想定した練習をしておくと良いとアドバイスをもらった。


 
 肯定側、否定側それぞれ一試合ずつ消化し、昼休みを迎えた。昼休み中もチームで作戦会議。今更、立論を変えることはできないので、反駁の想定をしておくことにした。手持ちの資料を漁り、午前中の質疑や反駁を参考し、ディフェンス&アタックのアイテムを出来る限りそろえた。

 第3回戦 南山女子高校が肯定。こちらは否定である。立論は五分。コミュニケーション点も11点とならんでいた。質疑以降は経験の差が出た。質疑や反駁ではラベリングやナンバリングが大切だそうだ。ラベリングとは、自分たちの主張をわかりやすくチャッチーなフレーズでまとめておくこと。そして、ナンバリングは相手立論の何番目を質問・攻撃するか。相手の何番目の反駁に対して再反駁しているかなどジャッジにアピールしなければ得点に結びつかない。相手はラベリングとナンバリングがきれいに出来ており、わかりやすかった。
 第4回戦 我が探Q部デビューの最後飾る試合である。相手は岐阜の名門 聖マリア女学園。始まる前からどんよりするこちらに対し、相手は「スマイル!スマイル!」と声を掛け合っている。余裕すら漂っている。
 第一試合と同じメンバーで臨んだが、確実にディベートになっていた。立論は相手が6分にようやく収まるの対し、ちっちり6分で納めた。質疑も反駁も堂々としていた。ナンバリングも可能な限り、取り組んだ。素人軍団が試合やりながら成長していた。自信がなくなると下を向く傾向があるが、それでも目は審査員を見ていた。第2反駁も時間は少し余らせたものの、これまでのディベートで指摘を受けたことをこの試合で即実践していた。
 結果は0-3。主審の講評の中で「質疑は『本当?』と視点ですると良い」ことや立論を信じ切り、貫いたことを褒めてくださった。

 4戦全敗。

 これが探Q部の初陣であった。ほろ苦いデビュー戦だった。

 しかし、胸を張れ!対戦4校中3校がベスト4に進出。すべてが事実上の準決勝であったのだ。



 気になる順位は、東海大会12位 敢闘賞受賞である。数の問題ではない。その第一歩にこそ重要な価値がある。

探Q部初陣!挑戦 ディベート甲子園2

2015-07-23 11:21:18 | 日記
 7月18日土曜日、金城学院大学N1棟、小雨の降る中、到着。甲子園予選初出場となる我が豊川高校探Q部の選手6名、サポート2名は、開会式の行われるホールに入った。ミッション系の大学らしく、どこかチャペル風。ぞくぞくと各校の選手が入ってくる。「あっ!あれ東海高校じゃない?」と私の後ろに陣取った男子生徒を見た。明らかに中学生!しかも東海中学でもない。対戦校は開会式の最後に発表だが、探Q部員たちはやたらと東海高校を意識している。対戦を望んでいるのかと思うと、「そんなの絶対に嫌!中根先生が私たちみたいな初出場もいるって言ってたけど、どこだっけ?」とよく分からない「皮算用」を始めていた。
 しばらくして、開会式が始まった。東海支部の二杉先生の挨拶「台風の進路によっては開催が危ぶまれましたが、皆さんの思いで開催することができました」と述べられた。つづいて選手宣誓。昨年度、優勝校東海高校の選手が堂々と宣誓を行った。そして、いよいよ対戦プログラムの発表である。全部で5回戦まである。そのうち4回試合がある。いつ、どこで、肯定、否定かが発表される。ステージのスクリーンに高校の対戦カードが映し出された。

 第1回戦 肯定:豊川高校(愛知) vs 否定:東海高校(愛知)
 第2回戦 肯定:青山高校(三重) vs 否定:豊川高校(愛知)
 第3回戦 肯定:南山女子(愛知) vs 否定:豊川高校(愛知)
 第4回戦 肯定:豊川高校(愛知) vs 否定:聖マリア女学園(岐阜)

 え~っ!と天を仰ぐ者、「なんで!」と顧問に文句をいう者、苦笑いする者、部員の反応は様々だった。どうせやるなら、チャンピオンとやった方がいいじゃん!と鼓舞する顧問もいきなり1回戦からの対戦は正直きついなぁと感じていた。

 試合前に、選手の登録票を提出する。立論、質疑、第一反駁、第2反駁の順番である。それぞれの役割を説明しておく。
 立  論:自分たちの考えを筋道立てて主張する。相手の質疑に対して答える。
 質  疑:相手の立論に対して質問する。
 第一反駁:相手の立論の矛盾をつき、同時に相手の反駁に対して再反駁をする。
 第2反駁:自分たちの立論と相手の立論を比較し、自説の正しさを主張する最終弁論。

 試合前には、担当、高校名、学年、名前を、互いに自己紹介する。それを肯定側から行っていく。1回戦、我がチームは肯定だ。「肯定側立論を担当する豊川高校1年・・・」と元気よく始めることができた。一方、否定王者東海高校は「否定側立論を担当する東海高校3年・・・」余裕たっぷりに自己紹介を始めた。欲目だが、自己紹介点が仮にあるならば、高校生らしい「爽やかさ」で、ウチの勝ちだと思った。
 さて、どんな試合のなるのかは次回のお楽しみ!
 

探Q部 初陣 挑戦!ディベート甲子園1

2015-07-20 08:53:47 | 日記
 7月18日土曜日 我が豊川高校探Q部の初陣、ディベート甲子園東海ブロック大会に参加しました。会場は、金城学院大学。
 5月10日のディベート教室に参加し、ディベートを始めた部員たち。その日のミニゲームでけちょんけちょんにやられてディベートの印象は最悪。「本当に出るんですか?」「こんなことしたくて、この部に入ったわけじゃない」など散々反発を食らったが、すべての思考の出発点は情報と論理です。それを身に付けるため、出場することを決めました。
今年の論題は、「裁判員制度を廃止すべきである」でした。

この社会派のテーマを何も知らない部員たちはどう取り組んでいくのでしょうか。

 我が部のディベートへの取り組みは、5月10日以降。大会は7月18日。その期間、約2ヶ月。その間に、定期考査が2回、テスト1週間前から部活動は制限されるので
約4週間は活動が出来ません。つまり、実質30日の戦いでした。

 部員を肯定側、否定側に分けて、それぞれの立論の作成から始めました。ネットを駆使し、資料収集。初心ながら、立論を作り上げました。しかし、如何せん、顧問も部員も素人集団。どういう条件が良い立論なのかがはっきり分かりません。そこで、ディベート連盟よりディベート講師派遣を依頼。7月10日に三河地区から講師が来校というお知らせが入りました。待ちに待った7月10日。長谷部先生がいらっしゃいました。三河地区と思っていたら、一宮市からお越しなったと聞き、恐縮。ディベートトレーナー長谷部先生、初対面しかも初心者に流れるようにディベートの面白さや取り組み意義などお話になった。「コミュニケーションが大切。ディベートをやっておくと、考え方が整理されるから、今後の人生にも役に立つ」という基本の考え方に感銘を受けました。翌日11日は長谷部先生の方から空いているので指導に来るとおっしゃってくださいました。恐縮part2。さらに人脈を生かし、若いディベーターの方を助っ人としてお二人を呼ばれました。その中のお一人が中根先生でした。
 中根先生は、26歳にして、ディベート歴13年のベテラン。13日、17日と大会前に名古屋から二日間も来てくださり、熱心にご指導いただきました。長谷部先生、中根先生のご指導を受けて、さらに強固になった立論だけを頼りに、いざ決戦の地に向かいます。

 肯定側立論(概要):「国民の負担解消」裁判員制度により精神的負担を被っているので廃止すべきである。
 否定側立論(概要):「えん罪の増加」裁判員を廃止すると密室の調書裁判に戻り、冤罪が増える可能性が高まる。

 さあ、次回は、ディベート甲子園東海大会の模様をお送りします。乞う!ご期待!!