東洋環境分析センタ- 現場奮闘記

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試料の保存処理について

2014-08-11 | 技術部
 皆さん、こんにちは。
 今回は、福岡ラボ 化学分析グループが、河川の採水現場からお送りします。

 
            採水風景

 さて、分析の項目によっては採水現場で『保存処理』が必要なものがあります。
 保存処理とは、分析を行うまでの間に試料が変質し性状等が変化するのを防ぐために、試薬等を添加することです。
 下の写真は、河川水中の『溶存酸素』を測定するために採水したものです。溶存酸素は、水中に溶解している酸素のことで、河川や海域での自浄作用や魚類等の水生生物の生息に影響します。

 
保存処理の有り無し(左:保存処理あり、右:保存処理なし)


 保存処理後、ラボに試料を持ち帰り、早速分析を行ってみました。

 
          滴定法による分析


 分析したところ、保存処理なしの溶存酸素量は、保存処理ありの溶存酸素量より低くなる傾向が確認されました。
 このように、採水時の性状等を維持するためには、採水時の適切な保存処理が重要となります。

 溶存酸素以外にも、適切な保存処理が必要な項目もあります。水質分析依頼の際は、専門のスタッフが迅速に対応致しますので、弊社までお気軽にご連絡下さい。


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