東洋環境分析センタ- 現場奮闘記

分析 測定 調査 試験 検査

私たちの仕事 CN分析篇 化学分析グループ

2011-05-31 | 技術部
こんにちは。私たち化学分析グループでは主に環境水・排水・土壌などの手分析を行っています。
今回は、以前、井戸水等で問題となったCN(シアン)の分析を紹介したいと思います。
CN(シアン)、一言でいえば、「青酸カリ(シアン化カリウム)」のことを言います。よくドラマで出てきますね。恐い物質です。しかし、臭いと味が強烈な物質なので飲み込む人はまずいないと思われます。主に金属の冶金などに用いられています。
さて、実際にどういう分析を行っているのかを見てみましょう。


不純物を除く為に蒸留を行い、シアンを回収していきます。
(夏は暑くて暑くて、汗が止まりません。。。)




 蒸留が終わり、回収したシアンは試薬を入れ発色させた後、吸光光度計(分光光度計)により吸光度を計り、シアンが存在しているかの有無を調べます。

             (検 量 線)

                ↓ 30分後


                     
最初は赤紫色なのに、30分経つときれいな青色になります。


吸光光度計 計測時写真





発色時に青色になればなるほど、多くシアンが存在していることになります。
今回は色がつきませんでした。ホッとする瞬間です。


〈今回の分析法〉
JIS K 102 38.3(4-ピリジンカルボン酸-ピラゾロン吸光光度法)
基準値・・・排水 1mg/L 
      環境水 検出されないこと


このように私たち化学分析グループでは、お客様のために、環境を守るために日々検体と向き合っています。
また、私たち化学分析グループは、シアン以外でもPH、BOD、COD、SS、n-Hexなどの生活環境項目の分析も行っております。次回化学分析グループのブログは、実験的要素を含んだブログにする予定です。お楽しみに!
いつでもお客様の力になります。質問等があれば気軽にご連絡ください。社員一同お待ちしております。
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