東洋環境分析センタ- 現場奮闘記

分析 測定 調査 試験 検査

GC-MSメンテナンス 水道水検査グループ

2011-06-20 | 技術部
皆さん、こんにちは。今回は、
技術部 分析課 水道水検査グループ より
お届けします。

私たち『水道水検査グループ』は主に飲水に関するサンプルを分析していますが、その中身は、さまざまな分析機器を用いた分析がメインになります。

今回は、当社にある≪Agilent GC-MS 5973≫のメンテナンス風景をご覧ください。



GC-MS(ガスクロマトグラフ-質量分析計)のメンテナンスで中心となるのがイオン源の洗浄です。

質量分析計(カバーをはずしてます)。


おなかを開け、


GC-MSの心臓部。今回の主役・イオン源を取り出します。


取り出した、心臓(イオン源)を・・・


バラバラに分解します。


日頃から検体数が多いので汚れてきます・・・。f(^_^;

これを・・・

磨く。 みがく。 ミガク。 ・・・。 そして、・・・。


とどめの、超音波洗浄!!!


洗浄後、乾燥器(ガスクロマトグラフのカラム室)で乾燥。
汚れていた部品が、きれいになっていますね。
ちなみに、奥に写っているのが、分析カラムです。

後は、ばらした部品元通り組み上げて、

あっ、消耗部品も交換しておきましょう。

         ← 新品   使用済み →

後は、組み上げた心臓(イオン源)をおなか(質量分析計)に納めて、完成です。
めでたし、めでたし、



ではなく、私たち、GC-MS使いが一番怖いのは、メンテナンス後の再起動のときなんです。「電気的なショートが起きないか。」、「エアー漏れはないか。」など、毎回ドキドキです。
今回は、何のトラブルもなく無事再起動いたしました。
このような作業を設置台数分行います。

こんなリスキーなメンテナンスを行うのも、偏に信頼できるデータを得るためです。
今後も、分析機器のメンテナンスをしっかり行い、皆様に信頼できるデータを提供できるように、日々努めてまいりたいと思います。
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