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創業106周年きものと洋服のお手入れ専門店 一級染色技能士の仕事事例と日常生活

紬縫取柄表・羽裏・羽織袷 洗い張り 正絹素材

2016年07月25日 | 着物(洗い張り)

皆様こんにちは

山三三ツ屋染舗の三ツ屋邦孝です。

同業者から紬縫い取り柄表と羽裏、羽織袷の洗い張りの依頼です。

紬縫取柄表・羽裏・羽織袷解き済み

仕立て上がりの状態で顧客から依頼されたものですが

解き代が掛かる為に解いてきてもらい、大助かりです。

紬縫取柄表・羽裏 は縫い後

ロックミシンでは縫いを行います。

湯通しを行ってていない為に裃の様に糊でとても硬く着づらかったと思います。

 

紬縫取柄表 洗い中

水(洗浄液)に入れると糊の成分が出てきて、さらに余分な染料が出てきました。

羽織表 湯のし後  

紬縫い取り柄(表側)

紬縫い取り柄(裏側)

ミシン刺繍で縫い取りの柄をつけているため大島紬のように裏返すで仕立て替えが出来ません。

紬縫い取り柄表 仕上がり 

水洗い出来たので余分な糊と染料を取り除いた為にとても良い生地の風合いと柔らかくなり

とても着やすくなります。

羽裏 仕上がり

羽織袷 仕上がり後 

古い着物と羽織袷の洗い張りでしたが、あまり着ていなかった物と思われます。

縫い取り柄の紬は生地が厚い為に普段着にぴったりです。

 

着物のお手入れと染色補正は

厚生労働大臣認定一級染色補正技能士のいる

山三 三ツ屋染舗にご用命下さい。

〒062-0902

札幌市豊平区豊平2条2丁目2番20号

電話011-811-6926 FAX011-811-7126

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付下げ新反 産地での黄変しみ(経時変化) しみ抜き・染色補正について

2016年07月23日 | 着物(商品・新反・しみ抜き・染色補正)

皆様こんにちは

山三三ツ屋染舗の三ツ屋邦孝です。

呉服店の在庫品の作家物の付下げの新反です。

無事嫁入り先が決まり仕立てる事に成りました。

作家物付下げ

作家物付下げ

生地端に全体的に黄変のポツポツとしみがありますが

仕立てに関係無い場所なのでしみ抜きはしません。

新反ですが、かなり古い反物の為に仕立て前に新反洗いをしました。

作家物付下げ 上前柄 

作家物の為に素晴らしいです。

作家物付下げ 上前 黄変しみ 

作家物付下げ 上前 黄変しみ 

上前柄の下で裾に近い所に大きな黄変のしみが有りました。

画像では薄い感じですが、新反洗いをする前はもっと濃い黄変のしみでした。

作家物付下げ 上前 黄変しみ しみ抜き後

しみ抜き作業を行って綺麗に直りました。

作家物付下げ 上前 黄変しみ

こちらのしみも同じ上前柄の裾付近の黄変しみです。

上から見ると薄く見えますが

作家物付下げ 上前 黄変しみ

蛍光灯(光源)に近づけて透かして見ると結構濃い黄変しみです。

 

作家物付下げ 上前 黄変しみ しみ抜き後

しみ抜き処理をして色掛け(染色補正)で直しました。 

作家物付下げ 袖柄 黄変しみ

こちらの袖の柄の近くに三寸位(12cm位)の黄変のしみでした。

作家物付下げ 袖柄 黄変しみ

こちらの黄変しみも蛍光灯で透かして見ました。

結構濃い黄変しみでした。

作家物付下げ 袖柄 黄変しみ しみ抜き後 

黄変しみ抜き処理をして色掛け(染色補正)で修正して直しました。

この作家物の付下げ新反になぜこんなに大きい黄変しみがあったのかは

産地での友禅染には高い確率で色々な故障が発生しています。

その故障を産地の染色補正に携わっている職人達のしみ抜きの処理を受けて

友禅染は一級品(A反)として市場に出てきます。この産地にいる職人さん達の

しみ抜き作業で使用する薬剤の水洗不良により薬剤の残留による経時変化による

黄変しみです。産地にも沢山の素晴らしい職人さんがいらっしゃいますが

一部の心無い職人によるしみ抜きでしみ抜きをしているつもりですが

実は後の黄変しみを付けている事に気づいていてやっている場合と

気づかずに作業をしている場合が有ります。

この職人さんの手に携わった着物はおそらくすべてが経時変化による

黄変のしみが発生しています。なぜかと言うとしみ抜きした上前と袖の黄変のしみが

同じ様な形状と色が一緒でした。厄介な事にしみ抜き作業の後早い場合は1週間から

長い場合は数ヶ月後に黄変が発生しています。産地の場合はしみ抜き後数ヶ月すると

全国の呉服店に出荷された後のために自分の行ったしみ抜きがどうなっているかは

確認出来ませんし、たとえ戻ってきても分からない様なシステムになっています。

当店等は今日やった仕事でもワンシーズン経つと又同じ着物が戻って来るために

自分が過去に行った品物で悪い場合はすぐに原因を探り修正 していきます。

「人の振り見て我が振り直せ」ことわざですが、何度かこのブログにも書いていますが

修行の初めに師匠からこの経時変化による黄変の事故は厳しく叩き込まれています。

私自身も薬剤の中和とゆすぎの不良は一番気を付けている事です。

 

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絽長襦袢 全体黄ばみ 仕立て上がりのままで全体漂白

2016年07月22日 | 着物(水洗い・全体漂白)

皆様こんにちは

山三三ツ屋染舗の三ツ屋邦孝です。

着物や長襦袢を着用しようと箪笥から出した所全体的に黄ばんでいて

これなら着用出来ないよ~どうしよう~ こんな事は有りませんか?

特に白地の長襦袢は生地がとても黄ばみやすいです。

黄ばんだ絽長襦袢

黄ばんだ絽長襦袢 袖

黄ばんだ絽長襦袢 後身頃

黄ばんだ絽長襦袢 裾

この絽長襦袢も店のお客様が着用しようと箪笥から出した所全体的に黄ばんでいたので

呉服店と行きつけの京染店で相談したところ、どちらも洗い張りと練直し(漂白)を勧められたそうです。

インターネットで検索したところ、当店のブログで仕立て上がりのままに練直し(全体漂白)が出来る事を

知り当店にいらしていただきました。

仕立て上がりのままで水洗いと練直し 袖

仕立て上がりのままで水洗いと練直し 下前

白さが分かりやすい様に白い中紙を入れてあります。

仕立て上がりのままで水洗いと練直し 下前

仕立て上がりのままで水洗いと練直し 後身頃

仕立て上がりのままで水洗いと練直し(全体漂白)仕上がり

全体的に白くなった事と生地に張りが無かった為に糊付けして張りを出しました。

絹本来の風合いも出ました。着心地は最高だと思います。

新反の頃は白かった絽長襦袢も箪笥で保管していると、少しずつ黄ばんできます。

これは絹の特性なので仕方がないことです。こんな時に呉服店や和服のお手入れに携わっている方は

ほとんど、解いて洗い張りをして練直し(漂白や晒しなさい)をしてくださいと言われると思います。

少し前まで当店もそう言って洗い張り、練直し(漂白)、仕立てをお願いしていましたが

お客様は「この長襦袢は一度も袖を通していない為にそのままで練直しが出来ませんか?」と

言われました。家内が仕立てを行っている訳ではありませんが、着物を1枚手縫いで仕立てる手間暇は

とても大変な事です。針を持ち運針をする事を少しやってみましたが、もう手が固くなっていて私には

出来ませんし仕立てで生計を立てることは私には出来ません。現在国内の和裁に携わる職人さんも

高齢化に伴い随分減っています。

寸法直しの為や汚れやヤケに伴うの解いての洗い張りは仕立て屋さんやお客様への費用の負担軽減の為に

出来るだけ選択しない様にと考えています。

しかし丸洗い(ドライクリーニング)で一部のクリーニング業者が漂白を行っていますが漂白剤の残留に

よる黄変の事故も発生していますのでこれも避けたい技術です。

何とか仕立て上がりのままで洗い張りと同じような水洗いや練直し(漂白)が出来ないかを

研究と模索を続けていました、ここ10年位の間に、自ら洗い張りの技術を習得した事により

仕立て上がりのままで水洗いの技術を習得する事が出来ました。

まだまだ技術の発展には終わりは有りません。

お客様と共に減りつつある日本の文化の為にも頑張って行きたいと思います。

 

長襦袢の仕立て上がりのままの水洗いと全体漂白は

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アクアスキュータム・ワンピース しみ抜き・脱色 色掛け シルク・ウール素材

2016年07月21日 | 洋服(色掛け・色修正・染色補正・染直し)

皆様こんにちは

山三三ツ屋染舗の三ツ屋邦孝です。

クリーニング店でしみ抜きをしたところ、色が抜けたので、

色掛けをして欲しいとの依頼です。 

ワンピース 

ワンピースロゴマーク

アクアスキュータム製のワンピースです。 

ワンピース 品質表示 

毛50%絹50%とても柔らかい生地です。 

ワンピース 肩 脱色 

生地の繊維の色むらをしみ抜きして染色が弱い為に脱色しています、

少々見えづらいです。

ワンピース 肩 脱色  色掛け後

綺麗に直りました。

ワンピース 肩 脱色 

生地の繊維の色むらをしみ抜きして染色が弱い為に脱色しています、

少々見えづらいです。

 

ワンピース 肩 脱色  色掛け後

綺麗に直りました。

しみ抜きをしていくともう少しでしみが抜ける場合向上心のある方はどうしても無理をしてしまいがちです。

そうするとすると必ずしみと共に地色の脱色してしまいがちです。その時に色掛けが出来ない場合は

失敗で弁償になりますし、信用も失ってしまいます。色掛けで修正が出来れば、成功となります。

昨今クリーニング店の方達も随分色掛けの技術を勉強して習得された方も増えてきましたが、

まだまだ、絶対数が不足しています。業界全体で取り組んでいただきたいと感じています。

 

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縮緬小紋袷 洗い張り 正絹素材

2016年07月20日 | 着物(洗い張り)

皆様こんにちは

山三三ツ屋染舗の三ツ屋邦孝です。

取引先から袷を単衣にしたいので仕立て替えの依頼でした。

この場合は仕立て屋さんに負担がかかりすぎるので 洗い張りをしてからでないといけないことを

納得していただきました。

縮緬地小紋袷 

縮緬地小紋袷 

画像は無いですが、作家物のために落款が有りました。

生地巾が1尺(38cm)有りましたが、水に入れると巾が詰まり7寸(約27cm)になりました。

30%の伸縮率です。まるでスルメか火を通したベーコンのようになります。

時折ご自分で洗い張りをする方もいらっしゃいますが、家庭様のアイロンでは修正は

難しいと思います。湯のし(テンター機)で修正していきます。

縮緬、お召、塩沢、絞り、鬼しぼ縮緬(古代縮緬)等は伸縮して洗い張り屋と仕立て屋さん泣かせの

生地ですので、家庭では中々難しい品物です。

縮緬地小紋袷 洗い張り後

綺麗に仕上がりました。

仕立て屋さんにバトンタッチです。

 

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