皆様こんにちは
山三三ツ屋染舗の三ツ屋邦孝です。
いつも当ブログをご覧いただき誠にありがとうございます!!
先日放映したどさんこワイド179をご覧になり、お気に入りの半衿を自己処理で
洗濯・漂白で塩素系漂白剤(ブリーチ・ハイター)を使用して全体的に黄褐色に為に
白くならないかのお問い合わせがありました。
刺繍半衿 全体変色(塩素ヤケ)
白地の半衿を自分で塩素系漂白剤(ブリーチ・ハイター)をしようして洗濯したと思われます。
衣料用ブリーチ(塩素系漂白剤)
衣料用ブリーチ(塩素系漂白剤)注意書き
成分 次亜塩素酸ナトリウム(塩素系)、水酸化ナトリウム 液性 アルカリ性 白物衣料専用
使えるもの ● 水洗い出来る白物のせんい製品(木綿、麻、ポリエステル、アクリル)
使えない物 ● 毛、絹、ナイロン、アセテート及びポリウレタンのせんい製品
● 色物 柄物のせんい製品
● 一部の樹脂加工されたせんい製品(ワイシャツのえり・そでぐち等)
● 金属製ボタン、バックル
● 獣毛のハケ
● 漆器
ブリーチ(塩素系漂白剤)注意書き
● 試し方 目立たない部分に濃い目の液を付け、5分ほどおいて黄変するものには使わないでください。
● 樹脂加工されたせんい製品が黄変した場合は、還元漂白で元に戻ります。
● せんい自体が変質して黄ばんだものは、漂白剤でも戻りません。
と注意書きに書いています。
CMで良く「用法、用量を良く十分お確かめ下さい。」と言っていますが、まさにそうです。
絹(シルク)製品に塩素系漂白剤(次亜塩素酸ナトリウム)を使用すると強アルカリ剤と
塩素によって塩素ヤケ・アルカリヤケを起こしてしまいますし、次亜塩素酸ナトリウムの
濃度の高い場合は繊維が脆化して穴が開いてしまうので、絶対に使用しない事は
クリーニングやしみ抜きに携わる者としての常識ですが、一般の消費者は正しい知識が
無くて、大失敗してから、何とかして欲しいと言われても非常に困る事が多々あります。
こうなる前にご相談して欲しいといつも思います。
今回の刺繍半衿の場合はまず正絹の生地に使用した次亜塩素酸ナトリウムの塩素の中和を
行い為に、水洗いをして、塩素中和剤を使用してから、酸素系の漂白剤を時間を掛けて
塩素ヤケした生地を漂白した後に中和した後に還元漂白剤を用いた後に十分の水洗いを
行いました。
刺繍半衿 伸子張り
水洗いで刺繍の部分が収縮して小じわが出ていたので、伸子を張って小じわを伸ばしました。
刺繍半衿 全体漂白後
今回は長年のしみ抜きと洗い張りの技術を使用して作業を行い上手くいきました。
生地が漂白剤で弱って(脆化)いなかったので、何とかなりましたが、
正絹(シルク)素材に塩素系漂白剤(次亜塩素酸ナトリウム)を使用する事は厳禁です。
絶対にやめて下さい。
品物到着後にお電話いただきました。
着物愛好家のお友達に相談すると、この様な薬品ヤケした品物はどこに依頼しても
直らないと言われたとお聞きしていましたが、たまたまご覧になったSTVどさんこワイド
179で当店を知ってダメで元々で依頼されたようです。
まさかこんなに綺麗に仕上がるとは思わなかったとおっしゃっていました。
着物のお手入れと洋服のメンテナンスは
厚生労働大臣認定一級染色補正技能士
職業訓練指導員・クリーニング師のいる
山三 三ツ屋染舗にご用命下さい。
〒062-0902
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