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絽長襦袢 全体黄ばみ 仕立て上がりのままで全体漂白

2016年07月22日 | 着物(水洗い・全体漂白)

皆様こんにちは

山三三ツ屋染舗の三ツ屋邦孝です。

着物や長襦袢を着用しようと箪笥から出した所全体的に黄ばんでいて

これなら着用出来ないよ~どうしよう~ こんな事は有りませんか?

特に白地の長襦袢は生地がとても黄ばみやすいです。

黄ばんだ絽長襦袢

黄ばんだ絽長襦袢 袖

黄ばんだ絽長襦袢 後身頃

黄ばんだ絽長襦袢 裾

この絽長襦袢も店のお客様が着用しようと箪笥から出した所全体的に黄ばんでいたので

呉服店と行きつけの京染店で相談したところ、どちらも洗い張りと練直し(漂白)を勧められたそうです。

インターネットで検索したところ、当店のブログで仕立て上がりのままに練直し(全体漂白)が出来る事を

知り当店にいらしていただきました。

仕立て上がりのままで水洗いと練直し 袖

仕立て上がりのままで水洗いと練直し 下前

白さが分かりやすい様に白い中紙を入れてあります。

仕立て上がりのままで水洗いと練直し 下前

仕立て上がりのままで水洗いと練直し 後身頃

仕立て上がりのままで水洗いと練直し(全体漂白)仕上がり

全体的に白くなった事と生地に張りが無かった為に糊付けして張りを出しました。

絹本来の風合いも出ました。着心地は最高だと思います。

新反の頃は白かった絽長襦袢も箪笥で保管していると、少しずつ黄ばんできます。

これは絹の特性なので仕方がないことです。こんな時に呉服店や和服のお手入れに携わっている方は

ほとんど、解いて洗い張りをして練直し(漂白や晒しなさい)をしてくださいと言われると思います。

少し前まで当店もそう言って洗い張り、練直し(漂白)、仕立てをお願いしていましたが

お客様は「この長襦袢は一度も袖を通していない為にそのままで練直しが出来ませんか?」と

言われました。家内が仕立てを行っている訳ではありませんが、着物を1枚手縫いで仕立てる手間暇は

とても大変な事です。針を持ち運針をする事を少しやってみましたが、もう手が固くなっていて私には

出来ませんし仕立てで生計を立てることは私には出来ません。現在国内の和裁に携わる職人さんも

高齢化に伴い随分減っています。

寸法直しの為や汚れやヤケに伴うの解いての洗い張りは仕立て屋さんやお客様への費用の負担軽減の為に

出来るだけ選択しない様にと考えています。

しかし丸洗い(ドライクリーニング)で一部のクリーニング業者が漂白を行っていますが漂白剤の残留に

よる黄変の事故も発生していますのでこれも避けたい技術です。

何とか仕立て上がりのままで洗い張りと同じような水洗いや練直し(漂白)が出来ないかを

研究と模索を続けていました、ここ10年位の間に、自ら洗い張りの技術を習得した事により

仕立て上がりのままで水洗いの技術を習得する事が出来ました。

まだまだ技術の発展には終わりは有りません。

お客様と共に減りつつある日本の文化の為にも頑張って行きたいと思います。

 

長襦袢の仕立て上がりのままの水洗いと全体漂白は

厚生労働大臣認定一級染色補正技能士のいる

山三 三ツ屋染舗にご用命下さい。

〒062-0902

札幌市豊平区豊平2条2丁目2番20号

電話011-811-6926 FAX011-811-7126

メール mitsuyasenpo@train.ocn.ne.jp

ホームページ http://328senpo.sakura.ne.jp

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