goo blog サービス終了のお知らせ 

1089美OB会

1089美術部OBOGのブログ

奥教授(県立大)に日本薬学会賞

2015年12月27日 06時25分59秒 | 医薬

奥教授(県立大)に日本薬学会賞

 基礎、応用研究への挑戦評価

 県立大薬学部医薬生命化学分野の奥直人教授(63)が、日本薬学会賞を受けることが決定した。同賞は薬学の基礎、応用の研究者に贈られる同学会の最高賞。長年にわたる薬物送達システム(DDS)の基礎研究とその応用への挑戦が高く評価された。薬学部前身の静岡薬科大時代を含め県立大の同賞受賞者は7人目。来年3月に横浜市で開かれる日本薬学会で表彰される。

 受賞研究内容は「リボソームDDS技術革新と疾患治療への応用」。奥教授はリポソーム(脂質小胞)の中に薬剤を入れることにより、強い副作用を軽減するDDSを長年研究してきた。応用として、脳梗塞時にこのシステムを使用すると、脳虚血部位の障害を抑え運動機能を保つことを明らかにし、脳疾患に応用できる可能性を導き出した。

 奥教授は東京都出身。東京大薬学部を卒業後、同大学院に進み、米国ノースウエスタン大、摂南大で研究員、講師、助教授などを歴任。1998年に県立大薬学部の教授に就任した。奥教授は「年齢的に最後のチャンスだったので受賞できてうれしい。若い人が育ち、リボソームで役に立つ薬を作ってほしい」と期待を込めた。

 鬼頭宏学長は「(奥教授は)この道一筋に極めてきた。息の長い仕事が評価されたのだろう」とたたえた。

 奥教授は同学会の次期会頭候補に選出されている。

【静新平成27年12月27日(日)朝刊】



最新の画像もっと見る

コメントを投稿

サービス終了に伴い、10月1日にコメント投稿機能を終了させていただく予定です。
ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。