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がんの痛み緩和、手作りHP好評、沼津の薬剤師さん

2009年05月25日 16時08分09秒 | Weblog
がんの痛み緩和 手作りHP好評 沼津の薬剤師さん
2009/05/25 (静新webnews)
 がんの痛みに苦しむ人の助けになれば―。沼津市立病院の薬剤師真野徹さん(50)が、がんの痛みと終末期の症状に対する薬剤投与の方法などをまとめ、医療関係者と患者向けにホームページ(HP)を開設している。医療専門サイトの「緩和医療部門」では常にアクセス数トップを維持。「薬剤師でも患者とかかわり、緩和医療の一助となることができる」と、さらなる研究を重ねている。
 真野さんが緩和医療に興味を持ったのは約20年前。病棟を回るとがんの痛みに苦しんで泣いている患者の姿が目に付いた。「薬剤師として何ができるか」。当時医師の間でも抵抗があった医療用麻薬の投与を勧めようと専門書を読み、文献から抜粋した症例を“証拠”として医師を説得して回った。読んだ文献は200冊に上る。抜粋部分をまとめた冊子を見た友人の薬剤師がホームページの開設を提案した。
 「がん疼痛(とうつう)に対する麻薬性鎮痛剤の処方」と題し、がん患者の痛みや医療用麻薬の使用法、緩和医療などに関する情報を出典先とともに提示。約1年ごとに更新し、現在は「がん疼痛および終末期の諸症状に対する緩和医療の処方」として第3版を公開している。ダウンロードも可能にし、インターネットに接続する手間を省き患者や医療関係者がすぐに検索できるようにしたのも特徴だ。真野さんは「『痛みが和らいだ』と患者さんの声が聞けるとうれしくなる。さらに情報を集めます」と語った。
 真野さんのホームページはhttp://www.ne.jp/asahi/get/di/mano/index.html

ジェネリック医薬品

2009年05月08日 14時16分21秒 | Weblog
厚労省調査
 後発薬へ変更4% 不可の処方せん3分の1
 医師の処方せんで、先発薬から後発薬(ジェネリック医薬品)への変更を認めないものが34%あり、変更を認めた処方せんでも実際に後発薬が使用されたのはうち6%だったことが、厚生労働省の調査で七日分かった。
 医療費を抑制するため厚労省は、有効成分は同じで価格が安い後発薬の使用拡大を期待しているが、処方せん全体ではわずか4%の使用にとどまった。ただ、調査対象となった薬局の58%では「変更可能」との説明を受けても変更を希望しない患者は五割未満で、説明次第では変更の数が増える可能性もあるとみられる。
 後発薬の使用を促進するため国は二〇〇八年度の診療報酬改定で、後発薬への変更を認めない場合だけ医師が「不可」欄に署名する形に処方せん様式を改めた。
 今回の調査では、医師の不可・署名のない処方せんを持参した患者の九割以上に「後発薬への変更が可能」であることを説明している薬局はわずか10%。58%は患者の三割未満にしか説明していなかった。患者が変更を希望しない理由では「後発薬に不安がある」、「(自己負担額の)差額が小さい」などが目立った。
 全体の三分の一以上に上る変更不可の処方せんには、後発薬がないケースも含まれる。
 調査は昨年十一月から今年二月にかけて、全国の薬局、診療所各二千カ所、病院千カ所を対象に実施。回収率は薬局が47%、診療所37%、病院33%だった。
 【後発医薬品 先発医薬品(新薬)の特許期間(原則20年)が切れた後に製造、発売される薬。ジェネリック医薬品とも呼ばれる。有効成分は新薬と一緒で、効能も同じとされる。価格は新薬より2ー7割ほど安いが、日本では数量ベースで普及率は17%(2006年度)で、50%を超える米、英、独などと比べて低い。政府は12年度までに30%に引き上げる目標を立てており、医療費抑制効果は年5000億円と見込まれている。】
(静新平成21年5月8日(金)朝刊)

新型インフルエンザ対応法

2009年05月01日 09時53分38秒 | Weblog
外出時、家庭内で…新型インフル対処法Q&A


都立墨東病院の外来入口の前に設置された、新型インフルエンザの疑いがある患者の待機するテント(4月30日午後4時55分、東京・墨田区の都立墨東病院で)=鷹見安浩撮影 新型インフルエンザ(豚インフルエンザ)の警戒レベルが「フェーズ4」から「5」に引き上げられた。知っておきたい基礎知識をQ&A形式でまとめた。

 Q 普通のインフルエンザとはどう違うの?

 A 今回のインフルエンザはH1N1型で、毎年流行するAソ連型のインフルエンザと同じ仲間だ。ただ、これまで人に感染したことがなく十分な免疫がないため、感染が広がりやすいとされている。

 ◆特徴…高熱、せき、鼻水、全身倦怠感◆

 Q どのような症状が出るの?

 A 普通のインフルエンザと同じで、初期には突然の高熱、せき、鼻水、全身の倦怠(けんたい)感や筋肉痛などの症状が出る。下痢や吐き気をもよおす人もいる。米疾病対策センター(CDC)によると、潜伏期間ははっきりしないが、1~7日程度としている。

 Q ワクチンは?

 A まだない。新たなワクチンの開発、製造には半年かかる。

 ◆手洗い…最低15秒以上◆


 Q 予防のために何かできることはあるか?

 A 「外から帰った時は、忘れずにせっけんで手を洗うことが大事」と、滋賀県立大人間看護学部の山田明教授。手のひらのしわや指の間、つめなども丁寧にこする。厚生労働省の家庭向け対策ガイドラインでは最低15秒以上洗うのが目安。終わったら流水でしっかり洗い流す。

 Q 食料や日用品は備蓄したほうがいいか?

 A 現段階では、慌てて一気に大量購入することはない。とはいえ、日ごろから、最低2週間分程度の食料品や生活必需品を買い置きしておくことは、災害時の備えという意味でも必要だ。不織布製マスクも、流行時には1人20~25枚必要になる。

 Q 豚肉は食べても大丈夫?

 A 国の食品安全委員会は、「豚肉・豚肉加工品は安全」との見解を発表。〈1〉豚肉は従来、食中毒防止のため加熱する〈2〉ウイルスは熱に弱く加熱調理で容易に死滅する〈3〉ウイルスは酸に弱く、胃酸で感染力はなくなる――ためで、豚肉を食べて感染することはない。

 ◆せきが出たら…マスク◆

 Q マスクの着用に予防効果はあるのか?

 A 感染経路は主にせきやくしゃみ。マスクで100%の予防はできないが、正しく使えば少なくともしないよりはましだろう。ガーゼより、不織布製の立体マスクやプリーツ状マスクを選び、すき間が少なくなるように着ける。使い捨てが基本だ。


 Q マスクはどんな場合に有効なのか?

 A 大切なのが、「せきエチケット」としてのマスク着用。せきをしている人は、マスクをしてウイルスをまき散らさないようにしたい。公衆衛生に詳しい井上栄・大妻女子大教授は「マスクは、予防効果は十分でなくても、感染拡大防止には有効」と話す。マスクなしで、せきをする時は、人のいない方を向き、口を手や衣服の袖口などで覆う。

 Q 旅行や行楽はどうしたらいい?

 A 厚労省は「国内で感染が確認されていない段階で外出を控えるのは用心し過ぎ」とする。ただ、心配な人は、マスクを携行しておこう。せきが出ている人は人込みに出るのは控え、症状によっては保健所や相談窓口に問い合わせたほうがいい。

 ◆発症?したら…まず電話相談◆

 Q 発症が疑われたら?

 A いきなり医療機関に行かない。発熱やせき、くしゃみの症状があり、海外から帰国して間もないなど、感染が疑われる場合、各地の保健所や都道府県の健康担当部門に設置されている相談窓口に電話で相談する。疑いがあれば、「発熱外来」設置施設など受診できる医療機関を教えてくれる。そこで検査を受ける。

 Q 新型インフルエンザとわかったら?

 A 医療機関での迅速診断で陽性の疑いがある場合、各都道府県にある「感染症指定医療機関」に収容される。そこで診断結果を待つ。陽性なら外部から隔離された病室で治療を受ける。(医療情報部 館林牧子、高梨ゆき子)


 ◆家庭で備蓄する物品(例)◆

 【食料品】コメ、そばやパスタなどの乾めん、切りもち、シリアル類、乾パン、調味料、レトルト食品、即席めん、缶詰、ミネラルウオーター、ペットボトルや缶入りの飲料、粉ミルク

 【日用品】不織布製マスク、体温計、ゴム手袋、水枕・氷枕、漂白剤、消毒剤、常備薬、ばんそうこう、ガーゼ・コットン、トイレットペーパー、ティッシュペーパー、ウエットティッシュ、洗剤・せっけん、シャンプー・リンス、紙おむつ、生理用品、ゴミ袋、ビニール袋、カセットコンロ、ボンベ、懐中電灯、乾電池(厚生労働省の対策ガイドラインより)

(2009年5月1日01時01分 読売新聞)