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抗ガン剤開発で包括契約

2008年08月13日 10時38分28秒 | Weblog
「抗ガン剤開発で包括契約」
県がんセンターとアストラゼネ力社:基礎研究から連携
 県立静岡がんセンター(長泉町、山口建総長)は十二日、外資系製薬会社アストラゼネカ(大阪市)と抗がん剤開発の基礎研究、臨床試験に関する包括契約を締結すると発表した。新薬開発の初期段階から連携を進め、開発の効率化、日本人やアジア人に適した薬の創出を目指す。
 アストラゼネカはイギゾス・ロンドンに本社を置く売上高世界六位(二〇〇七年)の製薬企業。日本法人を含め、世界八力国に十七の拠点を持つ。昨年九月、慶応大と臨床試験に関する包括契約を結んでいるが、基礎研究分野を含む国内の医療機関との契約締結は初めて。静岡がんセンターにとっても初の試み。
 抗がん剤開発の基礎研究はこれまで欧米企業主体で進み、治験段階で初めて日本に持ち込まれるケースが多く、日本人特有のがんに対する新薬開発は遅れが指摘されてきた。最近の研究で、同じ薬剤でも効果や副作用に"人種差"があることも明らかになっている。
 県立静岡がんセンター研究所の洪泰浩新規薬剤開発・評価研究部長は「医療機関が早い段階から研究にかかわることで、日本人に効果の高い抗がん剤を、より効率的に開発できる可能性が高まる」と期待する。
(静新平成20年8月13日(水)朝刊)