1089美OB会

1089美術部OBOGのブログ

CFS(石田薬・キミサワ)とイオン(岡田屋)全面対決

2007年12月24日 19時07分37秒 | Weblog
CFSとイオン 互いに譲れず全面対決
07/12/24/18:05(イザ版ニュース)

 ドラッグストア大手のCFSコーポレーションの石田健二会長兼社長は24日までにインタビューに応じ、筆頭株主のイオンが調剤薬局最大手のアインファーマシーズとの統合を阻止するため、他の株主に賛同を求める委任状の勧誘に乗り出したことについて、話し合いなどにより妥協点を探りたいとの意向を示した。これに対し、イオンの豊島正明専務執行役もインタビューに応じ、あくまで委任状の獲得による統合案否決を目指す考えを強調した。

 両社の主張には依然、大きな隔たりがあり、来年1月22日に開かれるCFSの臨時株主総会で雌雄を決する全面対決は避けられない見通しだ。

 CFSの石田会長は、統合後もイオンとの提携関係を維持する考えを示したうえで、「問屋など両社に関係のある方は困っている。話し合いなどで、一致点を見いだしたいという気持ちは十分にある」と語り、改めてトップ会談を要請した。

 ただ、すでにイオンが委任状勧誘を始めていることから、「委任状闘争など好んでするわけはないが、駄目といわれるなら闘わなくてはならない」と強調。統合承認に必要な3分の2超の賛成について、「(統合で)同質化から抜け出すという前向きな姿勢を理解してもらっている」と手応えを感じているようだ。

 これに対し、イオンの豊島専務は「もう株主総会しかない。CFSは取締役会で(統合撤回の拒否や総会開催を)決定しており、引き返したら経営者として見識を疑われる」と、統合撤回以外の解決を拒否。消費者のイメージ低下についても、「大が小を飲むという話ではなく、あくまで株主の立場」と理解を求めた。イオンは29日からCFSの地元の横浜市などで岡田元也社長が出席して説明会を開くなどで賛同を募る方針。

 “票読み”についても、「3分の2の賛成を取る方が難しい。負けるとは思っていない」と強気の姿勢を示した。CFS株の21%を持つ金融機関については「CFSと長年の付き合いがあり、難しいのではないか」と分析しているが、イオンとも取引がある法人株主の賛同を期待。さらに賛否の表明を避け議決権を行使しない株主が増え、少ない反対票でも否決できるとみているようだ。

 両社の“プロキシー・ファイト(委任状争奪戦)”は、互いに一歩も譲れない激しい攻防となりそうだ。


ガンダーラ美術とバーミヤン遺跡展

2007年12月19日 17時37分29秒 | Weblog
「ガンダーラ美術とバーミヤン遺跡展」
弥勒菩薩への讃嘆


アフガニスタンは一九七九年のソ連軍の侵攻以来、のどかであったこの国は、悲惨な状況に置かれた。現在復興が進められてはいるが、困難を抱えている。多くの遺跡が破壊され、「文明の十字路」と呼ばれたこの国の貴重な文化財は消失し、また国外に流失した。
この浮彫彫刻は戦前にフランス隊によってパイターヴァ遺跡から発掘され、カーブル国立博物館に展示されていたものだ。こうしたアフガニスタン流出文化財に対する保護活動が行われ、ユネスコの保管となっている作品である。
中央に弥勒菩薩が表され、その両側に遊牧民の服を着た男女が讃嘆する。弥勒菩薩は遠い将来この世に現れて、人々を悟りに導き、平和で豊かな世界を実現してくれると信じられた仏で、とりわけ遊牧民の間で熱心な信仰を生んだのだ。
宮治 昭(県立美術館館長)
(静新平成19年12月19日(水)夕刊)

偽物ゴーギャン

2007年12月15日 19時55分14秒 | Weblog
シカゴ美術館のゴーギャンの彫刻、偽物と判明
2007年12月14日 18:40 発信地:シカゴ/米国


1894年に描かれたポール・ゴーギャン(Paul Gauguin)の自画像
(撮影日時不詳)。(c)AFP


【12月14日 AFP】米国のシカゴ美術館(Art Institute of Chicago)に10年にわたり展示されていたフランス人芸術家ポール・ゴーギャン(Paul Gauguin)のセラミック彫刻が贋作であることが12日明らかになった。

「The Faun(ファウヌス)」と題されたこの彫刻は、1994年に英国ロンドン(London)のコレクターがサザビーズ(Sotheby's)主催のオークションで落札し、1997年に同美術館がこのコレクターから購入したもの。

 贋作であることを発表した同美術館の広報担当は、購入金額は明らかにせず、「とても落胆している。一方で、作品はもちろん、出処や過去の所有者を証明するすべての書類の見事な偽造ぶりに感心もしている」と驚きをあらわにした。

 贋作の制作者はショーン・グリーンハル(Shaun Greenhalgh、47)で、前月、英国マンチェスター(Manchester)の裁判所で4年8月の刑を言い渡されている。

 同受刑者は両親とともに、英国北西部ボルトン(Bolton)の自宅で1989年から贋作作りにかかわってきた。同受刑者が制作、父親が販売を担当していたという。

 一家はこれまでに2000万ドル(約22億4000万円)相当分、合計120点の贋作を制作したが、利益は120万ドル(約1億3000万円)に満たないという。両親も有罪が確定しており、母親にはすでに執行猶予付き12月の禁固刑が言い渡され、父親にも追って判決が下される。(c)AFP