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ミジンコのゲノム解読

2011年02月06日 15時02分09秒 | Weblog

 ミジンコのゲノム解読

 東京薬科大など甲殻類で初

 淡水の湖沼などに生息するミジンコの令遺伝情報(ゲノム)を解読したと、米インディアナ大や東京薬科大などの国際研究チームが4日付の米科学誌サイエンスに発表した甲殻類のゲノムが解読されたのは初めてDNAのサイズは約2億塩基対と小さいのに、たんぱく質を作る遺伝子は少なくとも約3900個と、これまでゲノムが解読された動物の中で最も多かった。

 ミジンコは湖沼の食物連鎖の底辺近くに位置し、水中の昆虫や魚類にとって左事な餌となる。このため、湖沼の環境を評価する指標とされてきた東京薬科大の山形秀夫名誉教授によると、農薬などの化学物質がミジンコの遺伝子の働きに及ぼす影響を調べることで、環境への毒性をより正確に評価できる同じ甲殻類のエビやカニの資源保全に役立つことも期待されるという。

 ミジンコの遺伝子の約3分の1は他の生物で児つかっておらず、ミジンコ特育と考えられる。ミジンコは、敵の昆虫や小魚に応じて形を徐々に変化させ、食べられにくくしたり、さまざまな水質に適応したりすることが知られており、こうした能力にミジンコ特有の遺伝子群が関与している可能性があるという。

(静新平成2324日朝刊)