『終わらざる夏 上・下巻』浅田次郎著、読了。
15日真夜中に読み終わりました。
先日、池上 彰氏が、国によって終戦の日が違うということを番組にて
取り上げられていましたが
まさに、その『違い』がもたらした悲劇・・・が描かれていた。
『占守島の戦い』
・・・全く知りませんでした。
今朝、NHKにてこれまたタイムリーに占守島の戦いについて放送されていましたが
無人島で、緑がめっちゃ綺麗で
お花も咲いてて、さわやかそうな所・・・・・
・・・に、錆びた戦車が転がってる映像に
浅田先生のお書きになられた文が浮かんできて、涙しそう。
まだ、遺骨も拾いに行ってはいけない所らしいです。
物語では、この島での戦いの描写はもの凄く少ない。
最後の数十ページだと思います。
主には戦地に駆り立てられた人たち、その家族の物語。
・・・よくよく思い返してみると
こちら日本の人達の事も、相手国ソ連の人たちも、敵国であったアメリカの人達のことも
一切・・・悪くかかれてない。
登場人物全員が、みんな優しく魅力的に書かれているのにも関わらず
酷い悲劇のお話なのです。
戦争って、国と国の戦いなのね・・・。やだやだ・・・。
一番最後のヘンリー・ミラーの訳・・・は
夢半ばで倒れた片岡さん(←登場人物)への餞でしょうか?
確かにエロだ・・・(←文章中で片岡さんのお友達が言ってます)。
だけど・・・どうしようもなく美しく読めてしまいます。
この辺り・・・やっぱり浅田先生のセンス・・・素敵・・(涙)
僕の大切なもの。何もてかけがへのない、僕だけの宝物。けして
傷つけても、悲しませてもならぬ、
僕の命などより遥か遥かに愛しきもの。
遥か愛しきものの為に、亡くなられた男達の物語です・・・。
「二度と、戦争はするな。戦争に勝ちも負けもあるものか。
戦争をするやつはみんなが負けだ。大人たちは勝手に戦争をしちまったが
このざまをよく覚えておいて、おめえらは二度と戦争をするんじゃねえぞ。
一生戦争をしねえで畳の上で死ねるんなら、そのときが勝ちだ。じじいに
なってくたばるとき、本物の万歳をしろ。わかったか」
(『終わらざる夏』下巻より)
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
浜田省吾さんが(←マイラバー・・心の・・)10月に出される
DVDに池上さんの(なにやら今だよく分からないが・・)解説が活字で
入るらしい・・と言う事で
池上さん・・♪池上さん・・♪と思い、初めて拝見させていただいた番組で
『北方領土』についてと『終戦』について取り上げられてて・・・
ぎゃ~~♪プチシンクロニシティ~!・・と思ったが、その前・・
先日、六本木ヒルズで『マン・レイ展』を見学最中・・・
・・・絶対・・・ヘンリー・ミラーのご本人の写真・・あるな!!
・・・と直感。見事に出てきた瞬間、めっちゃ嬉しかった!
プチプチシンクロニシティ(大げさか~♪)が襲ってきた作品でありました。
この夏に・・・読むべき作品をきちんと読めた・・・。
15日真夜中に読み終わりました。
先日、池上 彰氏が、国によって終戦の日が違うということを番組にて
取り上げられていましたが
まさに、その『違い』がもたらした悲劇・・・が描かれていた。
『占守島の戦い』
・・・全く知りませんでした。
今朝、NHKにてこれまたタイムリーに占守島の戦いについて放送されていましたが
無人島で、緑がめっちゃ綺麗で
お花も咲いてて、さわやかそうな所・・・・・
・・・に、錆びた戦車が転がってる映像に
浅田先生のお書きになられた文が浮かんできて、涙しそう。
まだ、遺骨も拾いに行ってはいけない所らしいです。
物語では、この島での戦いの描写はもの凄く少ない。
最後の数十ページだと思います。
主には戦地に駆り立てられた人たち、その家族の物語。
・・・よくよく思い返してみると
こちら日本の人達の事も、相手国ソ連の人たちも、敵国であったアメリカの人達のことも
一切・・・悪くかかれてない。
登場人物全員が、みんな優しく魅力的に書かれているのにも関わらず
酷い悲劇のお話なのです。
戦争って、国と国の戦いなのね・・・。やだやだ・・・。
一番最後のヘンリー・ミラーの訳・・・は
夢半ばで倒れた片岡さん(←登場人物)への餞でしょうか?
確かにエロだ・・・(←文章中で片岡さんのお友達が言ってます)。
だけど・・・どうしようもなく美しく読めてしまいます。
この辺り・・・やっぱり浅田先生のセンス・・・素敵・・(涙)
僕の大切なもの。何もてかけがへのない、僕だけの宝物。けして
傷つけても、悲しませてもならぬ、
僕の命などより遥か遥かに愛しきもの。
遥か愛しきものの為に、亡くなられた男達の物語です・・・。
「二度と、戦争はするな。戦争に勝ちも負けもあるものか。
戦争をするやつはみんなが負けだ。大人たちは勝手に戦争をしちまったが
このざまをよく覚えておいて、おめえらは二度と戦争をするんじゃねえぞ。
一生戦争をしねえで畳の上で死ねるんなら、そのときが勝ちだ。じじいに
なってくたばるとき、本物の万歳をしろ。わかったか」
(『終わらざる夏』下巻より)
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浜田省吾さんが(←マイラバー・・心の・・)10月に出される
DVDに池上さんの(なにやら今だよく分からないが・・)解説が活字で
入るらしい・・と言う事で
池上さん・・♪池上さん・・♪と思い、初めて拝見させていただいた番組で
『北方領土』についてと『終戦』について取り上げられてて・・・
ぎゃ~~♪プチシンクロニシティ~!・・と思ったが、その前・・
先日、六本木ヒルズで『マン・レイ展』を見学最中・・・
・・・絶対・・・ヘンリー・ミラーのご本人の写真・・あるな!!
・・・と直感。見事に出てきた瞬間、めっちゃ嬉しかった!
プチプチシンクロニシティ(大げさか~♪)が襲ってきた作品でありました。
この夏に・・・読むべき作品をきちんと読めた・・・。