ちょっとした切っ掛けで

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ちょっとした僅かな切っ掛けが、思い出をよみがえらせる。
3月になったので 2月のカレンダーを切り取った。弾みでカレンダーを留めていた画びょうが外れてしまった。床を捜したが見付からない。右下に置いてある竹カゴと、手さげの紙袋の中を覗いて見たが、らしきものはない。白っぽい綿ボコリしか見えない。エレクトーンと壁の隙間にでも入ったのだろうか ・・・。

夏休みになると孫たちが、みんなこのエレクトーンに群がってくる。孫が歩けるようになると直ぐに高いイスに這い上がろうとする。 3、4歳くらいの時は、パソコンをしている私を哀願するように見るので、いつも抱き上げて座らせていた。鍵盤を叩いては喜んでいた。そんなことで、息子や娘たちが不思議がるほどに、孫は私になついていた。今は、小学生や中学生、高校生になっているが、また夏休みに来た時には、すぐにエレクトーンを弾きにくるだろう。

孫が来た時に画びょうを踏んだりすると危ない。翌朝、ホコリを被った竹カゴと紙袋の中のものをベランダで一つずつ出して捜してみた。画びょうが見付からない。ついでに紙袋の中に入れっぱなしになっていたものを整理することにした。一つ一つ開いて見ていたら、Ａ４判サイズの写真が出てきた。かなり以前に、富士五湖の山中湖で陶芸の個展を開いた時に展示していた初期の頃に創った花器の写真である。その時に撮影されたものだった。サイズを引き伸ばして送ってくれた写真である。懐かしい写真だった。この花器にススキを投げ入れるとすごく映えるのだが、その写真が残ってなかったのである。ブログに載せたいと思って探したことがあるが、ススキを入れた写真は見付からなかった。写真を撮ってなかったようだ。







そんなことで、思いがけず、ススキを生けた写真が出てきてくれたのは嬉しかった。「こんな写真があったんだ！」 すぐに写真をカメラにおさめた。



写真には、このようなメールも添えられていた。「いただいた急須は本当に注ぎやすい最高です。」 「とてもお茶が美味しくいただけます。ついついお茶を入れては、甘いのを食べて一服してしまいます。」 という家内宛てのメールのコピーが出てきた。個展の際にどんな急須を差しあげたのか忘れてしまったが、前々回のブログに急須の写真と記事を載せた直後だったので、これも何かつながったような一つの縁なのだろう。タイムトリップして、思い出を懐かしみながらブログ記事にしたためた。

この方とはイタリア、スイス、フランス一周旅行で知り合った。軽井沢に移住されたが今はどうされてるのだろう。その後、ご主人は亡くなられたようだが、奥さんはお元気だろうか ・・・ 。画びょうの方は、中のものを全部出し終わったら、紙袋の底から綿ボコリと一緒に現れた。


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生徒さんも名著を読み返してね。復習になります。
いいことが書いてあるよね！ 正統派です。

　
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