陶芸教室 夢工房あすか

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ろくろ挽き 「大皿」 の課程

2022-05-08 10:13:56 | 小皿、中皿、大皿
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ろくろコースの桐木さんは前回は大鉢づくりでしたが、
今回は大皿づくりの課程に入りました。大鉢の延長が大皿です。
食器では、口径が 8寸~1尺(25~30㎝)の皿を大皿と言います。

大きなサイズのものは子亀板を使って 1個挽きします。玉取り作りです。
ドーナツ状の半筒型に土寄せしてから芯出し(土殺し)をします。厚みを均一にします。
そして、ドーナツ状の胴体を右手の親指と中指で斜め上に摘まみ上げて荒挽きをします。
次に、両手の中指で斜めに少し挽き上げから、コテで倒して平らなお皿に成形します。
桐木さんの最初の一つ目は口縁を平らに少しカットしたので小さめになりました。


 


二つ目は 30㎝径の大皿になりました。上手に挽けてます。





お皿は胴体を倒し過ぎると見込みのところから一瞬にして
ストーンと落ちてしまいます。海のクラゲになります。
今回は初めての大皿づくりでしたので無理はしませんでしたが、
一度は限界まで倒してみましょう。クラゲになるのも経験です。
大皿を作る機会はあまりないと思いますが回数を踏めば上手になります。

ろくろの挽き方はブログの 「陶芸の基本/ろくろ編」 に記述しています。
それをご覧ください。オーソドックスなろくろの基本の挽き方です。

 ・ ろくろの基本編は No.10 です。
 ・ ろくろの実践編は No.14 です。

上記の下線個所をクリックすると見れます。理に叶った陶芸を行いましょう。
陶芸の基本は拙著 『生活にうるおいを与える食器づくり』 に詳しく記述しています。
他の入門書などなどと比較してみて下さい。なぜそうするのかと言うことも詳述しています。
目から鱗が落ちます。見たり独自でやってきたことは独特な癖や習慣が入っています。
陶芸を基本からやりたい人には必読必見の陶芸の手引書と言えるでしょう。
はばかりながら「陶芸の教典」 になるような論理的に解説した入門書です。

例えば、ろくろ挽きの姿勢も自然体で行わねばなりません。
左肘を右足の太ももに付けて体を左前かがみに傾けるなど邪道です。
食器など小さいものを挽き上げるのに力など要りません。軽く脇を締める程度です。
作品は小手先ではなく体全体を使って成形をしなければなりません。
拙著にはこのような基本的なことから解りやすく詳述しています。

私も沢山の陶芸の本や DVDなども持ってますが基本を目にすることはありませんでした。
YouTube 動画なども独自的な風習的なものがほとんどです。共有するにはほど遠いものです。
どんなやり方でも長くやっていれば上手に成形できますが、万能な手法ではありません。
これから陶芸を始める人は、手びねりでもろくろでも基本を知ってから経験を積んでほしい。
真似ごとや独りよがりなやり方ではなく頭で理解をして取り組むようにしましょう。
手びねりも電動ろくろも作陶の手法は同一です。それが本道の陶芸です。陶道です。

陶芸のジャンルも広いです。粘土細工的な陶戯陶遊から、食器づくりなどの陶技陶道や、
装飾や造形によるアート的な陶彩陶形などに細分化してもよいのではないでしょうか。

なお、加飾技法については参考になる参考書などが沢山あります。作品も素晴らしい。
なかなか真似できるものではありませんが購入したり見たりすると参考になるでしょう。


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嬉しいコメントをいただいていますので記載させていただきます。

「陶芸の最も基本的な所から、
比較的細かいポイントに焦点を合わせて紹介してあるので、
かゆい所に手が届くといった感覚で非常に役に立ちます。
少し学んだ経験がある人でも改めて得るものがあるのでは。
作品集もどれも素敵ですね。」


どなたか存じ上げませんが、ありがとうございます! 


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