南部吟遊詩人の写真館

このサイトは2023年3月、容量の不足により更新を断念しました。以後は「南部吟遊詩人の写真館2」に続きます。

国見山(と珊瑚岳)に登ってきました。

2021年04月02日 03時54分31秒 | 〇〇山に登ってきました。
【本日の山行】
07:18 極楽寺駐車場出発
07:30 国見山神社
07:45 胎内くぐり
07:50 戸木(とこ)の峰(国見山山頂)到着
08:15 出発
08:40 珊瑚岳(259.5m)到着
09:00 出発
09:12 分岐(国ー珊3)
09:25 駐車場到着

最近、岩手でも好天が続き、もう春の陽気です。
(いつもはまだまだ冬の寒さが残っている時期なのに…。)
と、いうわけで、山に登りたくなりますね!

まずは、足慣らしから。
ということでかねてから気になっていた展勝地近くの「国見山」に行ってみたいと思います。
標高の低い山なので「登山」というより「散歩」「ハイキング」な感じです。
とはいえ、ちゃんと装備はしていかねば。


↑今回は「極楽寺」駐車場から。

いろいろ散策コースがあるようで、詳しくは分からなかったので、ナビ任せで来ました。
適当な駐車場があったので、ここに停めて出発してみることにしました。
(けっこう行き当たりばったり)

極楽寺はこんなかんじでした。たぶん無人のお寺です。


すぐ近くにこんな感じの石碑群があります。


梵字が書かれてあります。


説明によると古いものは鎌倉時代のもののよう。これは古いなあ。


歴史を感じさせます。




さて、ここの駐車場は案内板がたくさん。


全部読んでいいたら、小一時間は掛かりそうです。



古くはすごく栄えていたようですね。








要は平安時代初期からこの辺には巨大伽藍が栄えていた模様。
凄いことです。

さて、最初の写真にあった休憩所の中はこんな感じ。

広くて、奇麗でゆっくり休めそう。畳もあって、昼寝とかできそう。


遺跡の説明も丁寧です。復元図もあったりと、めちゃくちゃ研究されていますね。


この山全体を信仰の対象にしていたとは…。この山に何かあるのでしょうか…?


↓休憩所の外にはこういう案内板も。


↓たくさん石仏があるみたいです。三十三体もあるのかな?


↓このガイドマップは素晴らしい。来る前に買えばよかった…。(あとで買いました)


今回歩くのはこの辺になります。


この駐車場の奥にある、こっちの道から出てくるはずです。


そろそろ行きますか。


まずは階段を登ります。


上がり切って左手の鐘撞堂の傍にはお地蔵さまと石仏。


右手の多宝塔はもう少し高台の上にあります。


ミズバショウが咲いています。


どうも、昔はこの辺は薬草園だったらしいです。
昔はお寺が医療も担っていましたからね。


で、多宝塔の左を登ります。




分岐が見えてきました。


光って見えませんが、右が国見山山頂の近道で、左がちょっと迂回路。

今回は遺跡を少しは見たいので、左に進みます。


山道を登るとすぐに遺跡の現場に出ます。


石仏も近くにあり、


多宝塔(推定)の跡です。


礎石が見つかっているだけで、実際にはここにどんな建物があったかは分からないそうです。


礎石の跡がものさびしく感じます。


さて、先を急ぎましょう。ここから山道?本格的な登山コースが始まるのでしょうか?


と思うと、けっこうなだらか。本当に散歩コースですな。


道にはカタクリの花がけっこう咲いています。踏みつぶさないように、注意!です。


なにやら、建物が見えてきました。


こちら、国見山神社になります。


昔は名前が違ったそうです。「ものみおか神社」と言ったそうです。眺めがいいからでしょう。
歴史ある神社です。


正面からの拝殿です。


登山道は右手の方からいきます。


奥の本殿は丘の上。なにやら神秘的な趣を感じさせます。


ここから登山道にいきます。


ここにも梵字の碑がありました。


国見山展望台までは0.5km。けっこうすぐ。


ここに、「西行歌碑」が。西行法師、ここらへんにも来ていたのですか…。さすがですな。


こんな歌らしいです。


この石に刻まれているらしいのですが、ちょっと判別が難しそうです。

写真では、ほとんど見えませんな。申し訳ない。
ぜひ、皆さまには実物を見ていただきたい。
え?いつごろ彫られたものか?って。
さあ…(´・ω・`)

奥に進みます。


本当になだらか。「登山じゃないな、コレ。」とか思い始めます。


案内も豊富なので、決して迷いません。


左に行けば、「西谷」の方面に行くようですね。山の中ですが、道が多いのは古くから栄えていた証拠でしょう。


ようやく、少し山道っぽくなってきました。


「六角堂」とか、「有森裕子コース」とかよくわかりません。トレイルランでもするのでしょうか。たしかにできそうですが。


石仏です。


ゆく先々で石仏が迎えてくれるありがたい登山道。




道もなだらか。(物足りない)


石仏はおだやか。(和む)












石仏を見ているうちに「胎内くぐり」まで来てしまいました。


もちろん、周辺には石仏。


実に石仏まみれの山ですな。(決して悪口ではない。むしろ和む)








しかし、この山の石ってまるでコンクリで石を固めたような岩石が多い。


そして、「胎内くぐり」


岩のゲートを仏の胎内に見立て、「生まれ変わり」を暗示する宗教的意味合いがあります。


よっぽどの方でない限りは普通に通れます。


本日はとてもいい天気。青空。


だんだん、北上の町が遠くに見えてきました。


と思ったら、展望台が見えてきました。すわ、山頂か??


山頂ですな。


「戸木(とこ)の峰」到着です。


昔はここに木造の展望台があったようです。

↑これも懸崖建築の一種でしょうか…?

さて、待ちに待った展望。どんなもんでしょう?


登ってみました。


いいですな、こりゃ!ここから、北→西→南→西へと視点を動かしていきます。

↓まずは行く先の「平和大観音」


↓北上の百貨店「さくらの」が見えます。


↓「和賀川」が見えます。西和賀村から流れて、北上川に合流しています。


↓奥州市の方面や奥羽山脈、そして新幹線が見えます。


↓たぶん、あっちが「焼石岳」の方面です。


↓たぶん、一関方面。


↓西側。江刺の方面。


↓西側には田畑が広がります。


さて、降りまして。


「平和大観音」の方面に行きます。




手前に鐘があります。「平和の鐘」です。自分で打ち鳴らせます。


近づきました。身の丈3~4メートルといったところでしょうか。


左手奥の近くには碑があります。


漢文でよくわかりませんが、「平和を願って建てられた平和観音」みたいなことが書かれてあるようです。


折角なので、この奥の「珊瑚岳」にも行ってみることにします。そっちの方が高いらしいですし。


まだ、石仏は健在。


ここからも出発地点の「極楽寺駐車場」に戻れるようです。少し急斜面のようで、たしか地図に鎖場の表示があったような…。


尾根道は一部急峻なところもありますが、おおむね平坦です。


もう一つ、分岐点がありました。


さらに奥に進みます。


途中で大岩の上に出られます。(迂回も可能)


地図によると「山王岳」という山らしいです。


見晴はまあまあ。


木立に覆われ、景色が見えない方位もあります。


ここから少しだけ急坂。


尾根を進んでいきますと、


この案内が目印。


次は「薬師岳」です。


上に登っても、ほとんど眺望はありません。


さあ、次行きましょう。


なだらかな尾根を行くと…。






看板が見えてきました。


この看板が目印です。


「珊瑚岳」についたようです。


三角点があるので、多分ここが山頂で間違いないでしょう。


振り返ると、山頂の案内がありました。

珊瑚岳、標高259M。この辺で一番高い山です。
 
とはいえ、低山なので、辺りは木々に覆われ、眺望はほとんどありません。




さあて、帰りますか。先ほどの分岐点から急坂を下って極楽寺駐車場を目指します。


カタクリがいっぱい咲いています。いいですね、「花咲く旅路」


けっこう地面には緑が目立ちます。春ですね~~(*^▽^*)


帰り道も石仏に見守られながら、帰ります。


鎖が手すり代わりに掛けてあるので安心ですね。これ、「鎖場」じゃないわ…。


しかし、一体、何体の石仏があるのだろう…?


案内板も多いので、迷いません。


あんなところに設置するの大変だったでしょうね。


石仏多いなあ。


よく見ると、寄進者の名前も彫ってあります。これは後代に残るな…。羨ましい。

自分の父親や祖父や親類などの名前を見つけたら嬉しいでしょうね。

まだ午前中なので光が優しいです。


いいですなあ、春先の光。


小さな谷川に沿って、草花と石仏。


水仙ですかね。


そろそろ終わりですかね。


杉木立の中を行きます。


逆回りコースも面白そうですね。


出口に来ました。

本当に、足慣らしにちょうどいい。

この山は今日のような春先がベストかもしれません。

【撮影日:2021/4/1】
  


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