南部吟遊詩人の写真館

このサイトは2023年3月、容量の不足により更新を断念しました。以後は「南部吟遊詩人の写真館2」に続きます。

六郎山に登ってきました。

2022年05月06日 04時33分16秒 | 〇〇山に登ってきました。
【本日の山行】
9:02 羽山神社出発
9:29 台羽山山頂着
9:45 出発
10:13 三角点
10:59 482m地点(地図上のポイント)
11:20 六郎山山頂着
11:47 出発
12:44 登山口到着

春です。山登りのシーズンです。

↑雫石方面から見た「志和三山」です。

岩手山はまだ雪をかぶっています。


手前の電気柵は危険なので近づきません(*´Д`)


そのうち、登りに行きますが、まだ、ちょっと時期が早いような気がします。


ところで岩手の水田には水が張られる季節になってきました。


もうすぐ田植えも始まると思います。


東根山と水田。角度によって東根山もいろいろと姿を変えます。


さて、今日の目的は「六郎山」。
「なめとこ山」にいこうと思ったのですが、まだ「冬期間通行止め」(5月20日まで)だそうです。
ということで、周囲の山を探しました。
登ったことがなかったので、花巻温泉の奥、台温泉を目指します。

今日はコチラの神社からスタートします。


大きくて、立派な神社です。

さぞかし、たいそうな由来があるのでしょう。

というわけで、発見しました。

歴代の花巻城主(北家だったかな)の崇敬を受けていたのですね。
名門神社じゃないですか。

石碑もきちんと管理され、


社殿もしっかりしている。


重厚な社殿。


立派な扁額。


鹿踊り(ししおどり)や、


神楽も奉納されるそうです。


今回は境内の片隅にあるこの登山口から登ります。

(なんにも書いていないので、ここを探すのに少し苦労しました。)

最初だけ急斜面です。


ほどなく他の道に合流します。


他にもどこからか登山道があるようです。

そっちのほうは「登山口」とか書いてあったのでしょうか。

まずは、進みます。


けっこう広い道ですね。


「登山道」っていうか「林道」って感じがします。


車一台分くらいは登れそう。


「つづら折り」(スイッチバック式)に折れながら進みます。


前方に何やら発見しました。


気が組まれています。何の儀式でしょう?

ちなみに中にある石標には「四合目」と書かれていました。

さらに進むと、右側が土手になっています。

一本、道がありそうな気配です。

振り返ってみると、何やらありますね。


近づいてみましょう。


なんらかの神様を祀った石碑のようです。

一番左には「〇龍蔵権現」と書いてあります。
他は判別不能です。

また進むと、この木組みが。

今度は中に何もありません。
何かの呪術でしょうか????

なんか通行の目印なのかな?


何度も折り返しながら進みます。


足元にばらばらと小さな浮石があるので、下り道は足を取られるかもしれません。


そのうち、木が倒れかかるだけでなく、道の端に丸太が立ち始めてきました。


なんなんでしょう。この登山道。
また、やぐらみたいなものも見えます。


そのうち、丸太で道の端が作られるようになっています。


お、祠を発見しました。

また、丸太の縁取りが…。
なんなんですかね、この山。

祠です。


ここは台羽山(だいはねやま?)というそうです。


麓の「羽山神社」の奥宮みたいな位置づけなのでしょうか。


小さいながらも「石灯籠」のようなものもありますし。


「六郎山」はこの奥を進むようです。

っていうか、藪ですね。

ほとんど登山道がわかりません。


送電線が見えてきました。


鉄塔が見えます。


どうやら、YAMAPでのナビを見ると、あの鉄塔の方を通って行けばいいらしいです。

かすかな道をたどります。

鉄塔の下は開けていました。

(メンテナンス上、当たり前なんですが…)

その先に道があるようです。

一応、正解のようです…。

登山道らしきところに出ました。


倒木もありますが、一応、道は続いています。

倒木、ヤバいですね。根こそぎ倒されちゃっています。


よかった、ちゃんと登山道があるようです。




ところが、…だんだん道がなくなってきました。


痕跡をたどりますが…



…ほとんど藪ですね…。


わずかなピンクテープを頼りに進むしかありません。






道を探しながら歩くのは、本当にしんどいです。

ピンクテープのみが頼りですが、さほど多くはありません。


あとはYAMAPのナビを使わないと、本当に迷いそうです。


これはまともな方ですね。

他はほとんど道が見えないところばっかりです。

他の登山者の忘れ物がありました。


もう、ほとんど道がありません。


これは、ナビを持っているか、案内人がいないとほとんどアウトのレベルだと思います。


あえて言うなら、こういうところに人の痕跡を確かめるしかありません。

(ちなみに、ここで左側に進路をとり、六郎山の山頂を尾根伝いに探します。)

もう、完全に破漕ぎの世界ですね。


遭難者でてもおかしくないです。


それでも、なんとなく人の痕跡を探して進みます。

ナビも頼りに。

あとは時々、木に赤いペンキがつけられています。


こんな感じに。


尾根道なのであまり登りはきつくありません。
丘のようなところを越えると、


突然、開けた場所に出ます。


六郎山の頂上です。


なんとかたどり着けて良かったです。


三角点を中心に切り開かれていて、休憩のできるスペースになっています。


たぶん、あっちが正規の登山ルートなのでしょう。


低山なので、周辺の眺望はありません。


樹に囲まれています。


お空はいい天気。


新緑の季節ですなあ。




この日は残念ながら、私、お腹を壊している模様。
どうも歩きながらも気が急いて落ち着かない様な気がしていました。
この先、他に「権現山」とか「万寿山」など周遊できるコースもあったようですが、体調優先。
帰ることにします。

さっきの出口から帰ることにします。


急斜面ですが、道はハッキリしているのでありがたいです。


迷わなくて済むというのが何よりですからね。


もちろん、テープは目印にしますが。


道がはっきりしているので、大丈夫そうです。


こんな看板を見つけました。

奥に進めば、「鉛温泉」の方にも通じるのでしょうか…?
道があったようには思えないのですが…。

こっちの道には案内表示もあります。(壊れていますが)

やっぱりこっちの登山道の方がメインなんですね。
クマにでもかじられたんでしょうか…?

二股に別れています。


左は一旦登りになるようです。


右は普通にそのまま下るようです。

どのみち合流するようなので、わざわざ登るメリットも一切感じませんし、体調のこともあるので下りの道を選択します。

道はやや細く、崖の近くを歩きますが、普通に歩けばなんてことはありません。

つくづく、道が分かるっていいことです…。

右手には他の山が見えます。

この辺は他の山に囲まれています。

季節は春。花も咲き始めています。

いいシーズンがやってきました。

前方に何か見えてきました。


分岐です。四方向に別れています。


左手に戻る方はさっきの山側に行く方だと思われます。

「山」って…。

右手に進む方には多分、他の山「権現山」に登る方だと思われます。

元気なら行きたかったですが…。

ここはまっすぐ下って帰る方を選びます。


こっちも時々、折れ曲がりながら進みます。


また、あの看板が…。

本当に鉛温泉の方に行くのでしょうか…。
怪しいなあ…。

あとは基本的に平坦な歩きやすい道です。

こっちから登っていたら、すごく楽だったでしょうね。

ただ、ちょっと崩れた部分や


倒木もあります。


とはいえ、倒木は割と処理されていて、


歩けるだけのスペースは確保されています。


この写真なら、切られた跡がはっきりわかりますね。



手入れされた登山道です。

切った樹は崖下の方に廃棄されています。


ただ、中にはこういう場所も…。

左手の山側から乗り越えます。

こんな感じです。

乗り越えた側から撮っています。

それにしてもけっこう倒木が多いです。


だんだん谷川が見えてきました。


登山道の終わりも近いようです。


人家も見えてきました。

鉛温泉の奥の住宅地域です。

登山道が少し細くなっているので、民家に気を取られて落ちないようにしないと…。


出口に来ました。


入口に大きな石碑を発見。

臺(台)の山神を祀ったものと思われます。

登山道入り口付近です。

右手にある建物は温泉の源泉のようです。

その奥は、すぐに住宅地が途切れて、谷川になります。


ちなみに、台温泉はこんな感じで、道がループしています。

その奥は、さっきのような谷川なわけです。

まあ、こんな感じで入っていくのですが、


けっこう、空き家が多くてですね…。


まず、入り口にある、この大きなホテルからして廃墟なわけです。




「廃墟温泉街」といえば、関東圏では「鬼怒川温泉」が有名ですが、ここ台温泉もけっこう廃墟多いです。






まあ、多分、過当競争だったんですよね。

歴史があるとはいえ…。











こんな山奥に何軒も旅館作って…。
こちらの旅館は、



とてもいい感じで残っていますが…。

多分、高度成長時代はそれでもどの旅館も賑わっていたんですよね、きっと。
日本も貧しくなりました。
ここ30年賃金は上がっていないのに社会保障費・光熱費だけが上がり続ける…。
こういった温泉街は日本の疲弊状況を表しているのかもしれませんね。
たぶん、「廃墟温泉街」なんて日本のあちらこちらにあるのでしょう。
悲しいことです。


【撮影日:2022/05/04】


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