南部吟遊詩人の写真館

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岩手最大の古民家・「朴舘家住宅」ってどんな感じですか?

2022年07月31日 19時48分25秒 | 八幡平や県北地域

4号を走っていると、こういうところが見えます。


「岩手最大の古民家」ってちょっと気になりますよね~~


道なりに進んでいくと、案内板があります。




着きました!

こちらが、「朴舘家」住宅です。

ちなみに、入り口にはこういうパンフも用意されていて、


詳しい説明も知ることができます。


正面玄関はこういう感じですが、

普段は使いません。
偉い武士とか殿さまが来た時だけ使用する玄関です。

普段はこっちの方から入るんですよね。


さて、説明版です。

いわゆる「曲がり家」ではなく「直ご家(すごや)」という作り。
直線的な建物ですね。
横が30m、縦が17mほどで、家としてはかなりでかい方です。
さすが「岩手県最大」と銘打つだけのことはあります。
たぶん、この辺り一帯を所有していた豪農ということなのでしょう。
間取りです。

右側半分が馬屋、物置、土間。
真ん中が囲炉裏や台所、食事場所。
左側が奥で座敷になっていますね。

縁側です。

大きくて、広いですね。

入ると、こういう案内があります。

基本、無人です。
そして電気も見学者が自分でつけるという…。
セルフサービスですね。

ちなみに、写真には撮っていませんが、ここにはすぐそばに普通の民家もあります。
表札が「朴舘」とかかっていて、今の朴舘家はそちらに移って暮らしているのだと思われます。
そちらの方が普段の維持管理は行っているのだと思われますが、日中は常駐していない模様です。
その方が、自由に見学ができてありがたいですけどね。

さて、右手が馬屋です。年季の入った壁です。


この地の民俗人形がありました。

「穢れ」を集める形代のようです。

裏手(勝手口)の方まで進むと、こんな感じです。

たぶん、この辺がかつての台所(調理場)だったはずです。

こっちには土間であり、竈があります。煮炊きの場所だったはずです。

よく見ると梁に新しい木材がつけられています。
たぶん、耐震用の補強材でしょう。
ちなみに、厩の中です。

こっちにも補強材がかかっています。
けっこう古くてヤバそうですね。
倒壊の危険性があるのかもしれません。

勝手口から出ると、裏面はこんな感じになっています。

もちろん、窓にガラスは貼られているのですが、
壁のいたるところに隙間があり、冬は隙間風がすごかったことでしょう。

裏手の納屋になっている蔵と井戸です。

蔵の前には洗濯物が干してあって、かなり生活感があるので、そちらの方まで見学するのはためらわれました。

井戸です。たぶんもう使われていないでしょう。

ボロボロです。
裏手は見学エリアではないようです。

中の方に入りますと、まずはダイニングである囲炉裏と板張りの間があります。


法被(はっぴ)がかかっていました。

朴舘家は林業部門もあったようです。
農業だけではなく、この地域で様々な業種を経営していたみたいです。

柱時計がありました。懐かしの壁掛けです。

なにしろ、館内がとても暗くて…ピンボケスイマセン。

床板はつやが出て、年季を感じさせます。

板の一つ一つが幅広です。
やっぱりいい材木を使っているのでしょう。

こっちは常居(じょい)です。リビングというか普段の生活場所でしょう。

畳が入っています。

奥の方に行くと、当時の生活用品が展示されています。


これはお面です。

神楽でもしていたのか、それとも美術品としての収集かは分かりません。

他にも、いろいろ。




そこから家の裏側に出ますと、物置とか、台所、あるいは使用人の部屋であったものと思われます。


屋根の方は暗くてあまりよく撮れません。

三脚を持ってくればよかった…。

奥の座敷です。こちらもだいぶ暗いです。


梁の太さは相当なもの。


畳には痛みのためか、ところどころ新聞紙がひかれています。


縁側の方面は光が入ります。


もっとも奥の座敷の棚にはきれいな絵が描かれています。


なかなか立派なタカの絵です。


「朴舘家」はとても立派な家屋ですが、いかんせん、痛みが激しく、床や壁などところどころ波打っています。
保存状態も良ければ歴史的価値はもっと高くなりそうですが、残念なことです。

【撮影日:2022/7/18】






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