4号を走っていると、こういうところが見えます。
「岩手最大の古民家」ってちょっと気になりますよね~~
道なりに進んでいくと、案内板があります。
着きました!
こちらが、「朴舘家」住宅です。
ちなみに、入り口にはこういうパンフも用意されていて、
詳しい説明も知ることができます。
正面玄関はこういう感じですが、
普段は使いません。
偉い武士とか殿さまが来た時だけ使用する玄関です。
普段はこっちの方から入るんですよね。
さて、説明版です。
いわゆる「曲がり家」ではなく「直ご家(すごや)」という作り。
直線的な建物ですね。
横が30m、縦が17mほどで、家としてはかなりでかい方です。
さすが「岩手県最大」と銘打つだけのことはあります。
たぶん、この辺り一帯を所有していた豪農ということなのでしょう。
間取りです。
右側半分が馬屋、物置、土間。
真ん中が囲炉裏や台所、食事場所。
左側が奥で座敷になっていますね。
縁側です。
大きくて、広いですね。
入ると、こういう案内があります。
基本、無人です。
そして電気も見学者が自分でつけるという…。
セルフサービスですね。
ちなみに、写真には撮っていませんが、ここにはすぐそばに普通の民家もあります。
表札が「朴舘」とかかっていて、今の朴舘家はそちらに移って暮らしているのだと思われます。
そちらの方が普段の維持管理は行っているのだと思われますが、日中は常駐していない模様です。
その方が、自由に見学ができてありがたいですけどね。
さて、右手が馬屋です。年季の入った壁です。
この地の民俗人形がありました。
「穢れ」を集める形代のようです。
裏手(勝手口)の方まで進むと、こんな感じです。
たぶん、この辺がかつての台所(調理場)だったはずです。
こっちには土間であり、竈があります。煮炊きの場所だったはずです。
よく見ると梁に新しい木材がつけられています。
たぶん、耐震用の補強材でしょう。
ちなみに、厩の中です。
こっちにも補強材がかかっています。
けっこう古くてヤバそうですね。
倒壊の危険性があるのかもしれません。
勝手口から出ると、裏面はこんな感じになっています。
もちろん、窓にガラスは貼られているのですが、
壁のいたるところに隙間があり、冬は隙間風がすごかったことでしょう。
裏手の納屋になっている蔵と井戸です。
蔵の前には洗濯物が干してあって、かなり生活感があるので、そちらの方まで見学するのはためらわれました。
井戸です。たぶんもう使われていないでしょう。
ボロボロです。
裏手は見学エリアではないようです。
中の方に入りますと、まずはダイニングである囲炉裏と板張りの間があります。
法被(はっぴ)がかかっていました。
朴舘家は林業部門もあったようです。
農業だけではなく、この地域で様々な業種を経営していたみたいです。
柱時計がありました。懐かしの壁掛けです。
なにしろ、館内がとても暗くて…ピンボケスイマセン。
床板はつやが出て、年季を感じさせます。
板の一つ一つが幅広です。
やっぱりいい材木を使っているのでしょう。
こっちは常居(じょい)です。リビングというか普段の生活場所でしょう。
畳が入っています。
奥の方に行くと、当時の生活用品が展示されています。
これはお面です。
神楽でもしていたのか、それとも美術品としての収集かは分かりません。
他にも、いろいろ。
そこから家の裏側に出ますと、物置とか、台所、あるいは使用人の部屋であったものと思われます。
屋根の方は暗くてあまりよく撮れません。
三脚を持ってくればよかった…。
奥の座敷です。こちらもだいぶ暗いです。
梁の太さは相当なもの。
畳には痛みのためか、ところどころ新聞紙がひかれています。
縁側の方面は光が入ります。
もっとも奥の座敷の棚にはきれいな絵が描かれています。
なかなか立派なタカの絵です。
「朴舘家」はとても立派な家屋ですが、いかんせん、痛みが激しく、床や壁などところどころ波打っています。
保存状態も良ければ歴史的価値はもっと高くなりそうですが、残念なことです。
【撮影日:2022/7/18】
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