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BLOG TOSHIBOUZ

大阪発全国向け。世の中を俺なりに分析させていただきます。同感するも良し反論するも良し。

チャレンジングなCM始まりましたね

2005-03-29 14:02:45 | コラム・批評
昨晩あたりからANAの中国キャンペーンで面白いCMが始まりましたね。何人かのタレントさんにカメラ持参で中国へ行かせて好き勝手に撮影してもらい、(後で編集して)CM化して「LIVE/中国/ANA」と銘打ったキャンペーン。さっきAERAを買ったらその広告キャンペーンの意図がグラフィック広告で解説されていて、「日本人の中では未だに嫌悪感のある中国を実際に行った人の目から報告してもらう事で面白さを認識していただく」意図だそうです。

以前にも日産のCMを紹介した記憶があるんだけど、最近はなかなか手の込んだCMが流行ってますね。日本のCMのクオリティは世界的にもかなりハイレベルにあるらしく、アメリカの「This is good. So buy it」的即物的CMは少なく、クリエイティブもなかなか考えられているものが多いとは思う。しかし、インターネットを中心としてさまざまなインフォメーションが氾濫する中、受け手のレベルも高くなってきて「裏読み」する事が増えちゃった今日、アーティスティックなアプローチはむしろリアリティの欠如と取られるんだろう。(実際に俺自身もCM見ても「んなわけ無いやん!」とか突っ込んでるし…)

元来テレビCMというもの自体、商品の特性や価格や機能を謳うというよりは、イメージや商品名を「認知」させるリーチに特徴があるわけで、そういう意味ではどう考えても今回のCMなんかは機能しないはずなんだけど、どうやら最近の傾向としてクリエイティブではなくプロモーション寄りな企画が流行のようですね。つまり「CMなんかでキレイ事言ってもどうせ消費者はだまされやしない。ならば、イノベーターにアテンションを付けるべく少々難しい企画で、消費者が自ら調べるようなモチベーションを与えて、後は口コミに期待しよう!」という戦略なんだろうか?(ここでこれだけ記述しているということは、まんまとその戦略に乗っている訳でもある)

ま、なんにせよクリエイティブ(アートという意味でね)を「聖域」と見なさなくなって来たらしいのは、俺からすると大歓迎だ。無理に自己満足を押し付けられるのはゴメンだからね!

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