BLOG TOSHIBOUZ

大阪発全国向け。世の中を俺なりに分析させていただきます。同感するも良し反論するも良し。

棚上げ

2012-09-18 09:41:58 | コラム・批評
今週末は久々に雨ばっかでした。でも、それなりになんやかんやとプライベートを楽しみましたよ。ども、TOSHIBOUZです!


尖閣諸島国有化問題、中国のデモが凄いですね。そして報道もまた凄い…ってのは「おそらく正しく伝えてない」のがプンプン匂うって話です。様々な論調はあるとしても、大半のメディアは「中国国内の反日デモが激化、近い未来の共産党代表交代に対する反政府不満に対するガス抜きか?」みたいな話になってる。なんとなくイメージは分からなくもないけど、少なくともそんなプロパガンダは日本では「それほど露骨には」為されないですね。まぁ、反日デモ報道で怒りの矛先を中国に向ける事がその一端とも言えなくないけど、大半の日本民衆は「マジな戦争」を望んでるとは思わないので(俺の知る限り)。だって今更自衛隊が軍に格上げされて、俺たちの世代が実際に従軍するとなったら、申し訳ないけど腰が引ける。そんな度胸を持ち合わせている日本人なんて現代では皆無だろう。

ものすごく稚拙なのかもしれないが、どうして尖閣は日中仲良く共同開発とかできないのだろうか?海底資源の発見とシーレーン保安確保がこの問題を激化させた間違いのない原因だとは思うけど、やっぱビジネスと同じで「主催者が誰か?」というのを決めないとダメなのだろうか?別に人が住んでる訳でもないんだから、「国境線」なんて実務上は対して問題ないはずだし、関係国は日中の2国だから「そのほうがお互いお得ですよね!」と合意さえすれば良いものだと思うのだけど。以前は国力の面で日本が中国に圧倒していた事もあって「一緒に開発」なんて話も出鱈目な気がするけど、今や中国は日本より強大な国になってるのだから普通に「一緒にやりましょうよ!」と言っても、等しく資材を拠出するだけの力も十分にあるから成り立つと思うんだけどな。まぁ、甘い考えなのかもしれない。

それにしてもこの事態になって、周恩来・田中角栄両氏による「日中国交正常化」に基づく「棚上げ」という措置が、いかに両氏の慧眼だったかと知らされる。お互いの立場を尊重しつつ、どうしても譲れない部分は「予定調和でそっとしておこう」という考え方は非常に東洋的で素敵な処置だと思う。当時は両国とも「尊敬できる指導者による落ち着いた民衆統制」が実現していたからこその話なんだろう。そう思うと、自民党の一党支配も悪くは無かったと思う。単にそれを引き継いだ二世政治家がアマちゃんなだけだ。そういう意味で言うと、現在も共産党一党支配体制にもかかわらず、日本と同じレベルでしか争えない中国の指導者不足はもっと悲惨かもしれない。

いずれにせよ、ちょっと困難な話であります。

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