そういえば昨日2記事アップしたのですが、カウンターの伸びがビツクリです。みんなライトなものがお好みですのね。でも負けないっ(笑)!ども、TOSHIBOUZです。
先日F1で佐藤琢磨選手の所属するBARというチームの来季のドライバーランナップが発表され、残念ながら佐藤選手は正ドライバーの座を失うことになってしまいました。これには色々ないきさつがございまして、佐藤琢磨応援サイトとかでは結構いろんな論議がなされてました。
簡単に経緯を説明すると以下の通り。
1.昨期からの同僚ドライバーであるバトン選手は他の強豪チーム(ウィリアムズ)が保有権を持っている選手(将来うちに来てねって感じでデビュー時からサポートされている選手)であり、チームが望むなら迎え入れることが出来る契約があった。
2.昨期はBARは総合2位という好成績で今期の成績が期待されていた。しかしチーム力としてはウィリアムズの方がこれまで長きに渡ってトップチームの一角を担っている一流チームで、総合的な戦闘力では上とみなされていた。
3.バトン選手は今期のドライバー契約をめぐり、たまたま成績の良かったBARより地力があるウィリアムズに戻ろうと画策したが、BARとの契約が満了していない事もあり紆余曲折の末もう一年BARに残留することにした。
4.今期が始まってみるとBARは期待通りの戦績を残せず苦戦していたが、それ以上にウィリアムズはもっとひどい状況でエンジンサプライヤーのBMWも今期限りという発表がなされた。
5.BARはバトン選手の保有権に関するウィリアムズの契約が崩せないと認識し、バトン選手が去った場合の保険としてフェラーリのバリチェロ選手と来期のドライバー契約を先に結んだ。
6.ウィリアムズの凋落と将来展望に危険を感じたバトン選手は「保有権契約」を自ら買取ることで契約を解除し自由の身になることでBARに残留することを選んだ。
7.その結果佐藤選手は弾き飛ばされてしまい、さようなら。
この経緯について喧々諤々されていた訳だが(多くは「バトン我侭すぎるぞ」とか「ホンダはなぜ琢磨をサポートしない?」とか)、「契約」というものに対する認識の違いがモロに現れているのかな?なんて思った。
日本人って「契約」に慣れていないからものすご~く重い印象でなんだか破ると断罪されるようなイメージなんだけど、欧米ってある意味「契約慣れ(すれ)」しててむしろ「嫌ならそれ相応の出費か対応で解除しちゃえばいいじゃん!」くらいの認識なのかな…なんて。一応は契約を守ることがファーストチョイスなんだけど、両者が合意するなら金銭的解決などで契約解除しても構わない、という感覚。確かに大概の契約書をよく見ると「解除項目」もあったりする訳で、「どちらかの都合で解除したけりゃ迷惑料くらいは払ったげなさいよ。」と書いてある訳だ。そういう意味で今回の件は欧米的なものさしで考えるとそんなに無茶でもないのかもしれないな~なんて。
サッカーでは「移籍金」という言葉でものの見事に「契約解除金」を正当化してるし、それを新しいチームが肩代わりするというスキームもごく普通に成立しちゃっている。いわゆる選手を青田買いして安い金額で長期間雇用契約を結んでおいて、魅力ある選手に成長した時点で「欲しいのか?だったら金いっぱい出しな!」というビジネスの基本概念を達成するために、「契約」というツールを使っているに過ぎないのだろう。
つまり「契約」とは履行することで事業スキームを確定する「守備戦略」であり、解除することで利益を確定する「攻撃戦略」であるという、両面を持っているというのを痛切に感じた。先代から続いた歴史あるものを存続させる事より、一番価値が高まった時にとっとと売り払ってしまった方が得という「欧米的合理性」の賜物なんだなぁ、きっと。ま、契約も法人も「動産」だからね、割と単純に売ったり買ったり出来るんだね(汗)。
先日F1で佐藤琢磨選手の所属するBARというチームの来季のドライバーランナップが発表され、残念ながら佐藤選手は正ドライバーの座を失うことになってしまいました。これには色々ないきさつがございまして、佐藤琢磨応援サイトとかでは結構いろんな論議がなされてました。
簡単に経緯を説明すると以下の通り。
1.昨期からの同僚ドライバーであるバトン選手は他の強豪チーム(ウィリアムズ)が保有権を持っている選手(将来うちに来てねって感じでデビュー時からサポートされている選手)であり、チームが望むなら迎え入れることが出来る契約があった。
2.昨期はBARは総合2位という好成績で今期の成績が期待されていた。しかしチーム力としてはウィリアムズの方がこれまで長きに渡ってトップチームの一角を担っている一流チームで、総合的な戦闘力では上とみなされていた。
3.バトン選手は今期のドライバー契約をめぐり、たまたま成績の良かったBARより地力があるウィリアムズに戻ろうと画策したが、BARとの契約が満了していない事もあり紆余曲折の末もう一年BARに残留することにした。
4.今期が始まってみるとBARは期待通りの戦績を残せず苦戦していたが、それ以上にウィリアムズはもっとひどい状況でエンジンサプライヤーのBMWも今期限りという発表がなされた。
5.BARはバトン選手の保有権に関するウィリアムズの契約が崩せないと認識し、バトン選手が去った場合の保険としてフェラーリのバリチェロ選手と来期のドライバー契約を先に結んだ。
6.ウィリアムズの凋落と将来展望に危険を感じたバトン選手は「保有権契約」を自ら買取ることで契約を解除し自由の身になることでBARに残留することを選んだ。
7.その結果佐藤選手は弾き飛ばされてしまい、さようなら。
この経緯について喧々諤々されていた訳だが(多くは「バトン我侭すぎるぞ」とか「ホンダはなぜ琢磨をサポートしない?」とか)、「契約」というものに対する認識の違いがモロに現れているのかな?なんて思った。
日本人って「契約」に慣れていないからものすご~く重い印象でなんだか破ると断罪されるようなイメージなんだけど、欧米ってある意味「契約慣れ(すれ)」しててむしろ「嫌ならそれ相応の出費か対応で解除しちゃえばいいじゃん!」くらいの認識なのかな…なんて。一応は契約を守ることがファーストチョイスなんだけど、両者が合意するなら金銭的解決などで契約解除しても構わない、という感覚。確かに大概の契約書をよく見ると「解除項目」もあったりする訳で、「どちらかの都合で解除したけりゃ迷惑料くらいは払ったげなさいよ。」と書いてある訳だ。そういう意味で今回の件は欧米的なものさしで考えるとそんなに無茶でもないのかもしれないな~なんて。
サッカーでは「移籍金」という言葉でものの見事に「契約解除金」を正当化してるし、それを新しいチームが肩代わりするというスキームもごく普通に成立しちゃっている。いわゆる選手を青田買いして安い金額で長期間雇用契約を結んでおいて、魅力ある選手に成長した時点で「欲しいのか?だったら金いっぱい出しな!」というビジネスの基本概念を達成するために、「契約」というツールを使っているに過ぎないのだろう。
つまり「契約」とは履行することで事業スキームを確定する「守備戦略」であり、解除することで利益を確定する「攻撃戦略」であるという、両面を持っているというのを痛切に感じた。先代から続いた歴史あるものを存続させる事より、一番価値が高まった時にとっとと売り払ってしまった方が得という「欧米的合理性」の賜物なんだなぁ、きっと。ま、契約も法人も「動産」だからね、割と単純に売ったり買ったり出来るんだね(汗)。