何故か、毎日のように紹介するようになってしまっている「The World」シリーズだが、本日の紹介内容は、我が国の多くの冬ソナファンを敵に回すかもしれない内容だ。何よりも、日韓文化交流の象徴であり、「ペ・ヨンジュン」ブーム(漫画家かわぐちかいじはペ・ヨンジュンが我が国の過去の名俳優達の面影を有していると言う点を指摘している)に象徴される「冬のソナタ」が「内輪受け」的自己世界紹介の「The World」で紹介する事に疑問を差し挟む向きも多いであろう。これから、此処において記載する事項はあくまでも仮定にしか過ぎない。内容は小生の想像による帰結であり、あらゆる「冬のソナタ」に関する情報を保障するものではないことも先に指摘しておく。
「冬のソナタ」は2002年の1月から3月にかけて韓国のKBSテレビにおいて放映されたドラマである。我が国ではNHK(「日本ひきこもり協会」ではなく「日本放送協会」)がまずBS放送で放映し、人気が出た為にその後地上波放送でも放送されている(7月3日放送分が第13回)。内容は要約してしまえば、女一人と男二人で構成される三角関係である。高校時代に付き合っていた男を事故で失った女が、10年後にその亡き男と瓜二つの男に出会うが、その時、女は幼なじみの男と婚約していた――。三角関係を題材とした愛憎劇は別段珍しいものではない。ドラマとしては良くある設定と言えるかもしれない(いや、それ以前に現実においてもだ)。しかしながら、冷静に見てみるならば、この三角関係と内容は何処かで見たような内容ではないだろうか。特に、年齢制限のゲームを2001年頃にプレイした人々にとってはある作品の名前が頭を過ぎる筈である。
「君が望む永遠」――2001年において年齢制限ゲーム業界において最も人気を獲得したと目される作品だ(後にメディアミックス化され、小説版やアニメ化が成されている)。健全な一般人には無縁であろう(一応、週末深夜地方局枠でアニメが放送されていたが)この作品の内容を概括しておこう。この作品は二部構成である。第一部は高校生の男女が出会い愛を育んでいく過程、第二部は高校時代に付き合っていた女は事故によって、昏睡状態になり、3年後、女が目を覚ました時にその男はその女の親友と恋愛関係にあったというところからストーリーが始まる。男一人と女二人によって構成される三角関係である。「冬のソナタ」と「君が望む永遠」。両者は恐ろしいほどの類似系を示している。まず、事故によって愛する者を失う事から話が始まる点(差異があるとするならば、「冬のソナタ」が事故が冬に起き、「君が望む永遠」の事故は夏に起きる点だろうか)、時を経て全ての関係が変化してしまった状況において、昔の関係が束縛を与えようとする点(重要な点は、両作品ともに途中まで記憶を失っている点もポイントだ)、現在の愛する存在が身近に存在している点(付言するならば、「冬のソナタ」の女は優柔不断であり、亡き男の面影を有する男は微妙に天然系だ。これは「君が望む永遠」の優柔不断な女と天然系の昏睡状態の女と微妙な連関を感じさせる)。要するに男と女の立場が違うだけで本質的に同じ構造を描き上げているに過ぎない。無論、「冬のソナタ」はドラマであるからストーリーは一本である。しかし、「君が望む永遠」はゲームでありストーリーは複数だ(無論、ゲーム中には二人の女以外の女性も登場する)。つまり「冬のソナタ」的な「君が望む永遠」を体験する事は可能である。
この両作品の類似性から、単純に放送時期が2002年の「冬のソナタ」が「君が望む永遠」のパクリであると断言する事は出来ない。ドラマの制作に掛かる時間がどれほどのものかは浅学にして分からないが、2001年8月に「君が望む永遠」が発売されていた時にロケが始まっていたとも考えられるからだ。しかし、何らかの影響を与えた可能性を完全に払拭する事は出来ない。余りにも内容に類似点が多い為だ。この両者は人気が出たと言う点にも着目すべきかも知れない。「冬のソナタ」は音楽がドラマの内容と適合しているという話があるが、「君が望む永遠」もその音楽は内容とマッチしたものであり評価が高い。そして、「冬のソナタ」は世間の中高年の婦人方に爆発的人気であり、「君が望む永遠」は世間のヲタクの人々の間で知らぬ者が無い存在になっている。この構図は、先述した通り女一人男二人の三角関係か、男一人女二人の三角関係かの相違でしかない。ここから考える事が出来る点は、世間の婦人方とヲタクの間の相違と言うものは殆ど無いのではないのかという点だ。この構造は人間の本質を抉り出しているような印象を受ける。両者において区別可能な点があるとするならば「冬のソナタ」は実写であり、「君が望む永遠」はCGであるという点だけだろう。「冬のソナタ」が「君の望む永遠」のパクリであるかは分からない(但し、「マトリックス」が「攻殻機動隊」にインスパイアされている事は有名であり、同様の関係はあるかも知れない)。しかしながら、一つの真実だけは言及する事が出来るだろう。三次元か二次元かの相違こそあれ、2つの作品には連関が背景レベルで存在し、それが一般人にも自己世界「The World」を構築させ得ると言う事だ。
「冬のソナタ」は2002年の1月から3月にかけて韓国のKBSテレビにおいて放映されたドラマである。我が国ではNHK(「日本ひきこもり協会」ではなく「日本放送協会」)がまずBS放送で放映し、人気が出た為にその後地上波放送でも放送されている(7月3日放送分が第13回)。内容は要約してしまえば、女一人と男二人で構成される三角関係である。高校時代に付き合っていた男を事故で失った女が、10年後にその亡き男と瓜二つの男に出会うが、その時、女は幼なじみの男と婚約していた――。三角関係を題材とした愛憎劇は別段珍しいものではない。ドラマとしては良くある設定と言えるかもしれない(いや、それ以前に現実においてもだ)。しかしながら、冷静に見てみるならば、この三角関係と内容は何処かで見たような内容ではないだろうか。特に、年齢制限のゲームを2001年頃にプレイした人々にとってはある作品の名前が頭を過ぎる筈である。
「君が望む永遠」――2001年において年齢制限ゲーム業界において最も人気を獲得したと目される作品だ(後にメディアミックス化され、小説版やアニメ化が成されている)。健全な一般人には無縁であろう(一応、週末深夜地方局枠でアニメが放送されていたが)この作品の内容を概括しておこう。この作品は二部構成である。第一部は高校生の男女が出会い愛を育んでいく過程、第二部は高校時代に付き合っていた女は事故によって、昏睡状態になり、3年後、女が目を覚ました時にその男はその女の親友と恋愛関係にあったというところからストーリーが始まる。男一人と女二人によって構成される三角関係である。「冬のソナタ」と「君が望む永遠」。両者は恐ろしいほどの類似系を示している。まず、事故によって愛する者を失う事から話が始まる点(差異があるとするならば、「冬のソナタ」が事故が冬に起き、「君が望む永遠」の事故は夏に起きる点だろうか)、時を経て全ての関係が変化してしまった状況において、昔の関係が束縛を与えようとする点(重要な点は、両作品ともに途中まで記憶を失っている点もポイントだ)、現在の愛する存在が身近に存在している点(付言するならば、「冬のソナタ」の女は優柔不断であり、亡き男の面影を有する男は微妙に天然系だ。これは「君が望む永遠」の優柔不断な女と天然系の昏睡状態の女と微妙な連関を感じさせる)。要するに男と女の立場が違うだけで本質的に同じ構造を描き上げているに過ぎない。無論、「冬のソナタ」はドラマであるからストーリーは一本である。しかし、「君が望む永遠」はゲームでありストーリーは複数だ(無論、ゲーム中には二人の女以外の女性も登場する)。つまり「冬のソナタ」的な「君が望む永遠」を体験する事は可能である。
この両作品の類似性から、単純に放送時期が2002年の「冬のソナタ」が「君が望む永遠」のパクリであると断言する事は出来ない。ドラマの制作に掛かる時間がどれほどのものかは浅学にして分からないが、2001年8月に「君が望む永遠」が発売されていた時にロケが始まっていたとも考えられるからだ。しかし、何らかの影響を与えた可能性を完全に払拭する事は出来ない。余りにも内容に類似点が多い為だ。この両者は人気が出たと言う点にも着目すべきかも知れない。「冬のソナタ」は音楽がドラマの内容と適合しているという話があるが、「君が望む永遠」もその音楽は内容とマッチしたものであり評価が高い。そして、「冬のソナタ」は世間の中高年の婦人方に爆発的人気であり、「君が望む永遠」は世間のヲタクの人々の間で知らぬ者が無い存在になっている。この構図は、先述した通り女一人男二人の三角関係か、男一人女二人の三角関係かの相違でしかない。ここから考える事が出来る点は、世間の婦人方とヲタクの間の相違と言うものは殆ど無いのではないのかという点だ。この構造は人間の本質を抉り出しているような印象を受ける。両者において区別可能な点があるとするならば「冬のソナタ」は実写であり、「君が望む永遠」はCGであるという点だけだろう。「冬のソナタ」が「君の望む永遠」のパクリであるかは分からない(但し、「マトリックス」が「攻殻機動隊」にインスパイアされている事は有名であり、同様の関係はあるかも知れない)。しかしながら、一つの真実だけは言及する事が出来るだろう。三次元か二次元かの相違こそあれ、2つの作品には連関が背景レベルで存在し、それが一般人にも自己世界「The World」を構築させ得ると言う事だ。