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The World Ⅱ~NHKにようこそ~

2004年07月02日 23時57分10秒 | 世情雑感(サブカルチュア)
 NHK、それは日本国民から受信料の名の下で料金を徴収し放送を行っている巨大放送機関(世界最大という話もある)であると国民からは認識されている(しばしば、国営放送局と誤解されているが、NHKは国会の予算承認こそ受けているものの国営ではない)。その組織が「日本放送協会」であるならばだ。
 今日、「The World」で取り上げるNHKはそのような組織ではない。
 「日本ひきこもり協会」、略してNHKだ。
 ひきこもりが社会において重要な問題である事は周知の通りである。ひきこもりというと怪しい雰囲気をかもし出しているが、その怪しさを極大化したのがこの「NHKにようこそ」という作品ではなかろうか。本書(小説、漫画)が出版されているのは角川書店である。本書の内容は一読すればわかるが、相当に危ない世界である。角川書店が「ネガティブキャンペーン」を張るのも理解できると言うものだ(?)。昨日取り上げた「げんしけん」以上のものを展開出来ている背景には、角川書店と言う存在を指摘出来よう。講談社が「マガジン」に象徴される「表」のサブカル世界に絶大な権勢を誇っているとするならば、「少年エース」を核とする角川書店は「裏」のサブカル世界の雄である。この「The World」で紹介している時点で「裏」な訳であるが、裏を「表」が演出すると「げんしけん」になり、「裏」が裏を演出すると「NHKにようこそ」に成るのではなかろうか。ある意味において一線を超えているのである。この作品で笑える人はある意味において社会から相当に遊離した存在に違いない。
 NHKは日本引きこもり協会と言う存在であり巨大な陰謀を展開している。偉大な妄想だ。しかしながら、ひきこもりにおける最大の友はなんであろうか。それは、妄想ではなかろうかと考える。ひきこもりの現世復帰において問題になるのは対人コミュニケーション能力にあると言っても過言ではない。そしてコミュニケーションは人間がある意味で常に行っている行動だ。では、ひきこもりにより対人コミュニケーションが出来ない者はどのようにコミュニケーションをとるのか?それは、妄想との対話に他ならない。そして対話を長引かせる為にはその妄想は大きな程、良いものなのだ。この妄想に付き合うのか付き合わぬのかは「The World」の人間が選択すべき事象だろう。